UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/11/23)

たまに通勤すると、新しいビルが建っていたり、街の風景が意外と変わっていることに気づきます。ただ、このご時世に新しいビル、大丈夫だろうか・・・とも思ってしまいます。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

より良いUIデザインのために、認知負荷を減らす6つの方法 (Adobe Blog)

認知負荷に関する記事です。
良い UIデザインにはなるべく認知負荷を減らすことが大事だとして、その解決策について6つの項目が紹介されています。
どの項目も大切だと思いますが、要はユーザーになるべく考えさせないよう、選択肢やアクションを極力減らすということだと思います。
2番目のところで出てくる画像は、よくある新聞の折り込み広告に似ていますが、広告を見ていてわかりにくいなと思うことはあまりありません。
あれはあれでレイアウトや情報の重み付けがよく考えられているのだなと、改めて感心しました。

真のニーズはユーザーに聞いてもわからない?少し先の未来の新サービスを企画するためのリサーチとは (Tangity)

ユーザーリサーチに関する記事です。
未来を予測するためのインタビューについて、小売業を例にとって解説されています。
最初にエキスパートのインタビューをするというのはなるほどと思いました。
こだわり派へのユーザーインタビューについても記載されていますが、これはいわゆるエクストリームユーザーインタビューに近いのかもしれません。
記事の最後のほうで、変化を予測するのに100点は難しいという話が出てきますが、これは UXデザイン全般(もっといえばアプリやサービス全般)について言えることのように思います。

UI/UXという書き方は間違っている (aoxa – あおくさ)

「UI/UX」という表記が溢れており、今までも間違った使い方だという話題は多かったのですが、改めて間違っていると言えるポイントについて整理されていて興味深いです。
誤解を生まないようにわかりやすい表記にすべきだというのはその通りだと思います。
ただ、現状「UI/ UX」というときの「UX」は、ウェブとかアプリとかの UI に限定された範囲での「UX」になっていることがほとんどです。
その意味で、個人的には「UI」「UX」そして「UI/UX」は、それぞれ別の言葉と考えたほうがしっくり来るような気がしています。

ユーザーをワクワクさせる、最新UI/UXデザイントレンド5選【2020–2021】 (Workship MAGAZINE)

ユーザーをワクワクさせるデザイントレンドについてまとめられた記事です。
5項目紹介されていますが、シンプルな中にもアニメーションやイラストで目を引くようなデザインが人気となってきていると言えそうです。
最後のニューモーフィズムについては、そろそろ本格的に採用したアプリやサービスを見てみたい気がします。

Bidirectional scrolling: what’s not to like? - by Adam Silver (UX Collective)

コンテンツページについて、縦スクロールと横スクロール両方が使える場合についてです。
そのデメリットと解決策についてまとめられていてわかりやすいです。
この解決策はトップページで適用する想定になっていますが、確かにトップページをシンプルにする上では効果的だと思います。
ただ、リモコンやコントローラーでのアクセスの場合は、逆に使いにくくなってしまう恐れがあります。
その場合は、縦スクロールとカルーセルを組み合わせて、それぞれのグループごとにスクロールするパターンにするのが最適だと思います。

How to Make Hyper-Personalization in Web Design Work For You (Webdesigner Depot)

「ハイパーパーソナライゼーション」ということで、Webサイトで究極のパーソナライズをする方法について説明されています。
データを最大限活用して、個人個人に合わせたデザインにするということで、2021年のトレンドになるのでは、ということです。
サイトを開くとすべて自分好みになっている状態は、居心地の良い場所になりそうではあるものの、ある種の薄気味悪さを感じてしまいそうな気もします。
また、CTA ボタンのパーソナライズについても記載されていますが、これはダークパターンにならないように注意する必要がありそうてすね。