UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/4/6)

家で過ごすことが多くなっているので、体がなまってきています。家の中で走るのもドタドタ響くので、筋トレでもしようかと考えている今日この頃。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ニュートンイノベーションは隔離体験から生まれた (berax)

ニュートンの一連の功績は、ペストが流行していて外に出られなかった時期に培われたものが多いという記事です。
今の世の中の状況も似たような具合になっており、不自由も多いが通常とは違う状況が新たな発見に結びつくとしています。
日々に追われなかなかそうしたことを考えられない状況の人も多いと思いますが、そうではなくずっと家にいてストレスをため込んでいる人は、このように考え方を変えていって、何かやってみる・何かを始めてみるのがよいのかもしれません。

UXライティングはどうフィードバックされるべきか (UX MILK)

UXライターのアウトプットに対して、あれこれ批評されるときの対処についての記事です。
UXライティングだけでなく、チーム内やクライアントに対して何らかの成果物を提示することのある人であれば、参考になるのではないかと思います。
読んでいてモヤモヤしたのが、自分の主張を通すことがメインになっていて、ユーザーの立場に立って判断したり、フィードバックの理由を深掘りしたりしていないという点です。
自分の専門性を理解してもらうのは大切ですが、気に入らないフィードバックでも真摯に向き合う姿勢はもっと大切なのではと思います。

駅の階段にある矢印のアフォーダンス問題? – Inconvenient Design (mariosakata.com)

階段の方向サインを例に、当たり前を疑うことについて記載された記事です。
この記事を読んだ後、実際に駅でそのサインを見てみると、どういうことかわかります。
たぶんこのサインが頭上にあったら、矢印の向きは逆になったはずですね。
こうした「当たり前を疑う」というのは、当たり前のことだけになかなか難しいですが、こうした日常の風景の中からそうしたものを思索していくと、その訓練になっていくのかなと思いました。

Web制作の参考アイデアに!いま話題の最新ウェブデザイン50個まとめ (PhotoshopVIP)

デザインの良い Webサイトを 50個紹介した記事です。
ひと通り見ていくとどれも個性豊かなサイトばかりです。
国内の記事だけあって、日本のサイトも紹介されているのが良い点だと思います。
Webデザインがコモディティ化されていくという話も聞いたことがありますが、あまり当てにならないのではと思い直しました。

25% of E-Commerce Sites Don't Have Product Images with Sufficient Resolution or Level of Zoom (Baymard Institute)

ECサイトで提供されている商品画像の拡大に関する記事です。
4分の1のサイトは低解像度の画像が用意されていて、ズームした時に粗くなるという問題について詳しく解説されています。
確かにモバイルであれば商品画像はほぼ必ずと言っていいほど拡大しようとするでしょうし、商品の詳細がわからないというのは大きな問題なのではと思います。
そういえば、以前 PCサイトで、拡大マークを押すと元々あったサムネイルより小さいサイズの画像がポップアップ表示されるのを見たことがありますが、これは本当にやめてほしいと思います。

Should we still be following the “5 participant rule” in user research? (UX Collective)

ユーザビリティテストでは 5名をテストすれば 85%のユーザビリティ上の課題がわかる、というのはずっと以前からユーザビリティテストの最適な人数を考える際に指標とされてきましたが、それに対して再検証するような記事です。
5名が妥当であるとされる理由を、コストなど現実的な話から説明されています。
またそこが出発点となり、それ以外のリサーチも大事だという話もされており、参考になります。
確かに最近では UXも評価対象に入ってくるケースが多く、単純な使い勝手だけのテストでは成り立たなくなってきていると思います。
何名テストしたらよいか?は5名としておき、それ以外の評価もセットで準備しておくのが良さそうです。