UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/11/1)

週末に実家で物置小屋を片付けたのですが、今までずっと片付けていなかったせいか、ものがあふれていて大変でした。骨董品とか出てきそうな勢い。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

君のプロダクトはビタミン剤か?鎮痛剤か?それとも治療薬か? (ビートラックス)

プロダクトの方向性についての記事です。
課題解決するかどうか?するとしたらどういうかたちか?で分類されていて、わかりやすい説明になっています。
記事の中では、ビタミン剤より鎮痛剤と言われているけどそれは間違い、としてその理由が示されていますが、個人的にはビタミン剤でも鎮痛剤でも何らかユーザーの課題を解決しているはずで、それがわかりやすいかどうかの違いのように思います。
Netflix の例もそうですが、ユーザーの課題をどう捉えるかにより、プロダクトの方向が変わってくると思います。

ユーザーがカスタムする家電を提案 パナソニック「マイスペック」シリーズ(前編) (マイナビニュース)

シンプルな UI の家電についての記事です。
こうした家電はわかりやすさを重視して大きい文字の UI になるケースが多かったように思いますが、だんだんと変わってきている気がします。
スマホと連携して、必要に応じてより多くの機能を、というスタンスは共感できますが、スマホの接続の難易度とか、アプリのUIのほうもシンプルにできるかなど、障壁も多いと思います。
そのあたりトータルのUXをどう高めていくのかがポイントになりそうです。
後編も公開されていますので忘れずにどうぞ。

定性的ユーザビリティ調査の数値が信用できない理由 (U-Site)

定性調査についての記事です。
ユーザビリティテストで 5人とか 10人にテストしたところで正しいとは言えない、ということで、統計の活用や、定性調査結果の正しい伝え方について説明されています。
確かにテストの台本に問題があれば都度修正したり、プロトタイプがうまく動かず所要時間が変わったりと、テストをまったく同じにするのはかなり難しいです。
定性的なテストは強力なツールなので活用すべきですが、例えばテストを見ていない人たちに対しては、責任を持って、ノイズがある可能性も含めて正しく報告する必要性を感じました。

あなたのデザイン力を1ランクアップさせる! ユーザビリティチェックリスト #02 (i3DESIGNデザインチーム)

ユーザビリティのチェックリストについての連載記事です。
この記事は 2回目ということで、5項目が紹介されています。
どの項目も大事ですが、入力補助的な項目はユーザーの負荷軽減に役立つので、大事なポイントだと思います。
前の記事にもチェックすべき項目がいくつか紹介されているので、併せて確認すると良いと思います。

The perfect search does not exist — but it does (UX Collective)

検索についての記事です。
ちゃんと検索のしやすさや結果の有効性についてケアしましょう、ということで、いくつかポイントが紹介されています。
基本的なポイントが多いですが、検索数を表示する、とか、検索結果は常に出す、というのは大切だと思います。
最近個人的に Microsoft Office のファイルなども全部検索で探すようになってきたのですが、これがかなり便利で、もう検索なしには戻れない気がします。
情報の見つけやすさは、情報構造の最適化より検索結果の最適化も重要だなと思いました。

11 Stunning Examples of Tab Based Navigation (Muzli)

タブを使ったWebサイトについて紹介した記事です。
一般的なタブコントロールではなく、かなりビジュアル要素の強いタブ表現になっています。
それぞれ個性豊かなサイトばかりで、眺めていて飽きないのですが、使いやすいかというと・・・、ちょっと慣れが必要かなという印象です。
いずれにしても、Webデザインが使いやすさを重視して同じようなデザインになっていく、というのとは異なる方向性も残っていく必要があるのではと思いました。

UX関連記事 (2021/10/25)

最近将棋熱がまた上がってきて将棋ソフトをやる機会が増えてきましたが、全盛期のようにはうまくいかないです。それにしても将棋ソフト、ずいぶん強くなりましたね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

2021年度グッドデザイン賞を発表しました (グッドデザイン賞事務局)

今年もグッドデザイン賞が発表されたということで、事務局による紹介記事です。
本文では大賞の候補だけ紹介されていますが、グッドデザイン賞のサイトではすべての受賞したプロダクトやサービスを見ることができます。
大賞候補もそうですが、社会の課題解決型のものの受賞が増えてきているように思います。
いずれにしても、応募が 1000件増加というのはすごいですね。
今年はエキシビションも無事開催されるようで、見に行こうかなと思っています。

「○○っぽいデザイン」のエッセンス (gihyo.jp)

クライアントからデザイン依頼でよくある「○○っぽいデザイン」についての記事です。
何をそれっぽくしたいのか、3つの観点が書かれていて、とてもわかりやすいです。
要はどんなユーザーにどんな体験をしてほしいからどんなデザインにするのか、といったあたりを明らかにする必要がある、と捉えられると思います。
あと、大事なのがなぜそうしたいのかという背景で、上記の情報を補強する要素が出てくるかもしれませんし、真にやりたいこと、ビジネスのゴールも明確になりそうです。

