UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/2/8)

最近は寝るときに湯たんぽが欠かせなくなっています。これはものすごい発明品だと思うのですが、湯たんぽって海外にもあるのでしょうか?
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

女性誌の媒体資料はペルソナの見本!ペルソナ設計に役立つデータ収集とは (Workship MAGAZINE)

ペルソナを設計する際の参考となる情報についてです。
個人的にこうした媒体資料は今まであまり注意を払っていませんでしたが、ここで紹介されているものを見ると、必要な情報など、かなり参考になるように感じました。
ただ、特定のアプリやサービスのためのペルソナを考えた場合、情報の粒度としてはもう少し細かくても良さそうな感じもします。
ペルソナの名前やプロファイルなど、開発している身近にいるように思える要素もあるとよさそうです。

DropboxのUXライターが語る データを元にした文言の最適化 (Repro)

UXライティングに関する記事です。 UI 上の文言を考える際に、Google Trends などを用いて、よく使われる(=ユーザーにとって馴染み深い)言葉を選ぶといったようなポイントが紹介されています。
中でも 4番目のポイント、ユーザー調査をもとにして、よく使われる言葉をキーに構成するという点は、よりユーザーに寄り添うという視点で重要だと思いました。

UIが嘘をつく? UXデザインにおける「楽観的な更新」とSPAでの作り方 (カミナシ開発者ブログ)

UI のフィードバックに関する記事です。
「楽観的な更新」という名前がつけられていますが、処理がサーバー側で受け付けられることを見越して、UI 上はユーザーに先にフィードバックを返すという、端的にいうと非同期処理について説明されています。
今の Web の UI ではけっこう当たり前になってきている考え方ですが、当然課題もあります。
パスワード間違いでも「ようこそ」と表示する Windows のログイン画面に違和感を覚えるのは私だけではないはずです。
楽観的で良いケースを見極め、あまりふさわしい場面でなければ、操作がされたことだけ表すフィードバックにとどめる必要があると思います。

UXの改善に取り組むチームをまとめるには? (root inc.)

UXデザインプロセスと、そこでのリーダーの役割についての記事です。
各フェーズでリーダーが気をつけるべきポイントについてまとめられています。
ここでいうチームというのは、 UXデザイナーのチームに限定するわけではなく、一般的なアプリやサービスの開発チームと捉えても良さそうです。
また、リーダーとしての役割で、ポイントとして挙げられているのにファシリテーションの要素が多いというのも特徴的で、そうしたスキルを磨いていく必要があるのかなと思いました。

For Digital Payments, The Best Ux Is Forgettable (UX Magazine)

支払い体験についての記事です。
駐車場の支払いを例にとって、共通の API を利用することでアプリなどに囚われずに支払いできる体験について紹介されています。
駐車場アプリは日本ではまだあまりありませんが、飲食店などでの支払いでは、普段からどういう支払い手段が使えるかを確認しています。
今後、ユーザーはそうした確認をせずに、ただ支払いをするという行為だけできれば(あるいは行為さえなく)支払いできるような世の中になっていくかもしれません。
ただ、何をするかを考えるだけで済み、どうやってするかはスキップされる世の中は、果たして良いものなのかどうか・・・。

Designing Better Tooltips For Mobile User Interfaces (Smashing Magazine)

モバイルアプリでのツールチップについての記事です。
ツールチップというのは UI 上でコントロールの説明を風船のように重ねて表示するものですが(そういえば Windows ではそのものずばり「バルーン」というコントロールがありました)、この使い方が詳しく説明されています。
中にはツールチップではなく、ドロップダウンメニューやヘルプテキストと呼ぶべきものも混ざっていますが、これらを含めて付加情報をどう表現するのか、の参考になりそうです。
個人的には、ボタンを見ただけではわからないユーザーに対して情報を提示するなど、初心者と熟練者の橋渡しになるというポイントは大事だと思いました。