UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/5/10)

キッチンをすっきりさせたくなって、棚を購入しました。早速収納したら見違えるようになりましたが、時間がたつとまた前のように散らかってしまうのでしょうか・・・?
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

複雑なアプリケーションのための8つのデザインガイドライン (U-Site)

複雑なアプリケーションでの UI設計についての記事です。
主に業務アプリ、B2B ソリューションになってくると思いますが、そうしたアプリの UI で押さえておくべき点についてまとめられています。
どれも大事なポイントなのですが、特に2、3、4番目が大事だと思いました。
中でも 4番目については、業務中であれば複数の仕事を同時並行することも多く、誰かに話しかけられて中断するケースもあるので、すぐに再開できるのが大切だと思います。

現代のトイレ、ボタン多すぎ? 障害者だけじゃない…洗浄ボタン問題 (withnews)

トイレのボタンがわかりにくいという問題についてです。
視覚障害者にとってセンサーの位置がわかりにくいという話から始まり、様々なボタン配置などにより実際誰にとってもわかりにくくなっているという説明がされています。
トイレはその使用頻度からよくユーザビリティの課題として取り上げられることが多いですが、アクセシビリティの観点でもモデルケースになりそうだと思いました。
所謂「誰でもトイレ」をユニットバス風に全く規格統一して展開するというアイデアが浮かびましたが、それも確保できたスペースなどから難しいのかもしれないですね。

パティシエを見習え! デザイナーが学べる10のヒント (SeleQt)

デザイナーがパティシエから学べる点について、10項目が紹介されています。
主にフリーランスのデザイナー向けの説明になっていますが、それ以外の人(デザイナー以外も含めて)にとっても学べるところがありそうです。
4番目の「自分の知識を伝える」については、パティシエなど職人の場合、日本だと直接教えず見て学ぶ的な話も多く聞かれます。
この記事は元が海外なので、この項目がヒントとして説明されているのかなとも思いましたが、実際のところ、人に伝えることで自分の知識が整理されることが多いので、とても大事な点だと思います。

カルビーのポテチを売上1.3倍にしたAIの正体--プラグの「パッケージデザインAI」の実力 (CNET Japan)

パッケージデザインについて AI で評価するという記事です。
実際の事例を元に説明されていて、具体的な数値も出てくるのでわかりやすいです。
なぜそれが良いのか?を探る目的ということで、所謂 XAI と呼ばれるものなのかなと思いますが、継続的な改善とか次の検討につなげる意味で、大事なポイントだと思いました。
ただ、こうした取り組みがあらゆる商品に広がったとしたら、そこでの景色はどうなるのか、私たちの脳が疲れてしまわないのか、少し心配になりました。

UX lessons I wish I had learned earlier: working with stakeholders (UX Collective)

知っておくとためになる UX 関連のレッスンについて説明した記事です。
これはそのパート2 で、ステークホルダーとの関係についてまとめられています。 記事の中で「レッスン11」は非常に大事な点で、どんなに良い体験がデザインできたとしても、ユーザーに届けなければ意味がないと言えます。
「レッスン15」については、「上司や関係者に UX の理解が無い」という日本でもよく語られる課題について、解決策になるのではと思います。
このパート2 は必読ですが、パート1 でも実際の制作・設計のあたりで役に立つレッスンが書かれているので、そちらも是非確認することをおすすめします。

The New Rules of Minimal Design: Best Practices, Examples, and Tips (Design Shack)

ミニマルデザインについての記事です。
主に Webサイトでミニマルデザインを採用する場合の最近のトレンドや注意すべき事項が説明されています。
後半では、実際の事例が 10サイト紹介されていて参考になります。
これを見ると、大胆なタイポグラフィを配したサイトもけっこう増えてきていると感じます。
日本語のケース(漢字や仮名)はあまり見ないような気がするので、そうしたものも増えていくと良いですね。

UX関連記事 (2021/5/3)

ゴールデンウィークが始まったら妙に暑くなってきましたね。マスクばかりしているので、マスク焼けがきになります。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

