UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/2/1)

毎朝の散歩がてらにコンビニで新聞を買うようになりました。平日の朝刊のみだと配達してもらうよりも安くなりますが、どの新聞にするか選択肢があるだけに迷ってしまいます。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

そろそろエビデンスを共有しよう (U-Site)

HCD について、ただ優れているというだけてはなく、ちゃんと効果など含めた実践事例を公開していこうという記事です。
「HCD教」という言葉が出てきますが、確かに HCD(に限らず UXデザインも)の普及を進める中で、素晴らしいものだから広めるべきという前提からスタートしてしまうケースは少なからず見受けられるように感じています。
具体的な事例や、そのプロジェクトでどういう活かし方になるのか説明していく必要があるのかもしれません。
ただ、事例の共有については、文中でも書かれているように企業機密の場合が多く、特にそれがクライアントワークの場合はなかなか難しい現状があると思います。

バーミキュラのUXデザインを考察してみた (ARCHETYP Staffing Magazine)

バーミキュラの Webサイトを元に、UX について考察した記事です。
私もこの鍋や炊飯器が欲しいなと思いつつ、お値段高めで手が出しにくい・・・というのはさておき、製品やサービスをどう伝えているのかという点がわかりやすく説明されています。
この記事で指摘されている通り、食材を調理したときの美味しそうな写真や、実際に使うとどうなるのかがイメージしやすいようになっていて、とても参考になります。
Webサイト自体は、今いる現在位置がわかりにくかったり、どう戻ればいいのか迷ったりするのですが、没入感を高めるといった目的で意図的に仕組まれたものなのか気になるところです。

ユーザーフレンドリーなナビゲーションバーを作る5つのポイント (Workship MAGAZINE)

ナビゲーションバーについての記事です。
ここでのナビゲーションバーはモバイルアプリやサイトでの画面最下部に表示される機能切り替えもしくはビュー切り替えのコントロールのことで、Android ならボトムナビゲーション、iOs ならタブバーと呼ばれるものだと思います。
その利用方法について、気をつけるべきポイントがまとめられていて、特に5番目の「シンプルに」というのは大事だと思います。
4番目の「テキストよりアイコンを」というのは、アイコンが何を意味するかターゲットとなるユーザーに理解できるものかを考慮する必要がありそうです。

【2021年版】UXデザインをこれから学ぶ人におすすめの本14選ー現役のUXデザイナーが厳選 (sb-style)

UXデザイン関連の本が多く紹介されている記事です。
Web 寄りの書籍が多めではあるものの、一通り UXデザインを学ぶ上で必要そうな本が紹介されています。
ここで読んだことのない本がある人は、読んでみるとよいのではと思います。
(私も数冊あるので読みます・・・。)
なお、一番最後に紹介されている『誰のためのデザイン?』は、どちらかというと最初の「まずはここから」に入っていたほうが良いような気もします。

Dot Dot Dot…. A brief look at the ellipsis in software design (UX Collective)

「…」(3点リーダー)についての記事です。
ユーザーに追加の情報入力を促すインジケーターになっていたり、最近よく見かける「その他メニュー」のボタンの役割になっているなど大活躍の現状が説明されています。
この乱用について著者はどちらかというと好意的のようですが、私も比較的意図のわかりやすい使われ方をしていると思います。
ただ、「…」ボタンに重要なメニューが隠れていることが少ないからこその可能性があり、そこがハンバーガーメニューとの大きな違いなのではと思いました。
あと、日本語の場合はこれを直訳して「・・・」になっているときがあるので、気を付ける必要がありそうです。

Removing Nested Modals From Digital Products (UX Planet)

二重でモーダルダイアログを表示するのを避けようという記事です。
ダイアログを表示したとき、その画面で何かアクションをしないと裏に隠れた元の画面が触れない状態のことをモーダルと呼びますが、そのダイアログ上でもうひとつ別ダイアログを開くことの問題点について書かれています。
実際の解決策となるパターンも多く紹介されているのでわかりやすいです。
モーダルダイアログの弊害については以前から指摘されているところがあるので、なるべくモーダル状態を作らないような情報構造にしていくのがまずは第一だと思います。 ただ、どうしても利用せざるをえない場合も出てくると思うので、そのときこれらのパターンが参考になるのではと思います。