UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/7/12)

ときどきおしどりミルクケーキを買いたくなるのですが、スーパーでなかなか見つかりません。みんな大好きな人気のお菓子だと思っていたのですが、そうでもないのでしょうか。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UXの改善を数値で示す:ケーススタディ (U-Site)

UX の定量分析についての記事です。
定性的な調査だけでなく、定量的な調査も組み合わせて、より効果的な UX 改善を行った例として、取り組みが紹介されています。
この記事の最後の方に、この例における UX の改善率が高かったのは専門的で複雑な状態だったから、と書かれていますが、確かにB2Bの場合、専門的な内容でなかなか深くまで理解できなかったり、増築を重ねて全体像の把握が困難なケースがあります。 その意味で、特に外部からの改善検討が難しい分、 UXデザイン導入による伸びしろは大きいのだと言えそうです。

UIデザインの引き出しを増やそう!DailyUIとは? (コトモノカンヅメ)

デイリーUI とのことで、毎日 UI 検討のお題をこなしていくことを紹介した記事です。
そのお題の例や、実施しているサービスなどについて解説されています。
さまざまなサイトや書籍を読んで学習するより、こうした日々の実践的な活動のほうが身につきやすいように思います。
ただ、どういうユーザーのどういう課題感なのか?という、UXデザインで重要なポイントがどこまで解決案に盛り込めるか、数をこなすことが目的化するとそのあたりが希薄になりそうなので、注意する必要があるなと思いました。

ユーザーの感情に響くエモーショナルデザインとは? (ビートラックス)

エモーショナルデザインについての記事です。
アプリやサービスを使い続けてもらうために、ユーザーの感情に響くデザインをしていくにはどうすればいいか、そのポイントなどがまとめられています。
ユーザーがストレスなく使えるだとか、デザインの継続的なアップデートとか、地道な改善が大事だと改めて気付かされます。
UX を考える際には、ネガティブな感情をなくしていくこととポジティブな感情を伸ばしていくことの両面を常に意識していく必要性を感じました。

【今さら聞けない…?』UI・UXの違いとできることをご紹介! (エンジニアルート)

UI と UX の違いについての記事はたくさん出ていますが、この記事はそんなひとつです。
今さら聞けないこともないと思いますが・・・、むしろどんどん聞くべきだと思います。
この記事では両者の説明が心許ないところもありますが、UI・ UXエンジニアという呼称を使っているのが興味深かったです。
ユーザー視点でプロトタイピングなどを回す UXエンジニアは、今後その肩書きを持つ人も増えてくるのではと思います。

13 Upcoming UI And UX Trends Every Tech Company Should Prepare For (Forbes)

これから来るであろう UI や UX のトレンドについてまとめた記事です。
何人かの識者から集めた 13項目のトレンドが紹介されています。
マルチデバイスやインクルーシブデザインは、もうすでにトレンドが来ているようにも思いますが、デジタル社会と現実社会の融合は新型コロナの影響もあり、これからさらに加速していくのではと思います。
これが日本のリストだったら、DX という言葉も入ってきそうな感じがします。

An Introduction to Horizontal Scrolling (+ Pros and Cons) (Design Shack)

横スクロールの Webサイトについての記事です。
事例が複数紹介されていて、見ているだけで面白いです。
メリット・デメリットが紹介されていますが、横スクロールできることを伝えるために手がかりを配置したり、ちゃんと操作できるようにコントロールを置くなど、開発者側とユーザー双方に手間がかかることは確かです。
見栄えが良くてかっこいいので、ティザーサイトとかポートフォリオとかには合っていると思いますが、コンテンツを取り扱う場合は、冒頭に紹介されている Netflix のような1行のみスクロール(カルーセル)が現実的なのかなと思います。