いかに新しい経験を提供できるか——BMWのユーザーエクスペリエンス(UX)戦略を追う (DIGITALIST)

クルマの UX に関する記事で、BMW の UX戦略についてインタビューも交えて説明されています。
文中に出てくる「フォーム・フォローズ・エクスペリエンス」という言葉は、今後他の業界でも重要な考え方になっていくだろうと思いました。
音声操作の話も出てきますが、これはもはやナイトライダーの世界ですね!(え?知らない?)
ただ、自動運転が主流になると、運転する楽しさがなくなってしまい、単なるエンターテイメント空間になることで、コモディティ化してしまう可能性もあるのではと思います。

アップルが「注射器の絵文字」のデザインを変更した理由 (WIRED.jp)

iOS での絵文字の変更に関する記事です。
注射器のアイコンが献血に特化したものだったのを、コロナウィルスのワクチン接種でも使えるよう変更となったとのことです。
そういえばマテリアルデザインのアイコンにもコロナウィルスが登場していますが、絵文字やアイコンなどをアプリやサービスで利用するとき、こうしたものを参考にすると、ユーザーも理解しやすくなると思います。
興味深いのは、人々の絵文字を使う頻度が増した、ということで、非対面でのコミュニケーションが増えたことでテキストにも変化が現れてきているのかもしれません。

ペーパープロトタイピング: 10分でわかる実践ガイド (UXPin)

ペーパープロトタイピングについての記事です。
元々は UXPin というプロトタイピングツールのブログ記事ですが、最近日本語での情報提供が積極的になってきたようです。
紙を使ったプロトタイピングのメリット、デメリット、また実施手順について詳しく書いてあります。
プロトを操作する人とモデレーターは分けるべきなど、かなり実践的でわかりやすいです。
コロナ禍だとなかなか対面がやりにくいので、文中で紹介されているPOPなど利用するのが良さそうです。 本文のリンクは古かったので新しいリンクを貼り付けておきます。 https://marvelapp.com/pop

ユーザビリティテストとは?3つの手法を使ったユーザービリティ改善 (CREATIVE VILLAGE)

ユーザビリティテストについての入門的な記事です。
ユーザビリティについての説明と、それを評価するためのユーザビリティテストについて触れられています。
3つの手法について説明されていますが、3つ目の「簡易的に実施」については、テスト対象が違うだけなので、個別に分けるのは変な感じもします。
ただ、これでも課題がかなり洗い出せるし、テストをしないよりは断然マシ、という観点では、このように分けて留意しておくというのもありかなと思います。

Best Practices For Modal Window Design (UX Planet)

モーダルウィンドウ(ポップアップ画面)についての記事です。
主に Webサイトにおけるモーダルウィンドウの使い方について、9項目のポイントが説明されています。
1番目のポイントですが、エラーや進捗をモーダルウィンドウで表現してしまうケースは多いように思いますので、そうした場合には「モーダルウィンドウでない場合はどのようにしたらよいか?」を一度考えてみるのが良いように思います。
6番目のポイントのモーダルウィンドウのサイズについても大事だなと思いますが、これはWebサイトで良く見るメガメニューも似たような位置づけになるのかもしれないと思いました。

Netflix Does to Shuffle: Inside the Play Something Feature (Vulture)

Netflix のコンテンツ検索についての記事です。
コンテンツが多すぎるため、ユーザーが視聴するコンテンツの決定に疲れているということで、より良いコンテンツの発見についての Netflix の取り組みについて説明されています。
様々な試行錯誤から今試していることなど詳細に説明されていて、良いサービスを提供している裏の苦労がしのばれます。
記事を読んでいると、私たちがコンテンツを視聴するのは、楽しみのためではなくコンテンツを消費するためになっているのではないかと考えてしまいます。
ニュースや SNS も、興味関心のために見るのではなく、日々タイムラインにあふれる情報をただ消費するために見ているのかもしれませんね。。

UX関連記事 (2021/4/26)