近年のコラボレーションツールはデザイナーの役割をどう変えているのか (Design Matters Tokyo)

Slack や Figma など、コラボレーションツールについての記事です。
一番良いツールは Googleドキュメントだというのは興味深く、なるほどと思いました。
印象的だったのが「密な対話ができなくなっている」という危機感について触れたところで、成果物が即座に共有されることが、成果物の深掘りやより詳細なフィードバックの妨げになってしまう恐れもあるのかもしれないと思いました。
これに対してどういう工夫ができるのか、この機会に考えてみたいなと思います。

アップル製品のデザイン、ジョニー・アイブが退社後「美しさより機能」に改善されたとの分析 (Engadget 日本版)

アップルのデバイスが美しさよりも機能性に重点が置かれるようになったという記事です。
いくつかの例が紹介されていますが、使いやすくなったことでユーザーにメリットがあるのは良いことだと思います。
一方で、美しいデザインもユーザーの満足度に寄与するはずで、このバランスが難しいところだと思います。
アップルというと、両者を高次元で両立させていたと思うので、今後もそれを期待したいなと思います。

7 Magic “Mores” to Improve UX/UI (UX Planet)

UX を改善するのに高めるべきポイントについて説明した記事です。
より多くの価値、より多くのモチベーションなど、必要な視点が 7つ紹介されています。
ベーシックなものが多いですが、「より多くの新鮮さ」という項目については、古いデザインやデータを放置しないという点で大事だと思います。
これとは逆に、ステップ数や表示速度など、より少なく("Less")という視点もありそうだなと思いました。

The Danger of Dark Patterns (Toptal)

ダークパターンについての記事です。
様々な種類のダークパターンがインフォグラフィック付きで説明されていてわかりやすいです。
中には抱き合わせ販売にも似た伝統的なものもあり、ダークパターンが今に始まった事ではないと気づかされます。
デザイナーがこれを押し戻す方法についても説明されていますが、こうしたダークパターンを提案する会社の倫理観がまずは問題なのではと思います。

UX関連記事 (2021/10/18)

いきなり寒くなってきましたね。いつまで半袖で行けるかなと思っていましたが、いきなり挫折しそうです。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

地味にイラつく「銀行ATMの使い勝手」を検証する (東洋経済オンライン)

ATM の使い勝手に関する記事です。
「検証する」というほど細かく確認されているわけではありませんが、筆者の観点で良くないと考えられる点について説明されていて、共感できる部分も多いです。
手数料の画面が余計だという件については、前の画面の引き出しボタンのところに情報を追加するなど、改善の方法はいくつか考えられそうです。
こうした ATM や券売機など、普段良く使う機器類はユーザビリティ確認の良い事例になると思います。

デザインは、見た目じゃない (NHKニュース)

スティーブ・ジョブズの没後10年という節目で、デザインに対する取り組みについての記事です。
珍しく NHKニュースからの記事で、初心者向けでわかりやすい内容になっています。
スティーブ・ジョブズとデザイン思考やマーケティングはあまり結びつかないようにも思いますが、とことん観察して、良いものを作ろうと情熱を燃やした結果が今の評価につながっているのであれば、結びつけて考えても良さそうです。
いずれにしても、良い製品やサービスをつくるには、そうしたマインドセットが大事なのかなと思います。

GoogleiOSアプリがマテリアルデザイン固執しない方針にシフト (GIGAZINE)

iOS アプリへのマテリアルデザイン適用についての記事です。
Google アプリが iOS 風のデザインになるのはちょっと不思議な感じがしますが、Google 内部でも今後の方針を考えたときに、デザイン言語に寄せるかプラットフォームに寄せるかで葛藤があったのかもしれません。
iOS ユーザーにとっては使い勝手が向上すればよいですが、現行の iOS アプリを見ていると、UI があまり洗練されていない部分も見受けられるので(特にカレンダーアプリとか)、個人的にはちょっと複雑です。

PCのマウス操作とスマホのタッチパネルの違いがUIデザインに影響がある話 (株式会社マンハッタンコード)

マウス操作とタッチ操作の違いについての記事です。
気をつけるべきポイントとして比較的初歩的な内容がわかりやすく書かれています。
マウスオーバーの説明については、マウスオーバーの状態を持つことでツールチップとかヒントとか呼ばれる要素を盛り込むことができるというがポイントで、画面領域に縛られない情報提供ができるというのが利点かと思います。
ただ、最近は PC の UI もあまり情報を入れずにかなりシンプルになっているのと、大きいコントロールが使われる傾向があり、画面サイズの活かし方以外の差がだんだんとなくなってきているような気がします。

The Second Law of UX (UX Collective)

UX の法則についての記事です。
1番目の法則として挙げられているのがヤコブの法則で、これは「ユーザーは他のサイトで大半の時間を過ごしているので、サイトのふるまいは突飛なものは避けた方がわかりやすくなる」といった法則です。
ここでは 2番目の法則として、「ユーザーはむしろ他のことをしたいと思っている」というものを提案して、それに対しての考えや、やるべきことについて説明されています。
記事で出てくる「他の作業を効率的に終わらせるにはどうすればいいか」というのは難しい視点ですが、自分のアプリやサイト以外のユーザーの生活に目を向けるのは大切なことかもしれません。

