UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/4/12)

マスクを前後逆につけていたことを最近知りました。ずっと逆だったのに誰からも指摘が無かったのは、気づきにくいからなのか指摘しにくいからなのか・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UX指標の裏にある「理由」を解明するための5つの方法 (UX MILK)

ユーザビリティ課題の解決のために、その理由を探る方法についての記事です。
5つ方法が紹介されていますが、後のほうが密度の濃い情報を得られる方法になっています。
4番目に紹介されているビデオの録画は非常に効果的で、重要な事実を他の人にも共有しやすいと思いますが、ここに書かれている通り、くまなくやろうとすると時間がかかりすぎることが難点です。
いくつか見れば十分課題が抽出できる、と割り切ることもできますが、それでいいものかどうか判断が難しいところだなと感じます。

しつこいポップアップ、早過ぎるサインイン要求はNG――主導権をユーザーに渡し「愛されるUI」になるデザインとは? (@IT)

主に ECサイトで、ユーザーのタスクが阻害されるイマイチな UI の例について紹介されています。
実際のサンプルも紹介されていて、さすがに最近のサイトはここまでひどいものは少ないものの、似たような例はときどき見かけます。
Web プッシュ通知についても記載がありますが、確かにここで書かれている通り、いきなりポップアップするのではなく画面端に選択肢が置かれているとよいのかもしれないと思いました。
アプリの通知も含めて、良かれと思った通知もユーザーにとっては煩わしいと感じたら逆効果なので、なるべくほしいと意思表示した通知だけ送るとか、通知内容自体、ユーザーに主導権を渡してもよいのではと思います。

【2021年版】ハンバーガーメニューはどの位置が最適? 関東の大学を調べてみた! (アーティス)

スマホ上でのハンバーガーメニュー(≡)の位置についての記事です。
大学の Webサイトでどの位置に置かれているか調査したということですが、とても興味深い結果で、右上が標準というのが圧倒的だという点と、ほとんどのサイトで利用されているというのが個人的には新たな発見でした。
大学以外の Webサイトで同様の調査をした場合に違いが出るのかも気になるところです。
なお、最初のほうにハンバーガーメニューのメリット・デメリットが書かれていますが、ここに書かれていないデメリットに「どういう機能(情報)があるのかすぐにはわからない」という点があります。
これがハンバーガーメニューを採用する際に留意すべき課題としてはかなり大きなポイントになると思います。

デザイナーに学ぼう まったく違うものに共通点 発想を飛ばすアナロジーの力 (NIKKEI STYLE)

デザイン思考についての記事で、アナロジー思考について説明されています。
アナロジー思考とは、一見つながりがなさそうなものを組み合わせて新しい発想や新たな切り口を見つけるもので、日本語だと強制発想法とか強制類推とか呼ばれることもあります。
この記事ではその考え方と、習得する方法について説明されており参考になります。
私も発想を飛ばすために似たような方法を取ることが多いですが、私の場合はあらかじめいくつか言葉を持っておいて、それと対象物とのつながりを考える、ということをしています。

The Current State of Mobile UX (18 Common Pitfalls) (Baymard Institute)

モバイルサイト、主に ECサイトにおける UX課題についてまとめられた記事です。
このサイトでこれまで公開されてきた評価結果を集めたものになっており、その中から 18項目の問題点がピックアップされた保存版とも言える内容だと思います。
多くの ECサイトが最悪な問題はないがそこまで優れているわけでもなく平均的、という結果は意外ではあります。
ここで挙げられている(挙げられていないものも含めてかもしれませんが)ポイントを押さえておくと、チェックリストとして使えて便利なのかなと思います。

Top 4 Quick Prototyping Methods (UX Planet)

プロトタイピング手法について紹介されている記事です。
4つの方法が紹介されていて、それぞれ長所や短所、またムービーで実際の例が掲載されていて参考になります。
2つ目のクリックできるプロトについては、専用のツールもたくさんありますが、ここで書かれているようなプレゼンテーションツールでも十分検証可能なのかなと思います。
4つ目のロールプレイは、日本ではアクティングアウトと呼ばれることが多いと思います。
画面主体でない場合とか、サービスのプロトタイピングに使われることが多いですが、ここでの例のように、システムを演じる、というのも有効そうで、今度やってみたいと思います。