緊急事態宣言やらまんえん防止やら、なかなか落ち着かないですね。ゴールデンウィーク何しよう・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UXを良識と同義に捉えることの危険性 (UX MILK)

UX とコモンセンスに関する記事です。
タイトルでは良識と書かれていますが、本文ではコモンセンスと書かれていて、常識という意味合いで使われている気もします。
UX はコモンセンスだという言説に対して、似ている部分と、似ていないので気をつけた方が良い部分について解説されています。
最後のほうにコンテキストという言葉が出てきますが、 本当の意味でコモンセンスと呼べる部分は少なく、だからこそコンテキストが重視されるし、 UX デザインが必要になるのだと思います。
なお、良識という観点で見ると、またいろいろ問題が出てきて話が長くなるので触れずにおきます。

ウェブサイトからバナー広告を排除するとトラフィックはどのような影響を受けるのか?A/Bテストで実験してみた結果がコレ (GIGAZINE)

Webサイトで広告を表示する影響についての記事です。
広告が多いと敬遠するユーザーが増える、というのは何となく自身の体験からもわかるものの、それが定量的に示されていると言えます。
読み込み速度も影響してそうなので、広告が邪魔だから離脱する、とは一概に言えないかもしれませんが、ユーザー体験を低下させているというのは確かな気がします。
無料のコンテンツやアプリでは広告を表示せざるを得ないとは思いますが、ブラウザーに広告ブロック機能がある昨今、広告の位置付けや対価を得る方法など、改めて議論していく必要があるのかもと思いました。

「電話して」から「メッセージして」まで、テクノロジーと社会の変化で生まれた7つのハンドジェスチャー (WIRED.jp)

ジェスチャーについての記事です。
コロナ禍でジェスチャーも変化しているということで、いくつか紹介されています。
最後のジェスチャーはまさにコロナ禍でこれからさらに一般的になりそうなものですが、最初の「電話して」はコロナに関係なく、技術の変化により変わってきたものだと言えます。
将来的にジェスチャーによるインターフェースといったナチュラル UI が広まっていくとした場合、その中からデファクトスタンダードとなるジェスチャーも生まれていくのかもしれません。

『UI/UXの処方箋』第3回--エレベーターの開閉ボタンで理解するUIデザインとUXデザイン (Geekroid)

エレベーターの開閉ボタンについての記事です。
UI と UX の説明や、開閉ボタンがわかりにくい理由など、突っ込みどころが満載なのですが、最後のほうに紹介されている解決策や実際の事例については納得できるものかなと思います。
他にも解決策があると思いますし、エレベーターに限らず、案内の看板や家電の使い方など、日常の中から問題の本質や解決策の検討をしていけるとよいなと思います。

Unlabeled Icons: Sacrificing Usability for Aesthetics (UX Planet)

テキストが書かれていないアイコンにより引き起こされる使いにくさについての記事です。
いくつか実際のアイコンが紹介されていますが、確かにこれらは初見では何のことやらわからないものがほとんどだと思います。
見栄えが良いことで満足度も上がるとはいえ、課題になりそうな点はちゃんと把握しておく、ということが述べられていて、確かにその通りだと思います。
似た問題について別の記事も出ていました。
Why icons alone won’t save your navigation (UX Collective) こちらはメタファーの問題に触れていて、日本人の興味深い視点も出てきますので、併せて確認をおすすめします。

Addicting UX: How App Designers Keep Us Hooked (Ceros Inspire)

中毒性のある UX ということで、自分のアプリやサービスにユーザーを引き留めようとする行為についてまとめられています。
トピックごとに、実際のサービスの事例がインジケーターを選択で切り替えて確認することができます。
ユーザーの射幸性を煽るものや、所謂 Doom Scrolling を誘発する無限スクロールなどについて紹介されており、有名なサービスがこれらに当てはまるというのは興味深いです。
エシカルデザインという言葉が出てきてからしばらく経ちますが、なかなか事態は良くなっていないと思います。
こうした有名サービスが変わっていくことが求められているのかもしれません。

UX関連記事 (2021/4/19)

