UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/10/26)

最近また少し出社するようになりましたが、リモートワークに慣れてしまうと通勤時間がひどくもったいなく感じるようになりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

Googleも採用するめっちゃ使えるUXデザイン手法 (freshtrax)

Google での UXデザイン手法に関する記事です。
ここで紹介されているポジティブな感情とネガティブな感情の割合は、カスタマージャーニーマップをつくって体験を評価するときにかなり参考になりそうです。
ただ、新規に体験をつくりあげるときは初めからネガティブな部分を敢えて作り込む必要はなく、そうした部分をどう解消していくかの観点で考えるとよいように思います。

従来のUIデザインの常識はモバイルアプリに当てはまらないことが判明:大きく明るいUI要素は効果薄 (@IT)

モバイルアプリの UI についての記事です。
PC など大画面と比較した場合の、モバイルアプリの特徴について、調査結果をもとに解説されています。
スクリーンサイズの影響はとても大きいと思いますが、スクロール前提であるということも特徴的な行動につながっていると思います。
個人的に大きな気づきだぅたのが、テキストに引き寄せられるという点です。
UI 上の文言は疎かにできないと改めて感じました。

行動変容デザインという魔法 (UX MILK)

行動変容のデザインということで、ユーザーがやってみようと思うきっかけづくりについてまとめられています。
本文の中程で登場するモデルはけっこう有名なので、覚えておいて損はないものだと思います。
たびたび紹介されているこの方の著書を読んでいないと深く理解できないような個所も多いと感じるのですが、まだ日本語版は出ていないようなので、そのうち出てくれることを祈ります。

iPhone12の日本語サイト、翻訳に苦悩してそうと話題に (秒刊SUNDAY)

Apple のサイトの日本語への翻訳に関する記事です。
元々の伝えたいことを残しつつ、日本のユーザーに伝わりやすいように変えていくのはローカライズも含めた広義の翻訳といえますが、 UXデザインとして大事な要素だと思います。
このケースでは元々がぶっ飛んでいるだけに、ローカライズ担当の苦労が偲ばれます。
そう考えると、ダジャレ満載の海外コメディの字幕を考える作業はかなり大変そうですね。

State-Switch Controls: The Infamous Case of the "Mute" Button (Nielsen Norman Group)

状態を切り替えるコントロール、いわゆるトグルボタンに関する記事です。
実際のイマイチな例や改善案などがわかりやすく解説されています。
このコントロールは、今の状態を指しているのか、押した後の状態を指しているのかわかりにくいという伝統的な問題があります。
この記事ではこの両者を明確に分けて表示するのが良いと書かれていますが、確かに UI としてデファクトになったものでなければこの対応が安全だと思います。
最近の UI は現実世界のふるまいから離れつつあるわけですが、この場合は押されたままのボタンをイメージしつつ検討したほうが良いといえるように思いました。

10 UX Monsters that designers fear, and how to overcome them (Mooncascade Blog)

ハロウィンの季節、ということで、 UX にまつわるモンスターを紹介した記事です。
UXデザインを実践する中で出会うモンスターと、それぞれの対処方法についてまとめられています。
ユーザーテストやフィードバックをモンスターと呼ぶのは言い過ぎのようにも思いますが、結果に対してどう対処するかは大切ですね。
サービスデザインモンスターの項は何が書かれているかよくわかりませんでしたが、分かる人にはわかるのでしょうか。