UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/10/25)

最近将棋熱がまた上がってきて将棋ソフトをやる機会が増えてきましたが、全盛期のようにはうまくいかないです。それにしても将棋ソフト、ずいぶん強くなりましたね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

2021年度グッドデザイン賞を発表しました (グッドデザイン賞事務局)

今年もグッドデザイン賞が発表されたということで、事務局による紹介記事です。
本文では大賞の候補だけ紹介されていますが、グッドデザイン賞のサイトではすべての受賞したプロダクトやサービスを見ることができます。
大賞候補もそうですが、社会の課題解決型のものの受賞が増えてきているように思います。
いずれにしても、応募が 1000件増加というのはすごいですね。
今年はエキシビションも無事開催されるようで、見に行こうかなと思っています。

「○○っぽいデザイン」のエッセンス (gihyo.jp)

クライアントからデザイン依頼でよくある「○○っぽいデザイン」についての記事です。
何をそれっぽくしたいのか、3つの観点が書かれていて、とてもわかりやすいです。
要はどんなユーザーにどんな体験をしてほしいからどんなデザインにするのか、といったあたりを明らかにする必要がある、と捉えられると思います。
あと、大事なのがなぜそうしたいのかという背景で、上記の情報を補強する要素が出てくるかもしれませんし、真にやりたいこと、ビジネスのゴールも明確になりそうです。

近年のコラボレーションツールはデザイナーの役割をどう変えているのか (Design Matters Tokyo)

Slack や Figma など、コラボレーションツールについての記事です。
一番良いツールは Googleドキュメントだというのは興味深く、なるほどと思いました。
印象的だったのが「密な対話ができなくなっている」という危機感について触れたところで、成果物が即座に共有されることが、成果物の深掘りやより詳細なフィードバックの妨げになってしまう恐れもあるのかもしれないと思いました。
これに対してどういう工夫ができるのか、この機会に考えてみたいなと思います。

アップル製品のデザイン、ジョニー・アイブが退社後「美しさより機能」に改善されたとの分析 (Engadget 日本版)

アップルのデバイスが美しさよりも機能性に重点が置かれるようになったという記事です。
いくつかの例が紹介されていますが、使いやすくなったことでユーザーにメリットがあるのは良いことだと思います。
一方で、美しいデザインもユーザーの満足度に寄与するはずで、このバランスが難しいところだと思います。
アップルというと、両者を高次元で両立させていたと思うので、今後もそれを期待したいなと思います。

7 Magic “Mores” to Improve UX/UI (UX Planet)

UX を改善するのに高めるべきポイントについて説明した記事です。
より多くの価値、より多くのモチベーションなど、必要な視点が 7つ紹介されています。
ベーシックなものが多いですが、「より多くの新鮮さ」という項目については、古いデザインやデータを放置しないという点で大事だと思います。
これとは逆に、ステップ数や表示速度など、より少なく("Less")という視点もありそうだなと思いました。

The Danger of Dark Patterns (Toptal)

ダークパターンについての記事です。
様々な種類のダークパターンがインフォグラフィック付きで説明されていてわかりやすいです。
中には抱き合わせ販売にも似た伝統的なものもあり、ダークパターンが今に始まった事ではないと気づかされます。
デザイナーがこれを押し戻す方法についても説明されていますが、こうしたダークパターンを提案する会社の倫理観がまずは問題なのではと思います。