家で長年使っていたキッチンスケールが計るたびに重さが変わるようになってしまい、さすがに買い替えました。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーインタフェースデザインのための10ユーザビリティヒューリスティックス (U-Site)

ユーザビリティの原則についての記事です。
10ヒューリスティックスという表現でかなり有名な項目ですが、改めてわかりやすい説明で紹介されています。
26年間変わらない項目ということで、確かにこれらは UI が音声やジェスチャーになっても、あるいは対象がプロダクトだけでなくサービスだとしても有効な項目だと思います。
個人的にはユーザーへのフィードバックが入っていたほうがいいなとよく思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?
あと、最後のほうの印刷用も翻訳版があるといいなぁと思いました。

2021年のUIデザイントレンド「Aurora UI」魅力と制作方法 (Workship MAGAZINE)

Aurora UI について、少し前に Medium で出ていた記事の翻訳です。
ニューモーフィズムやグラスモーフィズムの流れを汲むビジュアル表現ということで、その特性と作り方について書かれています。
機能性を求められるところはミニマルで、というように、ビジュアルと使いやすさの両立を目指しているところは共感できます。
iOS7 あたりのデザインについて、フラットデザインではなくミニマルデザインとして定義しているのもおもしろいと思いました。

アマゾンの「Dash Smart Shelf」は、“インターフェース不要の買い物”という未来を見せてくれる:製品レヴュー (WIRED.jp)

Amazon のプロダクトについての記事です。
重さを検知する棚で、減ってきたら自動的に買い足してくれるということで、日本で発売されたらちょっと買ってみたいと思いました。
個人的には、こうしたプロダクトは思考することを放棄するような感じで正直好みではないのですが、なくなって困るよりは良いので、使いようなのかなと思い直しています。
タイトルに「インターフェース不要」とありますが、棚そのものがインターフェースであり、そこにはもっと改善できる要素がありそうな気がしています。

【連載】これがわかればあなたも通! フォント感クイズ (マイナビニュース)

フォントを当てる連載記事です。
フォントの日にちなんで、いくつかのロゴで使われているフォントの種類についてクイズ形式で出題されていて、詳しい解説も書かれています。
私は 4問中 3問正解でしたが、けっこう勘で当てたところがあります。
世の中の様々な標識やロゴなどを見て、どんな種別なのか、またなぜそれが選択されたのか推測するのは(ちょっとマニアックですが)楽しいかもしれません。

Best Practices: Designing autosuggest experiences (UX Magazine)

検索に関する UI設計についての記事です。
ページやコンテンツの検索時、検索バーで自動的に語句を提案したり、ユーザーの入力を省力化するポイントについて、8項目がまとめられています。
これらのポイントは最近のアプリやサイトで見かけるものも多く、ユーザーもこうした提案を期待して検索しようとするはずで、欠かせない機能になりそうです。
ページの中程に、一般的な検索バーのインタラクションが書かれていますが、最低限これらの実現は必要になっていると思いました。

Visually impaired users complain after rail websites go greyscale for Prince Philip (The Guardian)

フィリップ殿下の崩御により、鉄道の Webサイトが喪に服してグレースケールに配色を変えたところ、アクセシビリティの観点でクレームが来たという話についてです。
確かにどこがボタンなのかわからなくなったり、ボタンが押せそうに見えなかったり、という問題は出てきそうです。
記事の内容を読むと、コントラストは保たれていたらしいので、一時的ということを考慮すれば趣旨を汲んでそこまでめくじらを立てることはないとも思えます。
ただ、サイトは変えずに明示的に追悼文を入れたり、変えるとしてもボタンには少し差し色を入れるとか、工夫する余地はあるのかもしれません。

UX関連記事 (2021/4/12)

マスクを前後逆につけていたことを最近知りました。ずっと逆だったのに誰からも指摘が無かったのは、気づきにくいからなのか指摘しにくいからなのか・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UX指標の裏にある「理由」を解明するための5つの方法 (UX MILK)

