UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/3/15)

ホワイトデーだったので、気合を入れてスイーツを作ってみました。出来上がったものの、何だかコー○ーコーナーで良く食べる味に・・・。買っても同じだったかなと少し残念な気分になりました。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

デザインに潜む「ジェンダーバイアス」 (Campaign Japan)

デザインにおけるバイアスということで、ジェンダーバイアス(性差別)についての記事です。
いくつかの事例が紹介されていますが、音声エージェントの件など、一通り確かにと思えるものが多いです。
一方で、こうしたものを無意識に受け入れていて、言われないと気づかない状態だとダメだなと反省。
私たちはよくペルソナのようにユーザーを絞り込んで製品やアプリを開発することで、価値のブレを防ぐようにしています。
ただ、その取り組みの中で、こうした多様性についての視点が抜け落ちないように常に注意していく必要があると感じました。

「操作が難解」「ミスを誘引する」事例から学ぶUIデザイン改善方法――「何ができるのか」が伝わるデザインとは? (@IT)

UI のあまり良くない事例を元に、ユーザビリティについて解説した記事です。
かなりの分量があり、事例は基本的に ECサイトの事例が多いものの、ほかのアプリや Webサイトでも適用できるものがほとんどだと思います。
最初の横スクロールの例では、デバイスによって UI も変えられると良いかもしれません。
タッチ操作だと横スワイプのカルーセルは扱いやすいですが、マウス操作なら固定にして「もっとみる」ボタンを用意するのが使いやすいように思います。

テクニカルサポートこそがよりよいUXへの鍵を握る (UX MILK)

テクニカルサポートからの UX改善の記事です。
日本だと「カスタマーサポート」という呼び名が多いようにも思いますが、こうしたところに届くユーザーの不満を拾ったり、テクニカルサポート部門からのフィードバックを聞く重要性について説明されています。
個人的にはこうした情報を分析して開発につなげたり、実際に電話に出ていたこともあり、かなり貴重な情報源だと思います。
一番の障壁が、記事でも書かれているように組織を超えて一緒に活動するケースで、時間の確保がなかなか難しい印象があります。
それぞれの組織で明示的にそういったミッションを設定するとか、担当をアサインをするとかが必要だと思います。

不動産業界におけるAR/VR活用:メリットと6つのサービス事例 (ビートラックス)

不動産の AR/VR 活用ということで、いくつかの事例が紹介されています。
こうしたバーチャルな内覧については、日本においてもコロナ禍で増えていきそうな気がします。
個人的にはやっぱり現地で実際に触れたり、部屋の空気感を感じたり、周辺の環境を見てみたりしないと決められないだろうなと思いつつ、無駄足になるのを避ける効果はありそうです。
その意味では、遠隔地で頻繁に訪問できないような物件選びで、当たりをつけて対象を絞り込むのに良さそうに思いました。

The 7 Gestalt principles of design (Webflow Blog)

ゲシュタルトの法則について説明した記事です。
ゲシュタルト心理学の割と広い範囲の情報が網羅されており、勉強になります。
ビジュアルデザインもそうですが、基本的な UI を設計する上で留意すべきポイントが多いと思います。
ちょうど同じタイミングで別の記事でもゲシュタルトの法則についてフォーカスされていました。
The gestalt principle of proximity — in action (UX Collective)
こちらは短い記事ですが、具体的な UI の事例が載っていてわかりやすいかもしれません。

Best Practices: Designing autosuggest experiences (Prototypr)

検索バーのサジェスト機能についての記事です。
未入力のときは履歴、入力開始したらオートコンプリートで表示するといった大事なポイントがまとめられています。
個人的には提案する項目数の推奨や、スペルミスの対応などが参考になりました。
こうしたもので気になるのが履歴の消去とサジェストのための履歴の活用で、このご時世プライバシーの考慮は気をつけていく必要があると思います。