UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2022/2/7)

オリンピックが始まりましたね。この間終わったと思ったらもう次か、という感じですが、やっているとつい見てしまいます。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

メタバース空間を設計するポイントは? 企業が意識すべき体験設計の勘所を解説 (CreatorZine)

メタバースの UI設計についての記事です。
3D空間をどうやって設計するか、実践的な内容が説明されています。
なるほどと思ったのが「快適な空間にする」という点で、確かに非日常の中にも居心地の良い空間であることが担保されないと継続的な利用は難しいなと思いました。
UI については既視感のあるものを考えるということで、これもそのほうが利便性が高いだろうなと思います。
ただ、2D のデザインが現実を模したものからフラットデザインに変わっていったように、将来的には変化が生まれるかもしれませんね。

クルマのUXはキケンな過渡期 最近のクルマはコクピットドリルで説明しきれない問題(ITmedia NEWS)

車のコクピットなどの UX についての記事です。
コクピットドリル(UX 用語風に言うとオンボーディングかもしれません)で説明しきれない問題点や、自動運転にまつわる課題などについて説明されています。
高機能化が進んで使いこなせない、というのはスマホだけではなく車でも出てきている問題ないので、コクピットも従来の延長線ではない UI の進化が必要なのかもしれません。
(簡単ではないと思いますが。。)
そういえば私もこの前レンタカーで車線はみ出しの警告音がたまに鳴っていたのですが、なぜ鳴っているのかわからず半ドアかと思っていました。。

ビジュアルデザインにおける閉合の法則 (U-Site)

ゲシュタルトの法則の一つ、閉合の法則についての記事です。
閉合の法則の説明だけでなく、実際の事例についてもわかりやすく説明されています。
ロゴなどのビジュアルの説明だけではなく、コンテンツが見切れて表示することでユーザーにヒントを提示することについても説明されていて、勉強になる内容だと思います。
コンテンツの表示時にこうした工夫は欠かせないものですが、デバイスの表示サイズによっても変わってくる可能性があるので注意が必要ですね。

オンラインでのUXリサーチ、どう進めればいい? LINEが3つのトライで見つけた、ハイブリッドメソッド (ログミーBiz)

コロナ禍でのオンラインのUXリサーチについての記事です。 試行錯誤しながら、どのような手段が有効で、どういった課題が残るか、といった点について詳しく説明されています。
完璧でなくても動き出すことに意味がある、というのはその通りだと思います。
考えてみれば、オンラインで仕事をすべてこなすこと自体、私たち全員が手探り状態だったなと思い起こしました。

I’ve been doing buttons wrong! Have you? (UX Planet)

ボタンのデザインについての記事です。
優先度の高いボタン、中程度のボタン、低いボタンをどのように表現するべきなのが、わかりやすさやアクセシビリティの観点から説明されています。
たくさんのパターンが紹介されていますが、筆者が良いボタンとして取り上げているパターンは確かにわかりやすいと思いました。
最後のほうでこれらのボタンを 3つ載せたダイアログが出てきますが、ダイアログの選択肢は 2つくらいに絞れると良いかもしれません。

When design consistency is harmful (Designing Atlassian)

UI の一貫性がもたらす問題についての記事です。
いくつかの UI を題材に、一貫性の効果と、そこで発生しうる問題点について説明されています。
記事の中で触れられているように、見た目が似ていて紛らわしかったり、内部の一貫性を重視して全体から見るとわかりにくかったりするのは確かに避ける必要があると思います。
一貫性は目的ではなく手段である、という点を忘れずに、一部の一貫性に固執しないで、ユーザーのメンタルモデルにあった設計をしていきたいなと思いました。