ユーザビリティ課題の解決のために、その理由を探る方法についての記事です。
5つ方法が紹介されていますが、後のほうが密度の濃い情報を得られる方法になっています。
4番目に紹介されているビデオの録画は非常に効果的で、重要な事実を他の人にも共有しやすいと思いますが、ここに書かれている通り、くまなくやろうとすると時間がかかりすぎることが難点です。
いくつか見れば十分課題が抽出できる、と割り切ることもできますが、それでいいものかどうか判断が難しいところだなと感じます。

しつこいポップアップ、早過ぎるサインイン要求はNG――主導権をユーザーに渡し「愛されるUI」になるデザインとは? (@IT)

主に ECサイトで、ユーザーのタスクが阻害されるイマイチな UI の例について紹介されています。
実際のサンプルも紹介されていて、さすがに最近のサイトはここまでひどいものは少ないものの、似たような例はときどき見かけます。
Web プッシュ通知についても記載がありますが、確かにここで書かれている通り、いきなりポップアップするのではなく画面端に選択肢が置かれているとよいのかもしれないと思いました。
アプリの通知も含めて、良かれと思った通知もユーザーにとっては煩わしいと感じたら逆効果なので、なるべくほしいと意思表示した通知だけ送るとか、通知内容自体、ユーザーに主導権を渡してもよいのではと思います。

【2021年版】ハンバーガーメニューはどの位置が最適? 関東の大学を調べてみた! (アーティス)

スマホ上でのハンバーガーメニュー(≡)の位置についての記事です。
大学の Webサイトでどの位置に置かれているか調査したということですが、とても興味深い結果で、右上が標準というのが圧倒的だという点と、ほとんどのサイトで利用されているというのが個人的には新たな発見でした。
大学以外の Webサイトで同様の調査をした場合に違いが出るのかも気になるところです。
なお、最初のほうにハンバーガーメニューのメリット・デメリットが書かれていますが、ここに書かれていないデメリットに「どういう機能(情報)があるのかすぐにはわからない」という点があります。
これがハンバーガーメニューを採用する際に留意すべき課題としてはかなり大きなポイントになると思います。

デザイナーに学ぼう まったく違うものに共通点 発想を飛ばすアナロジーの力 (NIKKEI STYLE)

デザイン思考についての記事で、アナロジー思考について説明されています。
アナロジー思考とは、一見つながりがなさそうなものを組み合わせて新しい発想や新たな切り口を見つけるもので、日本語だと強制発想法とか強制類推とか呼ばれることもあります。
この記事ではその考え方と、習得する方法について説明されており参考になります。
私も発想を飛ばすために似たような方法を取ることが多いですが、私の場合はあらかじめいくつか言葉を持っておいて、それと対象物とのつながりを考える、ということをしています。

The Current State of Mobile UX (18 Common Pitfalls) (Baymard Institute)

モバイルサイト、主に ECサイトにおける UX課題についてまとめられた記事です。
このサイトでこれまで公開されてきた評価結果を集めたものになっており、その中から 18項目の問題点がピックアップされた保存版とも言える内容だと思います。
多くの ECサイトが最悪な問題はないがそこまで優れているわけでもなく平均的、という結果は意外ではあります。
ここで挙げられている(挙げられていないものも含めてかもしれませんが)ポイントを押さえておくと、チェックリストとして使えて便利なのかなと思います。

Top 4 Quick Prototyping Methods (UX Planet)

プロトタイピング手法について紹介されている記事です。
4つの方法が紹介されていて、それぞれ長所や短所、またムービーで実際の例が掲載されていて参考になります。
2つ目のクリックできるプロトについては、専用のツールもたくさんありますが、ここで書かれているようなプレゼンテーションツールでも十分検証可能なのかなと思います。
4つ目のロールプレイは、日本ではアクティングアウトと呼ばれることが多いと思います。
画面主体でない場合とか、サービスのプロトタイピングに使われることが多いですが、ここでの例のように、システムを演じる、というのも有効そうで、今度やってみたいと思います。

UX関連記事 (2021/4/5)

