UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/6/21)

買ってからそれほど経っていない傘が壊れました。堅牢を売りにしていて、骨の数も多いのですが、その分たくさん折れてしまい、使い物にならなくなってしまいました。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

天敵はクライアント。「デザイナー稼業」って楽じゃないよね… 8選 ( ガジェット通信 GetNews)

デザイナーあるある、ということで、悲哀の入った 8通りのコメントが紹介されています。
私はどちらかと言うとクライアント側に位置することが多いですが、それでもどれも共感できるコメントばかりです。
こうしたものを見ると、クライアント側にもちゃんとしたリテラシー(良いデザインを見極めるリテラシーではなく、的確に依頼するリテラシーのほう)が必要だと思います。
特に興味深かったのは 7番目で、これはあらゆるアウトプットにおいて感じることが多いですが、翌日の方がより客観視できるからですかね。

サービスグロースの要!高齢者ユーザーを取り込むには (MaaS Hack)

高齢者ユーザーへのサービス促進についての記事です。
MaaS(平たく言うと移動サービス)の観点から、高齢者にどうやってサービスを使ってもらうか、いくつかのポイントを交えて説明されています。
今まで経験してきていることに似せた体験を、というのはなるほどと思いました。
MaaS だけでなく、他のサービス全般にも応用できる内容になっていると思います。
新しい体験がなかなか受け入れられない、あるいは学習に時間がかかるという課題もあると思いますが、そうしたところをいかにモチベートしていくか、というのも今後考えていくべき点なのかなと思いました。

本当に日本のブランドロゴは文字だらけなのか? (ビートラックス)

ロゴデザインについての記事です。
前回の記事で日本のロゴが文字が多いという話があったため実証的な記事になっています。
前回の記事と今回の記事併せて多くのブランドロゴが紹介されていて勉強になります。
確かに国によってトレンドとなるロゴの形態があるようですが、企業の設立時期にもよるのかなと思いました。
これらはブランドロゴ・コーポレートロゴですが、サービスロゴでも同じような傾向があるのか興味が湧きました。

半モーダルについて考える (Design Switch)

半モーダルという概念についての記事です。
Music アプリなどで再生中に下の方に出る再生コントロールのバーをこのような呼び方で説明されています。
私はこの手のものは「一時ビュー」と呼んでいますが、名称はあまり重要ではなく、これがモードレスのように機能するというのがポイントかなと思います。
進捗バーもこの一種だと思いますが、ユーザーの他のタスクを阻害しなくて済むようにできる良い UI だと思います。

Why so many products are badly designed (Fast Company)

良くないデザインがはびこる理由について記載した記事です。
かなり昔からの事例を含めて説明されていますが、全体として言えるのは、インクルーシブなデザインではない点、および使いやすいデザインより売れるデザインを優先しているという点に凝縮されると思います。
こうした点について改善するのは地道な努力なのかなと思いますが、このサイトでも見られるように、広告がたくさん出るとか、必ずニュースレターの登録を促されるとか、まずはその辺から改善していく必要があるのかもしれません。

The bifocal effect (UX Collective)

遠近両用の効果ということで、遠近両用メガネのように、デザインの大きな問題と小さな問題の両方に対応する必要性について説明されています。
確かにこの視点は大事で、ビジュアルデザインの例が紹介されていますが、 UXデザインの観点でも、ミクロな視点、ユーザビリティ課題とかと、マクロな視点、ユーザーの期待と合致しているか、とで、片方にフォーカスしていてもう片方が疎かになるケースがときどきあります。
目の前に問題があるとそれに引っ張られてしまうのは仕方ないことではありますが、そんなときにもう片方の問題についても意識するのが大切だなと思いました。