UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/7/19)

暑くなって飲み物の消費が激しくなりました。いきなり冷たい麦茶の出る水道がほしいのは私だけではないはずです。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

公共交通機関を「より多様な乗客」のために:パンデミックを機に始まったリデザインが目指していること (WIRED.jp)

公共交通機関のリデザインということで、アメリカでの電車やバスの取り組みについて解説されています。
ポストコロナを見据えた実験的な試みがわかって興味深いです。
日本でもコロナ後は同様の傾向が見られそうですが、各社の取り組みはあまり見えてきてないような気がします。
この記事を読んで思ったのが、オフィスビルの建設です。
今も東京では多くのビルが建設中で、計画もたくさんありますが、リモートワークが一定の割合で継続したときに、需要は大丈夫なのか心配になります。

ユーザーとともにコンテンツをテストする方法 (U-Site)

コンテンツのユーザビリティテストについての記事です。
アプリやサイト内のコンテンツと、アプリやサイト自体の UI(対比させてクロームということもあります)は、通常ひとつのユーザビリティテストの中で語られることが多いですが、ここではコンテンツ側にフォーカスして説明されています。
コンテンツに対して共感できるユーザーを対象にテストする、などといった大事な点が多く説明されていてわかりやすいです。
テストシナリオを調節する必要性についても書かれていてなるほどと思いましたが、けっこう工数が膨らみそうで難しいところですね。

UXやCXって、何が大事なの? (Web担当者Forum)

Webサイト構築における一連のプロセスを解説した連載記事ですが、今回は CX や UX についての内容になっています。
この両者の違いや、 UX と UI の違いなど、初心者的な内容が多いですが、大事なポイントがわかりやすくまとまっています。
NPS についても取り扱い方が解説されていますが、継続的にその増減を見ていくのも大切だなと思います。
それにしてもずいぶんとわかりやすい内容だと思ったら、監修者が有名な方でした。

お母さんが書いたと思った! 濃縮飲料のキャップに手書き風の注意書き 原液で飲む悲劇を防ぐデザインが目からウロコ (ねとらぼ)

キャップのデザインについての記事です。
敢えて違和感のあるデザインということで、注意喚起にどれほど効果的かはツイートしている人たちの内容を読むまでもなく、自分自身の経験に置き換えてみてもわかるように思います。
また、こうして話題になるのも商品のプロモーション効果がありそうで、一石二鳥な気がします。
個人的に、飲むときにあらかじめ気づきたいなと思うのが温度です。
サーモマグだと熱いのか冷たいのかわからないので、飲み口のところが温度によって色が変わってくれるとありがたいなと思います。

How To Design User Rating and Reviews (UX Planet)

ユーザー評価に関する記事です。
いわゆる星評価について、評価してもらいやすくするポイントや、ベストプラクティスについて説明されています。
個人的には評価の数や信頼度が大事だと思っていたので、そのあたりの説明もあって良かったです。
ただ、「普通に使える」という場合にわざわざ評価してもらえないこともあり、そのあたりのサイレントマジョリティをどう取り扱うのかについても知りたいなと思いました。

Why inclusive tech remains elusive (The Economic Times)

インクルーシブデザインがなかなか浸透しない理由について説明した記事です。
一部のテック企業は重視するようになっているものの、大半のアプリやサイトで多様性のあるユーザーに対応できていないということについて、実例を挙げて説明されています。
MVP を早めに出す、という点に縛られてユーザーが限定されてしまう、後からインクルーシブな観点で改善するのは大きなコストがかかるといった内容で、改めての気づきが多いです。
開発側が多様性のある人材であることが理想ですが、多様性のあるユーザーを観察するなど、今までの考え方から一歩踏み出さないとですね。