UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/11/2)

すっかり記事紹介のブログになっていますが、オリジナル記事もそろそろ書こうかなと思って昔の記事を見てみたら、意外とまともなこと書いていて何だか敷居が上がってしまいました。。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

デザインを模倣することのリスク(それが成功している企業のものであっても) (U-Site)

他の有名企業の Webサイトに似せて作っても効果が上げられない場合があるという記事です。
こうした企業はリリースした結果失敗だと判断したらすぐに変えられる体力がありますが、真似るほうはそうではないのでは、と言った話が展開されています。
よく「○○のようなデザインでお願いします」といった具合に名前指定で依頼を受けるケースがありますが、ちゃんとその背後にあるやりたいこととか、なぜそれが良いと思ったのかなど掘り下げつつ、それに適した設計を考えていくのがよいと思います。

ユーザーからのフィードバック率を高める9のポイント。平日午前10時&午後2時が狙い目? (Workship MAGAZINE)

ユーザーへのフィードバックを促すポイントについてまとめた記事です。
記事のタイトルにあるように、促す時間帯などいくつかのポイントについて説明されていて参考になります。
個人的には、こうしたものはタスクがひと段落したときや、余裕があるときに回答してもいいかなと思うことが多いです。
その意味で、ポイントのひとつとして書かれている「ジャーニーマップを活用する」というのは大事な点だと思います。
あと、フィードバックを求める企業に好意的な印象を抱く人が多い、というのは意外に感じました。

ペルソナに付ける名前の選び方 (UX MILK)

ペルソナの名前のつけ方ということで、かなりニッチーな記事です。
元々海外記事なので、英語圏の名前を例にとって解説されていますが、珍しい名前か一般的な名前かどちらを選ぶかなど、日本の場合でも参考になると思います。
日本人の名前の場合は英語圏ほど名前によって想起されるイメージがないと思うので、比較的自由に命名できそうですが、身近な人と名前がかぶって余計なイメージを与えないよう、あらかじめ確認する必要がありそうです。

【検証結果と示唆】ブログ読了を促すプログレスインジケーターの最適化テスト (プリンシプル)

ブログなどの Web記事で本文を読んだ割合を示すプログレスバーの表現についてです。
複数案のプロトタイプを作って簡易的なユーザーテストを実施したという内容で、結果だけでなく、その実施の流れがわかりやすくて興味深いです。
Webサイトのページ上部に横棒で進捗を示すパターンはけっこうメジャーになってきていますが、この結果にある通り、何を示すかわからないというケースは多そうです。
個人的には、プログレスインジケーターではなくスクロールバー(スクロールインジケーター)で表現するべきだと思っています。
(最近はフッター部分に情報の多いブログも多く、正しく進捗が読み取れないことも多いですが。)

How to satisfy the need for human touch in a suddenly touchless world (Adobe Blog)

タッチレスな社会でのインターフェースについて解説した記事です。
新型コロナウィルスの影響により、こうしたニューノーマルについての記事を多く見ますが、この記事ではタッチ操作の代わりとなるものにフォーカスして、音声UI やモバイルによる非接触な体験の拡がりについて記載されています。
電車のつり革やドアノブに触るのに抵抗があるという話も聞きますが、私も最近はそう感じるようになってきてしまいました。
こうした意識の変化はこの先だいぶ大きな影響力になるだろうと思います。

16 Core UX Principles That Will Have Your Users Smiling (UXPin)

UX の原則についての記事です。
16項目の原則が紹介されていて、UX というより UI の原則と呼ぶべき項目が多い気がしますが、どれも押さえておくべきポイントだと思います。
大事だなと思ったのは最後のポイントで、見直しをして改善を繰り返すことについて書かれています。
今の世の中では当たり前になっていますが、出して終わりではなく、ちゃんとその後の効果測定まで含めて UXデザインだということを改めて感じました。