UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2022/2/21)

iPhone のライトニングケーブルの接触が悪く、どうも iPhone 側の問題のようです。だましだまし使っていますが、困ったな・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

なぜプロダクトから機能を削るのが難しいのか? (ビートラックス)

機能を最小限に抑えたプロダクトについての記事です。
たくさん機能がついて使いにくいものになる、という話はよく言われていることですが、近年話題になっているアプリやサービスなどを例にとって、機能を抑えることの重要性について記載されています。
MVP についての説明もあり、わかりやすい内容になっています。
最初から機能を抑えたプロダクトをつくるのと、既にリリースされているプロダクトから機能を削るのと、両方のケースが記載されていますが、この両者はかなり状況が異なり、後者の場合はかなり注意する必要があると思います。 あと、多機能であること自体が悪いわけではなく、機能を削るという手段が目的化しないように気を付けたいなと思いました。

今さら聞けない「デザイン思考」基本の5ステップ (東洋経済オンライン)

デザイン思考のプロセスについての記事です。
いまさら聞けないわけでもないと思いますが、デザイン思考の 2つのフレームワークが説明されていて、5ステップのほうについて流れが紹介されています。
2ステップ目の問題定義について記載があっさりし過ぎていますが、個人的にはこの部分がデザイン思考特有で、一番大事なところなのではと思います。
デザイン思考の盛り上がりもひと段落した感じがありますが、DX などの議論のベースとなる大事な概念であることには変わりないように思います。

UI/UXデザインでやってしまいがちな7つの失敗 (Workship MAGAZINE)

UI のデザインでの失敗についての記事です。
実際には失敗というより考慮不足から来る課題が多いですが、どの項目も守るべきポイントが紹介されています。
最後の「過剰な自信を持っている」と言う点については確かにその通りで、過剰ではなく少しでも自信を持ち始めたとき、すでに落とし穴に向かって歩き出している感じなのかもしれません。

未読と既読のデザイン (gihyo.jp)

アプリ上で未読や既読を表現する際の注意点についてです。
未読や既読というと LINE のメッセージを想起しますが、ここで記載されているのは、見ていない項目があることを示すバッジで、どちらかというと通知に属するもののようにも思います。
ユーザーが理解できなかったり、情報過多になったりしないよう、必要な表現についてわかりやすく説明されています。
確かにたまにしか数字がでないようなケースだと見に行くものの、追いつかなくなるともう増える一方になることが多いです。
ユーザーに本当に必要な情報は何か?から設計していく必要を感じました。

Evaluate Interface Learnability with Cognitive Walkthroughs (Nielsen Norman Group)

認知的ウォークスルーについての記事です。
その目的や進め方について、かなり詳しく説明されています。
日本の Web記事や書籍でも認知的ウォークスルーの手順は確認できますが、ワークショップ形式での進め方については見たことがなかったので参考になりました。
ただ、グループワークでこれをやると、評価対象の規模によってはかなり時間がかかるだろうなと思います。
なので、記事でも書かれている通り、評価するステップの切り方は大事な要素になってきそうです。

Dark Patterns Explained (G+T)

ダークパターンの説明記事です。
かなり多くの種類のダークパターンが紹介されていて、画像付きでわかりやすくなっています。
ユーザーが間違いやすくなっているものもありますが、中にはほとんど詐欺なのではというものもあります。
先週も Adobe の Webサイトの件を紹介しましたが、こうした記事が増えていくことでだんだん良い方向へ行ってくれるといいなと思います。