UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/6/28)

Windows 11 が発表されましたね。久々の大型アップデートなので少しワクワクする一方で、Windows Vista っぽい UI がかつての悪夢を呼び起こしました。。(大袈裟)
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

『ワクチン予約システム』UIやUXを考えてほしい…。明治時代から誕生年を探す誕生日入力 (Yahoo!ニュース)

ワクチン予約システムの UI がイマイチという記事です。
「UI/UX を DX」というような、?となる個所もありますが、誕生年を選択する仕組みは確かにイマイチです。
私も親のワクチン予約を代行しましたが、フォーム入力に慣れていることもあり、それほど問題はありませんでした。
ただ、親はまったく進められなかったことを考えれば、利用ユーザーのリテラシーと照らして、もっとわかりやすくできるように思います。
そもそもワクチン予約番号送付も可能な範囲でオンラインにしていけるといいですが、なかなかそうもいかないのでしょうか。

UXリサーチの3つの捉え方、「探索/検証」「質的/量的」「UXの要素」を理解する (ProductZine)

UXリサーチについての記事です。
表題にある 3つの切り口で、とてもわかりやすく説明されています。
特に「UXの要素」での 2つのポイントは、リサーチの目的やその適用範囲を可視化するのにかなり有効だと思いました。
最初の「探索/検証」は、従来であればユーザー調査とユーザー評価(ユーザビリティ評価)に分けられていましたが、最近は一緒に語られることが多くなっているように感じます。
これはデザイン思考とか、ラピッドプロトタイピングといった昨今の流れの影響なのかもしれません。

駆け出しデザイナーが覚えておきたいデザイン用語60選 (Workship MAGAZINE)

デザイン用語について紹介した記事です。
たくさんの用語が紹介されていて、それぞれ詳しいリンクに飛んでいく形になっているので、より詳しく知りたい場合にも便利です。
全体的に Webサイトのビジュアルデザインに関する内容が多めですが、駆け出しデザイナー対象ということであれば、それが一番有用なのかなと思います。

横配置メニューの項目数が多くなった場合の表現 (gihyo.jp)

タブ配置についての記事です。
横にタブ配置すると多くの項目が表示できないので、縦方向への配置も考慮する、ということについて説明されています。
タブ配置で考慮すべき点が網羅されていて、画面イメージもあってわかりやすいです。
ただ、縦方向だとコンテンツ表示エリアが狭くなってしまうのが難点です。
項目数が増える可能性も考慮する必要がありますが、タブ間の遷移の頻度など、実際のユーザーのふるまいを想像しながら設計していくのが良いのではと思いました。

How to Draw a Wireframe (Even if You Can’t Draw) (Nielsen Norman Group)

ワイヤーフレームの描き方について説明した記事です。
細かく手順を追って説明されていて、かなりわかりやすくなっています。
各コントロールの描き方など、経験のある人は自然とやっているものですが、それをちゃんと説明したドキュメントはそれほど多くないように思います。
大事だと思ったのが、最初に書かれているデバイスサイズについてです。
手書きなどで機能の合意形成がメインならそれほど厳密でなくても大丈夫ですが、どの UI 項目を優先して表示するのか、といった議論を行うならある程度正確なサイズ感が必要そうです。

Size does matter: Fitt’s Law applied to design (UX Collective)

フィッツの法則についての記事です。
フィッツの法則とは平たく言うと「近くて大きいボタンが押しやすい」というもので、一般的な GUI は基本的にこの法則のもとに設計されています。
文中ではいくつかの事例が紹介されていてわかりやすいです。
近くて大きくても、ユーザーに見つけられやすいとは限らない、とも補足されていますが、このあたりはユーザーのコンテキストを見極めてレイアウトしていく必要があるのだと思います。