角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。書籍の分類が個性的で、情報構造設計の勉強になるなぁと感心しました。 さて、先週お休みしたのでここ二週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UXデザイナーなら知っておきたいデザインに関する10の法則 (ビートラックス)

UXデザインを実践するときに知っていると役に立つ法則について紹介されている記事です。
比較的有名な法則が多く紹介されていて、このあたりの知識を得ておくと、実務で役に立ったり、それっぽく説明できるようになるかもしれません。
この中で個人的に大事だと思うのは、1、2、5、7 あたりです。
2番目のヒックの法則ではジャム瓶の法則についても言及されていますが、これらを同じものとする場合には、選択肢が多い中から選んだときほど幸福度が下がる、というのも理解しておく必要がありそうです。

サービスデザインで創るサステナブルなビジネス (Neuromagic)

サステイナブルデザインについての記事です。
Koos Service Design というオランダのサービスデザインファームの取り組みについて詳しく書かれていて、最先端の事例として参考になります。
日本でもようやくサステイナブルなデザインの話題が増えてきた感じはありますが、レジ袋の有料化とか、まだまだ目立ちやすいモノベースの観点が多いように思います。
オランダでも優先度がそれほど高く位置づけられないケースがある模様で、それは日本と似たような側面があるのかもしれませんが、この記事で書かれているとおり、ビジネスとして成り立つという点が大事のように思います。
SDGs に興味のある人に使ってもらえる製品やサービス、というのも大事ですが、興味ない人が製品やサービスに触れて SDGs に興味を持つ、というストーリーも実現できるといいなと思います。
ちなみに Koos、行ったことがあります!(自慢)

3種類のペルソナ:軽量型、定性型、統計型 (U-Site)

3種類のペルソナについて解説している記事です。
平たく言えば「どこまでやるか?」で分けられるようにも思いますが、これらのペルソナについて、その特徴や長所・短所が解説されています。
統計型は私も経験したことはなく、周りでやったという声も聞いたことがありません。
手間やコストがかかるので、なかなか通常の開発プロセスに載せにくいという事情もあるのではと思います。
どのペルソナについても、短所のところに書かれているのは信頼性に対する課題が多いですが、ここがまずいとなかなかうまく製品やアプリに活かせないなと思います。

さわりたくなる言葉のデザイン「UXライティング」 (AdverTimes)

UXライティングについての記事です。
「さわりたくなる言葉」というタイトルですでに体現しているような言葉のデザインについて、その対象範囲や目指すところについて説明されています。
UXライティングというと、最近の潮流では「わかりやすい言葉」と「気の利いた言葉」の両方を含むものだと思っていますが、人によりどちらに軸足を置くかが変わってくるような気がしています。
UXライティングで含む範囲が広いせいでもありますが(まぁその点 UXデザインも一緒ですが)、この記事は連載もののようですので、そうした観点も含めて次回以降を楽しみにしたいと思います。

10 cancellation flow examples and why they work (UX Magazine)

Webサービスの解約についての記事です。
解約時の UX について、ダークパターンに陥らず、なるべく解約を抑えるための方法が実際の事例を元に説明されています。
かなり多くの事例が紹介されていて、また解約を予防するのに普段から何をすべきかも解説されているので勉強になります。
個人的には解約時に別タスクを依頼するパターンは、ユーザーの行動を阻害するだけであまり意味がないように思います。
それよりは、3番目の事例のような、アカウントの凍結といったオプションを提示するほうが、より良い働きかけになるかもしれません。

Users Love Change: Combatting a UX Myth (Nielsen Norman Group)

おなじみ(?)のエイプリルフールネタです。
今回は「ユーザーは UIの変化を望んでいる」ということで、なるべく頻繁に機能の位置を変えて、ユーザーに探す楽しさを提供したり、ユーザーが飽きないようにデザインを変えよう、といったことが書かれています。
全体的にかなり極論で、アンチパターンとして捉えられる記事ではありますが、単にジョークとして受け流すには少しもったいない、と思える気づきもあります。
例えばユーザーが慣れすぎているため、同じフローしか通らず、機能の発見機会がない、といったような件です。
少なくとも、以前のエイプリルフールネタ(猫の UX 的な記事)よりは役に立つのではと思います。

