UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/7/13)

家に鬼滅の刃ドラゴンボールなどの漫画が増えてきてしまいました。私もついつい読んでしまいます。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

モバイルマイクロセッション (U-Site)

モバイルマイクロセッションというのは短い時間で情報を提示するもので、通知やウィジェットがこれに該当するようです。
こうしたコントロールの使い方、情報の効果的な伝え方について、詳しく説明されています。
これから iOS でもホーム画面上にウィジェットを置けるようになるので、モバイルマイクロセッションの重要性は高まっていくのではと思います。
一方で、通知はユーザーがそれまでやっていたタスクを阻害してしまう可能性もあります。
ユーザーの置かれている状況や文脈を判断するのは難しいですが、そうしたことも含めた全体的なインタラクションコストを減らしていけるといいなと思います。

プロダクトに眠る時限爆弾「UX負債」との向き合い方 (could)

アプリの UI などでイマイチなところを残したまま、あるいはメンテナンスできていないままになっているものを UX負債という言葉で紹介した記事です。
直接ユーザーの不利益にならないものが後回しになってしまうわけですが、特に情報構造などは増築を重ねて大変なことになっていくので、結局はユーザーの不利益になってしまいそうです。
デザインシステムやガイドライン自体が負債になる、というのはなるほどと思いましたが、そもそもそうしたドキュメンテーションが後回しになって結局作られない、という場合も多そうです。

UXデザインを社内で扱う時の3つの問題点 (ANKR DESIGN)

UXデザインの課題について記載した記事です。
3つ問題点が挙げられていますが、会社の利益のためにユーザーの利益を損なってよいのか、あるいはその逆といった話題になっていて、エシカルデザインとして話されることもある内容だと思います。
ユーザーを大切にすることが長期的には会社の利益になるものとして説得していく必要はあり、会社の判断でよい結論にならなかったとしても、UXデザイナーとしては最後までユーザーの側に立つ気概が必要なのかなと思います。
なお、問題点の一つ目については、いきなり改善案を持っていくと心理的にも拒否されてしまう可能性があるので、まずは課題を持っていって一緒に改善案を考える、あるいは改善案を複数示して一緒に決めていく、というほうが通りやすいと思います。

なぜ多くの人気サービスが「遊び心のあるUIデザイン」を採用するのか? (Workship MAGAZINE)

遊び心のある UI デザインが最近のトレンドになっているということで、そのポイントについて書かれています。
確かに最近は暖かみのある色合いで、あまりリアルではないイラスト主体の Webサイトなどをよく見かけます。
似通ったサイトになってしまう懸念はあるものの、文中に「ユーザーと強くつながれる」という言葉で表されるように、こうした UI のほうが安心して利用できるのかもしれません。
はじめに心理テストがありますが、私はここで予想されている結果とは違う結果になってしまいました。

The Fastest Navigation Layout for a Three-Level Menu (UX Movement)

3階層のメニューを持つ画面レイアウトについての記事です。
主に PC の Webサイトで、メニューを左に置いたり上に置いたりした場合や、2階層目を近い位置に置いたり離れた位置に置いたりした場合など、様々なパターンについての調査結果をいくつかの切り口で解説しています。
ちょっと元ネタが古いのが気になりますが、今もこれは大きく変わっていないと思われ、筆者が最も優れたレイアウトとしたものも納得できるものになっています。
ただ、そもそもメニューを 3階層の構造にするのは避けて、せめて 2階層に収まるように情報構造を見直す必要があるのではと思います。

How Uber Japan failed to localize their UX (UX Collective)

https://uxdesign.cc/how-uber-japan-failed-to-localize-their-ux-fbf1d280b18a

Uberローカライズが日本ではイマイチだという記事です。
ここで紹介されている UI を見る限り、確かにイマイチなのですが、改めてアプリをダウンロードしたところ、現在は多少改善されているように見えます。
ここで取り上げられているのは UI のローカライズですが、サービスのローカライズという観点では、最近関東でも Uber Taxi が始まりましたが、こうした既存のタクシー会社との連携のほうが、日本には合っているように思います。