UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/4/19)

家で長年使っていたキッチンスケールが計るたびに重さが変わるようになってしまい、さすがに買い替えました。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーインタフェースデザインのための10ユーザビリティヒューリスティックス (U-Site)

ユーザビリティの原則についての記事です。
10ヒューリスティックスという表現でかなり有名な項目ですが、改めてわかりやすい説明で紹介されています。
26年間変わらない項目ということで、確かにこれらは UI が音声やジェスチャーになっても、あるいは対象がプロダクトだけでなくサービスだとしても有効な項目だと思います。
個人的にはユーザーへのフィードバックが入っていたほうがいいなとよく思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?
あと、最後のほうの印刷用も翻訳版があるといいなぁと思いました。

2021年のUIデザイントレンド「Aurora UI」魅力と制作方法 (Workship MAGAZINE)

Aurora UI について、少し前に Medium で出ていた記事の翻訳です。
ニューモーフィズムやグラスモーフィズムの流れを汲むビジュアル表現ということで、その特性と作り方について書かれています。
機能性を求められるところはミニマルで、というように、ビジュアルと使いやすさの両立を目指しているところは共感できます。
iOS7 あたりのデザインについて、フラットデザインではなくミニマルデザインとして定義しているのもおもしろいと思いました。

アマゾンの「Dash Smart Shelf」は、“インターフェース不要の買い物”という未来を見せてくれる:製品レヴュー (WIRED.jp)

Amazon のプロダクトについての記事です。
重さを検知する棚で、減ってきたら自動的に買い足してくれるということで、日本で発売されたらちょっと買ってみたいと思いました。
個人的には、こうしたプロダクトは思考することを放棄するような感じで正直好みではないのですが、なくなって困るよりは良いので、使いようなのかなと思い直しています。
タイトルに「インターフェース不要」とありますが、棚そのものがインターフェースであり、そこにはもっと改善できる要素がありそうな気がしています。

【連載】これがわかればあなたも通! フォント感クイズ (マイナビニュース)

フォントを当てる連載記事です。
フォントの日にちなんで、いくつかのロゴで使われているフォントの種類についてクイズ形式で出題されていて、詳しい解説も書かれています。
私は 4問中 3問正解でしたが、けっこう勘で当てたところがあります。
世の中の様々な標識やロゴなどを見て、どんな種別なのか、またなぜそれが選択されたのか推測するのは(ちょっとマニアックですが)楽しいかもしれません。

Best Practices: Designing autosuggest experiences (UX Magazine)

検索に関する UI設計についての記事です。
ページやコンテンツの検索時、検索バーで自動的に語句を提案したり、ユーザーの入力を省力化するポイントについて、8項目がまとめられています。
これらのポイントは最近のアプリやサイトで見かけるものも多く、ユーザーもこうした提案を期待して検索しようとするはずで、欠かせない機能になりそうです。
ページの中程に、一般的な検索バーのインタラクションが書かれていますが、最低限これらの実現は必要になっていると思いました。

Visually impaired users complain after rail websites go greyscale for Prince Philip (The Guardian)

フィリップ殿下の崩御により、鉄道の Webサイトが喪に服してグレースケールに配色を変えたところ、アクセシビリティの観点でクレームが来たという話についてです。
確かにどこがボタンなのかわからなくなったり、ボタンが押せそうに見えなかったり、という問題は出てきそうです。
記事の内容を読むと、コントラストは保たれていたらしいので、一時的ということを考慮すれば趣旨を汲んでそこまでめくじらを立てることはないとも思えます。
ただ、サイトは変えずに明示的に追悼文を入れたり、変えるとしてもボタンには少し差し色を入れるとか、工夫する余地はあるのかもしれません。