UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/1/25)

ハムスターを3匹飼っていますが、指を噛んできて困ります。一撃必殺のやつ、甘噛み連発のやつ、好奇心旺盛でなんでも噛むやつと、バリエーションが豊かではあります。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

スマートホームの体験はどうあるべきか (UX MILK)

スマートホームに関する記事です。
様々な IoT機器を試してみての問題点や解決方法について説明されています。
問題の原因となる事象について 4点挙げられていますが、「誤った前提からのスタート」はありがちな気がします。
私の家にもエアコンが Google Home と連携して音声操作できる機能がありますが、設定が難しく、また必要性も感じなかったので使っていません。
ユーザーの必要性にフォーカスして、機器のスマート化ではなく生活のスマート化という視点で見てみると、より良い機器が生まれるのではないかと思います。

カスタマージャーニーマップを分析する7つの方法 (U-Site)

カスタマージャーニーマップについての記事です。
As-Is のカスタマージャーニーマップ(ここでは新車購入のジャーニー)を例に取り、体験を分析するポイントについてまとめられています。
どの項目も重要なので、チェックリスト的に使うと良さそうです。
逆にこれらが読み取れない場合には、調査内容からもう少しジャーニーを詳細化する必要があるのかなと思います。
ただ、ひとつ思ったのが、この事例で在庫を探すのに苦労する体験、これは大変だけど実は楽しい時間なのかもしれません。

実物っぽい質感で思わず触れたくなるデザインの新手法「ニューモーフィズム」が注目される理由 (@DIME)

ニューモーフィズムについて、日本語の記事もだんだん増えてきているように感じます。
実際にこのデザインが採用されるサイトも、これから徐々に増えてくるのではないかと思います。
下の方にスキューモーフィズムやマテリアルデザインなどを含めた 4象限の図がありますが、これらはこうしたかたちにきっちり分かれるものではなく、むしろこの 4象限の中にプロットされるものなのではないかと思います。

各OSの標準搭載フォント一覧へのリンク集 (Rriver)

OS ごとに搭載されているフォントの一覧についての記事です。
WindowsMaciOSAndroid といったそれぞれの OS で標準インストールされている(=指定して大丈夫な)フォントがわかるので、どのフォントを使うべきか考えるときにかなり参考になるのではと思います。
使用フォントによっては文字の大きさや表示可能な文字数も変わったりするので、このあたりの情報は押さえておいて、ちゃんと表示できるかの確認を行う必要があると思います。
フォントにもトレンドがありそうで、最近は「游ゴシック」などの細い角ゴシックをよく見かけますが、将来的にそのあたりも変わっていくのかもしれませんね。

6 Reasons Your Touch-Screen Apps Should Have Voice Capabilities (UXmatters)

タッチUI を持つアプリでも音声UI に対応したほうが良いという記事です。
6項目にわたり音声UI が必要な理由が説明されておりますが、なるほどと思える項目が多いです。
特に 2番目の必要な機能を学ぶという点、3番目の情報構造をスキップできるという点については音声UI ならではのメリットです。
1番目のファインダビリティに関しては、まだ明確な解決策はないように思われ、今後の課題だと言えます。
ちょうど同じタイミングで同じトピックの記事(Adding Voice to the Touch Screen User Experience )が出ていました。
こちらは主に3番目の理由について詳述されているのでそちらも是非。

A user experience diagnosis of the COVID-19 vaccine rollout (Technical.ly Baltimore)

新型コロナウィルスのワクチン接種のための Webサイトについての記事です。
著者が祖母のためにワクチン接種を予約しようとした際に直面したわかりにくい点や課題などが順を追って説明されています。
いくらワクチンの数が十分であっても、予約がスムーズにできなければ意味がありません。
日本の場合にも近い将来似たような問題が発生しないといいなと思います。
(かなりの確率で発生しそうな気がしますが・・・。)