UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/7/5)

雨が降り続いていますね。土砂災害や水害で大変なことになっていますが、次は自分のところかもしれず、防災グッズの点検をしておかないと・・・と思います。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

グローバルデザインとしての絵文字 その効果と文化間の違い (ビートラックス)

絵文字についての記事です。
絵文字の国際化についての歴史や現在の審査基準など、これを読めば絵文字にかなり詳しくなれます。
文化により意味の異なるケースは注意が必要だなと思いましたが、これは絵文字だけの問題ではなく、UI の表現や色使いでも、グローバル展開するなら知っておくべきポイントは多いと思います。
ただ、デバイスにより絵文字に差異が出てしまうのは、同じ文化圏に関わらずこちらの意図と異なる認識をされてしまう可能性があるので、何とかしてほしいなと思います。

エラーメッセージの極意 - 物事がうまくいかないときに、明快で役に立つコピーを書く方法 (KOTOBA UX)

エラーメッセージについての記事です。
エラーが発生した際にどういうメッセージにするとよいのか、わかりやすく説明されています。
状況や原因の説明は当然のこととして、どういうトーンで伝えるべきかについても説明されていて勉強になります。
一番良いエラーメッセージはエラーメッセージがないこと、と書かれていますが、これはその通りで、まずはエラーの発生しない設計や、発生しても自動で修正できる仕組みの検討を優先すると良さそうです。

ヤフーはなぜUIやUXを改善し続けられるのか その全社的体制とは (日経クロストレンド)

Yahoo の UI 改善プロセスについての記事です。 Yahoo メールの UI 改善事例や、全社的な UX 向上の取り組みについて詳しく説明されています。
リリース後のチェックポイントがちゃんと定義されているのが素晴らしいと思ったのと、役員などの上層部がいやがおうにも UI や UX について理解ができていく、というのが良いなと思いました。
デザイン経営という言葉が出てきてしばらく経ちましたが、なかなか雲を掴むような言葉なので、こうした事例は大きな組織の場合の取り組みとして参考になると思います。

ひとりよがりで個人的主観にまみれた「ユーザビリティ」や「UX」について (Zenn)

ユーザビリティ評価の重要性について記載された記事です。
別記事を引用して、その UI が使いやすいかどうかはちゃんと検証すべきで、仮説は仮説でしかなく、ユーザビリティテストを行って客観性を持って評価する必要があると述べられています。
まったくもってその通りだと思うのですが、ここでの焦点となっている UI は私もイマイチだと思います。
入力中というコンテキストが無視されていますし、エラーもユーザーのアクションの否定ではなく入力方法を案内すべきだと思います。
そして、そうしたデザイン原則に基づいての評価は許容されて然るべきなのではと思います。

Touch screens don’t work for everyone - by Gabe Fender (UX Collective)

タッチスクリーンがうまく使えない件に関する記事です。
実際にタッチ操作がうまくできない状況を観察して、指先が乾燥していることに気づき、そのための解決策を検討した内容について詳しく説明されています。
私も乾燥肌で冬場はタッチの感度が低くなって困るときがあるので、状況はすごくわかります。
(なお、このとき指紋認証もほとんど使えなくなります。。)
ユーザーの観察が大事であるということの一例だと思いますが、アクセシビリティの課題はこのケースのように想像の範囲を超える場合があり得るので、より観察の機会を増やす必要があるように感じました。

10 tips to improve your sketches (UX Planet)

スケッチのスキルを向上するためのヒントを説明した記事です。
10個のポイントが紹介されていて、具体的な技術(4〜7番目の項目がそれに該当します)だけでなく、マインドセットも含めて説明されていて、わかりやすいです。
特に 1番目の「私って絵心ないから」と言う気持ちを改めるのは、難しいとは思うものの、一番大事だと思います。
デジタルのスケッチについても触れられていて、私はもっぱら紙と鉛筆なのですが、スタイラスペンが欲しくなってきました。