UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/3/9)

先週はひな祭りでしたが、我が家のひな人形は紙粘土で作ったやつです。こんなのでいいのでしょうか・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

効果的な共感マップを作成するための10のヒント (Adobe Blog)

共感マップの作成方法に関する記事です。
共感マップもテンプレートに修正が加えられていますが、ここで書く要素はペルソナを補完するものとしてかなり重要だと思います。
これがちゃんと書けていれば、ペルソナがなくても十分機能するような気もしてきます。
また、記事で説明されている「作成前の 5つのポイント」は、共感マップだけでなく、どの HCDプロセスにおいてもとても大事な点だと思います。
なお、共感マップというと、こちらの書き方も有名で、ユーザーを細かく漏れなく理解するのに優れていると思います。

UIデザインの新しいトレンド「ニューモーフィズム」のデザイン方法と実装方法をやさしく解説 (コリス)

巷で話題の(?)ニューモーフィズムを実装するための方法について説明した記事です。
これに基づけば、Webデザインはすぐにでもニューモーフィズムっぽいデザインにすることができそうです。
ニューモーフィズムは話題になってはいるものの、アクセシビリティの観点で批判されることもあります。
確かにコントロールの境界線が不明瞭なので、弱視の方などに不親切だと言えますが、考えてみれば、最近の境界線がまったくないフラットボタンのデザインと比べればだいぶマシだとも言えそうです。

エシカルデザインをどのように実践すべきか(前編) (UX MILK)

エシカルデザイン、つまり倫理的なデザインに関する記事です。
エシカルデザインとは何か、どういう要素か説明があり、後編でその実践について説明されています。 エシカルデザインというとダークパターンの対処方法やスマホ依存などを中心に考えがちですが、ここで紹介されているようなサステイナブルデザイン的な観点も必要だと思います。
後編の最後の「前に進むために一歩引く」という点については、我慢を強いられるかたちではなく、エシカルデザインを積極的に推し進めてこそさらなるコンバージョンが得られる、といったようなかたちになっていくのが理想なのかなと思います。

創造性とウィットに富んだ50のヘッダーデザイン (SeleQt)

Webサイトのヘッダーのデザインについて、よい事例がたくさん紹介されています。
ヘッダー部分にサイト名だけでなく説明が付加されていたり、サイト名もないようなデザインだったりと、そのサイトの目的に合わせたデザインを見ることができ、参考になります。
中にはどこまでがヘッダーなのかわからないものもありますが、ヘッダーにだけフォーカスするよりも、その下のエリアも含めたファーストビュー全体で何を伝えるのか、を考えていくのがよいのかなと思いました。

6 Tips UX Designers Can Learn from a Sushi Chef (berax)

寿司屋から学ぶ UXデザインとのことで、6つの視点で UX に役立ちそうな要素が紹介されてます。
別の職種から UXデザインを学ぶという記事はよくありますが、特に寿司屋の特徴としては、1番目のシンプルさ、これは大いに学ぶところがあると思います。
6番目のポイントは、細部へのこだわりとも言え、アプリの世界でいえばマイクロインタラクションにつながると思います。
ここで挙げられているホスピタリティは、日本ではおもてなしと呼ばれることも多い概念ですが、もっと深掘りして UXデザインに役立てていくという姿勢が必要だと感じています。

Two-factor authentication: How Security and UX can work together on the user journey (BetterUX Blog)

2段階認証と UX に関する記事です。
セキュリティと UX はしばしばトレードオフになると言われますが、ここではそれをなるべく解消する方法について、いくつかの実例を元に説明されています。
記事に出てきますが、操作しているのが本人であることをいかに判断するかがポイントなのかなと思います。
個人的には、2段階認証はそれほど面倒てはないのですが、SMS の未読マークがついたままになるのが気になってしまいます。