UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/8/3)

リモートワークが続いて運動不足気味です。ついついお菓子も食べちゃうし、このままではヤバい・・・!
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

進捗状況を伝えるデザインパターンの基本:プログレストラッカーとプログレスインジケーター (Workship MAGAZINE)

進捗表示の UI に関する記事です。
プログレストラッカーとはウィザードなどのステップ表示でタスクの進捗を表すもの、プログレスインジゲーターは処理を待つときの進捗を表すもので、この両者は名前は似てますが、体験としてはかなり異なります。
それぞれどういう種類があるか、どう使えばいいのか詳しく説明されています。
ただ、プログレストラッカーについては、タスクをこなすために必要なステップ表示と、プロフィールなどの情報量の表示ではかなり性格が異なると思います。
後者の場合にダークパターンに陥らないよう注意していきたいですね。

デザイナーのための言い訳集 (コリス)|]

デザイナーが参考にすべき(?)言い訳がまとめられている記事です。
よく聞く言い訳が 100個も紹介されていますが、すべてがすべて言い訳というわけでもなく、事実であったり、相手を説得するために必要な説明である場合もあると思います。
この中でも 13番目、後で検討すると言いつつ忘れてる、というのはかなりよくあります。
後回しにしたところで、結局は再検討する時間がなくなってしまいそのままリリース、というケースもあり得るので、ちゃんとアクションアイテムに積んでおくのと、最悪そのままでも何とかなるレベルまで上げておく必要があると思います。

認知負荷の増加がWebサイトに与える悪影響 (UX MILK)

Webサイトの認知負荷に関する記事です。
認知負荷とは、そのサイトやアプリを使おうとするとき、どのくらいユーザーの考えることや理解する必要のあることがあるか?というもので、これをなるべく少なくしようという話が書かれています。
シンプルなサイトにするため、認知負荷を理由にしてステークホルダーを説得するという話や、ユーザーの期待をコントロールしようという話など、参考になる点が多く紹介されているので、長文ですが全体に目を通すと良いように思います。

2020年話題の人気UIデザイントレンド8個まとめ 実例サンプル見本で紹介 (PhotoshopVIP)

今年の UIデザインのトレンドに関する記事です。
主に Webサイトのデザインについて、8つのポイントが実際の事例を交えて紹介されています。
1番目に紹介されているニューモーフィズムは、議論に上がる回数も含めて、間違いなく今年(正確には昨年末からですが)のトレンドと言えそうです。
個人的には、5番目の複数レイヤーのスクロールアニメーションが苦手で、自分の操作感と画面の動きが合わないせいか、なかなか慣れることができません。。。

Understanding users by going beyond personas, demographics, and affinity groups (UX Magazine)

ペルソナや人口統計以上にユーザーを理解するためのツールについての記事です。
ペルソナは良いツールだが、ニーズを探るには十分とは言えないということで、ジョブ理論の JTBD と、コンテキストマップというツールが紹介されています。
前者は以前からペルソナの代替として話題になっていましたが、後者は初めて知りました。
が、ぱっと見ではすぐに理解できなそうな印象・・・で、ちゃんと中身を読み込んだり、作成過程から携わったりする必要がありそうです。
その意味で、ペルソナに要素を足したり、カスタマージャーニーマップなどを組み合わせたりして、ユーザーのコンテキストや製品との関わりを深掘りするなど、既存のツールをもっと役立つものにしていくという姿勢も大事だと思います。

Hands off! How Covid-19 paves the way for fully touchless experiences (The Drum)

新型コロナウィルスにより、非接触の世界になりつつあることに関する記事です。
買い物、特に会計について、スマホを使った非接触の体験が説明されています。
この会計手段については、日本でもどんどんキャッシュレス化が進んでいると思いますが、今後は買い物中の体験、たとえば実際に手に取ってみる行為も、AR で情報提供するなど、非接触に変わっていくかもしれません。
ただ、製品を手に取る体験や、店員とコミュニケーションを取る体験などががなくなっていくと考えると、なんだか寂しい感じがしますね。