UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/8/31)

暑い日が続きますね。我が家はほぼエアコンが付きっぱなしになっていて、電気代が心配です。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ゲームUXから学ぶプロダクトデザインのコツ (UX MILK)

ゲームの UXデザインからプロダクトのデザインに応用できるもの、所謂ゲーミフィケーションについて記載された記事です。
どれもゲームにも必要、かつ他のアプリやサービスにおいても重要な要素が多いです。
2番目の項目の「適切な難易度にする」というのは、Tinder の例がそれに当たるのかやや怪しい感じもしますが、これはこれでよくできたサービス設計だと思っています。
5番目のチュートリアルの例は、ゲーム分野が特に先行している点だと思います。
普段ゲームをするときも、チュートリアルに留意していくと学びが多そうだなと思います。

ボタンをデザインするときに気をつけたい11個のポイントまとめ (PhotoshopVIP)

ボタンをデザインするときのポイントについてまとめられた記事です。
主に Webサイトのボタン表現についての内容ですが、アプリでも参考になる内容になっていると思います。
ボタンというと、ここで記載されているような矩形で囲まれたものではなく、テキストのみのボタンになっているケースも多いと思います。
そうしたケースについても、他のテキストとは異なりボタンだとわかるとか、押せることがわかるようなものになっているとよいと思います。

UIを選ぶとき考慮すべき4つのこと (astamuse Lab)

UIデザインパターンを選ぶポイントについての記事です。
どういう UI にしようか考えたときに、その指針となるポイントが 4つ紹介されています。
基本的な点が多いですが、必ず守るべき点だと言えそうです。
興味深かったのが 2番目の優先度の件で、行政サイトで注意喚起が多すぎて注意喚起になっていないという点です。
こういうケースは行政サイトだけでなく、一般のサイトでも多く見られます。
一度見た人に対しては表示をたたんで小さくする、などの対応ができると、もっと一覧性も高まるのかなと思いました。

スポーツ観戦体験をアップデートせよ 三つの要素を拡張した先に見えるニュースタンダード (ウェブ電通報)

スポーツ観戦に関する記事です。
新型コロナウィルスによる行動変容の中で、スポーツ観戦での現状の取り組みや、今後検討が必要な観点について、3つの要素をもとに解説されています。
スポーツ観戦だけでなく、コンサートや舞台などもそうですが、選手たちと観客の関係や、観客同士関係について、現状の制約の中でどう再現するのか?という観点だけでなく、新たな体験、スポーツ観戦のさらなる良い体験を考えていく機会として、アイデアを出している段階だと思います。
文中で指摘されているように、それをさらに「持続可能なビジネスモデルとする」という段階まで高めるにはどうしたらよいか?も含めて考えていく必要がありそうです。

Accordion Icons: Which Signifiers Work Best? (Nielsen Norman Group)

アコーディオンのコントロール(詳細が閉じられていて、押すと見えるようになるもの)について、どのアイコンが一番適しているかについてまとめられた記事です。
かなり詳細に調査されていて、こうした調査結果はとても興味深く、UI 検討に非常に役立つと思います。
個人的に(調査者も?)意外だったのが、各パターンがそれほど差がつかなかった点で、むしろテキストを押したときとアイコンを押したときでふるまいを変えてはならないという点が重要なのだと思いました。
あと、こうしたコントロールでたまに見かけるのが、一度開いたら閉じられなくなっているパターンです。
そういうケースについても調査結果があるといいなと思いました。

24 beautifully designed pricing page examples (Webflow Blog)

Webサービスなどの価格設定ページをまとめた記事です。
24サイトが画像付きで紹介されており、眺めているだけでも楽しいです。
これらを見ると、プランを複数並べて容易に比較できるようになっていたり、どれがお薦めなのかわかりやすくなっていたりするなど、かなりパターンが決まっていることがわかります。
また、選ぶ人は少ないけど、お薦めのプランを割安に見せるためにあえて高額なプランを用意しているという、アンカリング効果を狙っているようなサイトも多そうです。