UX関連記事 (2021/3/22)

年度末に詰め込んだ仕事が徐々に捌けてきたので一安心。と思ったところ、また増えそうな気配がしています。まぁ仕事なんてそんなもんですね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

プロのデザイナーとして活躍するために必要な8つの非デザインスキル (ビートラックス)

デザインスキル以外に必要なデザイナーのスキル、ということで、8つのスキルが紹介されています。
それぞれについてより詳しい記事も紹介されているので、併せて読むと理解が深まるかと思います。
スキルの中でユニークだと思ったのが「マネージされ力」で、これは平たく言うと他者の視点を受け入れる力、オープンマインドと言えそうです。
その意味では、最後におまけとして書かれている「性格の良さ」にも関係してくる大事なスキルのではと思います。

UXデザインを信じるために、伝えたいこと (デザインビジネスマガジン"designing")

少し前に話題になった記事の翻訳です。
UXデザインという建前で、企業の利益を上げるための提灯持ちになっているという観点で、チョウチンアンコウを題材に、問題の根の深さについて論じられています。
たとえ無意識的でも、ユーザーよりもビジネス優位にデザインしているケースはあるはずで、 UXデザインを実践する立場からすると耳の痛いです。
ちょうどカリフォルニア州でダークパターンの規制が発表されたように、今後はより本来のユーザー中心の考え方に揺り戻しがくるといいなと思います。
一点だけ、Amazon の例について、「UXの良し悪しに関わらずユーザーが満足している」との指摘がありますが、そういうことであれば、良い UX と言ってよいのではと思ってしまいました。

タブデザインのアフォーダンスを考える (UX TIMES)

Webサイトでのタブデザインについての記事です。
選択されているタブが押せるように見える例が紹介されていますが、私も逆かと思いました。
これはかなり紛らわしいデザインですが、こうした場合に解決策を考えるときに大事なのは、なぜ間違えて選択してしまうのか、ということだと思います。
個人的には Webサイトで良く見られる "リンクできるほうが押せるデザイン" というのと、タブのふるまいが相反しているせいなのかなと思います。
ここでは AndroidiOS で見かけるタブコントロールと似た表現になっているとわかりにくさも回避できるのではないかと思いました。

デザインシステムとは何か (コンセント)

デザインシステムについて解説した記事です。
デザインシステムは良く聞くようになってきた言葉ですが、ここではその定義や目指すところがわかりやすく説明されています。
Google の例が挙げられていますが、プラットフォーマーとして Android で動く様々なアプリやサイトについて一貫性を担保する目的が大きいかなと思います。
もうひとつの Uber の例は企業の取り組みということで、企業や公共機関が作成しているデザインシステムの中の一例と言えそうです。
この観点で公開されているデザインシステムはたくさんあるので、興味のある方は調べてみるとよいかもしれません。

Why the ‘Everyone Is a Designer’ Debate Is Beside the Point (UX Magazine)

よく言われる「誰もがデザイナーだ」という言説についての記事です。
誰もがデザイナーであるということを表面的に捉えるのは避けるべき、ということで、かなり長く難しい文章で書かれています。
平たく解釈してみると、手を動かさず口だけ出して結果に責任を持たない状況で、誰もがデザイナーと呼んでいいのか?ということだと思いますが、確かにそれはその通りのような気がします。
こうした議論が盛り上がってしまうのは、デザイナーの指す定義が曖昧なケースが多いと思います。
例えば「誰もが UX の責任者である」というような表現のほうが誤解を生みにくく、建設的な議論ができそうです。

Important Glossaries in UX Design World (BED)

UXデザインに関する用語集です。
この手の記事では用語数が少なかったり、Web に限定された内容が多いですが、この記事では一通りの項目が網羅されていて理解が捗ります。
こうした用語集は日本でもいくつか見受けられますが、一通り網羅された統合的な用語集があるといいなと思います。
(作ろうかな。)