UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/4/13)

久々にトランプで大貧民をやりましたが、相変わらず面白いです。このゲーム、トランプの中で一番面白いと思うのは私だけでしょうか。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

体験満足度の高いユーザーの声を拾うことで、アプリストアの評価が爆上がりした話 (CrowdWorks Designer Blog)

アプリストアの評価を上げるための取り組みについての記事です。
良い体験をした後にレビューを促すということで、何だか評価を操っているようにも思えますが、良い評価を書いてもらうにはこれしかないのでしょう。
記事でも書かれているように、ネガティブな意見にどう取り組むかも忘れずに考える必要があると思います。
あと、いわゆるサイレントマジョリティの声をどう評価に反映するか、これはかなり難しいと思いますが、良い方法について考えていけるといいなと思います。

サービスデザインの際に知っておきたいリープフロッグ現象とその本質 (berax)

「リープフロッグ現象」という、新興国で先進的なサービスを一足飛びに提供するという記事です。
いくつかのサービスが紹介されていますが、確かに諸々の制約がない状況であれば、新しいサービスを展開しやすいのだと思います。
ここから学べる 3つの心得が書かれていますが、これらは新興国でない場合、つまり日本でのアプリ開発、サービス開発でも重要だと思います。
特に1つ目の点は参考になり、「提供中のサービスや競合サービスなどの既存のものがなかったらどうするだろうか?」という問いはとても大事だと思いました。

UI/UXデザイナーに役立つ資格一覧 (techcareer magazine)

UI や UX のデザインを行うのに役立つ資格ということで、 2つだけ紹介されています。
1つ目は主に UIデザイナー向け、2つ目は UXデザイナー向けと言えそうです。
そういえば 2つ目のほうは最近合格発表がありましたね。
これらの資格は、どちらかというと対外的に信頼度が上がるという点で役立つと思いますが、実務に役立つという観点では、実際にその分野に精通した資格、例えば IT関係であれば情報処理系の資格が役立つのではと思います。

UXを広めるには"熱い思い"と自分を見つめることが大切 (UX TIMES)

現場で UXデザインが実践できないという課題についての記事です。
私も良くこうした場面に出会うことが多いので、とても共感できるのですが、正面からぶつかっていくよりも、浸透しないのはなぜか、それこそ相手の視点に立って考えて、うまくそれらを解消していく必要があると思います。
熱い思いは確かに必要ですが、「UXデザインを導入する」ということに対してではなく「ユーザーに良いアプリやサービスを提供する」ということに対して熱いを持ち、そのために UXデザインを推進していくというスタンスが良いのかなと思います。

What Can UX do to Help With Covid-19? (Video) (Nielsen Norman Group)

大御所のヤコブ・ニールセンが新型コロナウィルスに対して UXデザインでできることについて語った動画です。
医療関係者に対しては、業務システムの UI がひどいのでこれを改善すべきである、また、高齢者に対しては子供や孫が離れていてサポートが受けられないケースを考慮して、低リテラシーでも使いやすいものを提供すべきである、という内容になっています。
自分の立場がどうであっても、ユーザーに対してどう貢献できるのか考えていく重要性を感じたのと同時に、実はこの考え方は UXデザインに似ているな、とも感じました。

5 basic UX fundamentals — Illustrated (Muzli)

UX の基本原則について説明した記事です。
赤ちゃんのお世話をするというストーリー仕立てのイラストで説明されていてわかりやすいです。
大事だなと思ったのが 1番目のユーザー理解の部分、ここで挙げられている Who、What、Why、How というそれぞれの観点です。
また、最後の項目の反復するという点で、自分たちが正しいものを提供できているかちゃんと確認して改善するというのも大切です。 実際には、赤ちゃんの泣く理由もさまざまであると同様に、UXデザインの現場も課題が複雑に絡み合っているわけで、一筋縄ではいかない部分も多いとは思いますが、だからこそこうした基本原則は押さえておく必要がありそうです。