UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/1/27)

新型肺炎が広がってきているので心配ですね。それにかかわらず私は通勤中マスクをしているのですが、安物のせいかいつも耳が痛くなってしまいます。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

スターバックス は、なぜ人間労働を絶対に排除しないのか? (DIGIDAY)

スターバックスの働く側についての記事です。
すべて AI などによるオートメーションを目指すのではなく、接客は必ず残していくということです。
ルフレジが増えていく現在において、人と人とのつながりをつくるというのはそれ自体が価値となる可能性があり、どうやってそれを実現するか、各社のアイデアが気になるところです。
また、こうした考え方を会社として示すのは、エンプロイーエクスペリエンスを高めるのにも役立ちそうです。

TeslaのタッチスクリーンUI: 自動車ダッシュボードUIのケーススタディ (U-Site)

テスラの運転席にあるタッチスクリーンに関する記事です。
タッチスクリーンの操作や情報表示について問題のある点がわかりやすくまとめられていて、テスラを運転したことがなくても(私もそうですが)、イメージしやすくなっています。
解決策について記事で細かく紹介されていますが、個人的には操作のフィードバックは割り当て可能な物理ボタンを用意したり、情報表示については普段の運転のコンテキストに沿った表示にする(たとえばサイドミラーに表示するなど)のがよいのかなと思いました。

Webデザインの観点からのサステイナビリティ (UX MILK)

主に環境問題にフォーカスして、Webサイトの改善について記載した記事です。
二酸化炭素の排出量を減らす方策として、サイトの軽量化がかなり細かいレベルで語られています。
自動車などと比べてそのあたりの感覚が掴みづらいところはありますが、サイトが高速になればユーザー体験に寄与すると考えれば、目指すべき方向性であることは確かです。
あとはユーザーが環境問題に取り組むサイトを意識して選ぶようになっていくのか、これは少し時間がかかる話なのかもしれません。

デザインの世界における UX ライティングの役割 (Dropbox NAVI)

UXライティングに関する記事です。
いくつかイマイチな文言の例が紹介されていて、UXライターとしてどう改善するのがよいか説明されています。
中には文言だけではなく、UI の表示の仕方やタイミングなどを先に改善したほうがよいのではというものもありますが、いずれにしても説明文などはダークパターンとしてユーザーを誘導しやすい要素ではあります。
倫理的なデザインの観点からも、そのあたりを意識しつつ設計していく必要がありそうです。

How To Measure Your UX Design Skills? (Muzli)

UXデザインのスキルの測り方についての記事です。
こうした問いは以前から様々議論されてきていますが、なかなか難しくて結論の出しにくいものだと思います。
記事ではいくつかの案が提示されていますが、個人的には過去の自分の成果と比較するというのが興味をひかれました。
確かに昔の自分の成果物を見ると、こんなのでよくやってたなと思う人は多いと思いますが、そうしたことから自分の達成度を測ったり、成長を実感するのが次につながっていくのではと思います。

The myth of common sense and intuitive design (UX Collective)

常識や直感的なデザインについての記事です。
こうしたものに基づくデザインはないということで、「すぐ学べる」という表現で捉えて、UIを考えていく必要があるとのことです。
私も「ユーザーは普通はこうする」とか「直感的にわかる」という言葉を聞くときは、ちゃんとその根拠を踏まえて理解するようにしています。
(とはいえ、自分でそういう言い回しをしてしまうこともあるので注意が必要ですが。。)