The 7 Most Annoying Web Trends (and How to Fix Them) (MUO)

イライラさせられる Web のトレンドについての記事です。
確かに最近よく見るような事例が多く登場しますが、トレンドというよりも Bad UI なんじゃないかと思う項目も多いです。 広告についてのトレンドはビジネスも絡んできそうですが、1番目の Cookie と5番目の戻るボタンの遷移先については、UI 設計の範疇で改善できそうです。
あと、2番目の自動再生ビデオについては、このサイトにもあるような・・・。

UX関連記事 (2021/10/11)

すぎやまこういちさんが亡くなったと聞いて、久々にドラクエ音楽を聴き直していますが、かなり名曲ぞろい。そして懐かしい。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

より便利に!プロダクトの文言を確認できる「ライティングガイド」を公開したよ (株式会社SmartHR)

UI 上の文言表記についてのガイドを作ったという記事です。
文中のリンクからオリジナルのライティングガイドに飛んで内容を確認することができます。
このライティングガイド、簡潔にまとまっていて、文章を書く時のポイントにもなりそうで便利だと思います。
まだ発展途上のようで、確かにブランドボイス的な部分もあるとより効果的かなと思います。
いずれにしても、こうしたものを一般公開できる体制というか社風が良いなと思います。

楽しく学ぼう!デザイナーにおすすめのデザイン独学ゲーム22個まとめ (PhotoshopVIP)

デザイン独学ゲームということで、デザインについて学べるサイトがたくさん紹介されています。
個人的にいくつかはやったことがあるものでしたが、多くはやったことがなく、やり始めるとかなり時間を使ってしまいそうです。
とりあえず最初のカラーゲームもやり始めたらかなり熱中してしまいました。
こういうゲーム形式のコンテンツは没頭できるし、スコア化もされてわかりやすいので、もっといろいろな分野のものがあるとよいなと思います。

静かなUIとプライバシー保護 (Design Matters Tokyo)

海外のデザイナーのインタビュー記事です。
話が多岐にわたっていますが、静かな UI についての話題や、ゼネラリストとスペシャリストの話が興味深かったです。
前者については「カームテクノロジー」と呼ばれる技術(というか取り組み)とほぼ同じだと思いますが、デジタルウェルビーイングの流れの中で今後無視できないトピックだと思います。
なお、私の iPhone はなぜか LINE や Gmail の通知が来なくなってしまったのですが、これはこれで不安に感じてメンタルヘルス上よろしくなかったりして。。

新規事業アイデアを検証しよう!事業開発チームのためのユーザーインタビュー入門 (えそらLLC UX ブログ)

新規事業のアイデア検証のためのユーザーインタビューについてです。
かなり長い文章で、こうしたケースでの課題やありがちな罠、また解決方法やインタビューの手順について細かく説明されています。
「早めに検証する」というのはその通りで、記事で紹介されているストーリーボードなど、紙芝居形式で説明するだけでも伝わりやすいと思います。
文中でも少しだけ「判断基準」の話が出てきますが、個人的にはこの基準をどこに置くか、どうやって測るかが一番難しいなと思います。

Design-Led Innovation Vs. Marketing-Led Innovation (Forbes)

デザイン主導のイノベーションマーケティング主導のイノベーションとの比較記事です。
記事の結論からいうと、お互いが補完し合っていくとより良い結果になる、という内容になっていますが、どちらかというとデザイン主導のほうの肩を持つような方向で語られています。
手法について言えば、デザイン、マーケティングどちらも似たような感じになってきているように思います。
ただ、スティーブ・ジョブズの例はデザイン主導と言い切れるのか、怪しい気もします。

Disabled Buttons in User Interface (UX Planet)

ボタンの無効状態に関する記事です。
主に Webサイトでの CTAボタンなどが無効になっている場合のデメリットや、どうすればいいか解決策についてわかりやすくまとめられています。
アクセシビリティの課題など触れられていますが、根本的な課題は、無効であることの理由を示すというところで、それをいかにわかりやすく伝えるかがポイントになりそうです。

UX関連記事 (2021/10/4)

最近玄米を食べていますが、炊飯器の玄米コースで炊くとかなりおいしいことを知りました。白米と混ぜて普通コースで食べていた今までが残念。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ダークデザインとは?ユーザーの意図に反するデザインが浮き彫りにする課題 (root)

ダークパターンについての記事です。
ここでは「ダークデザイン」と呼ばれていますが、一般的にはダークパターンと呼ばれることが多いと思います。
ユーザーにわざと判断ミスを起こさせたり、不利益を被るよう仕組まれてたりするもので、具体的なケースと一緒に詳しく紹介されています。
ページ中ほどに記載されている「アプリで開く」ボタンは私もよく踏んでしまいますし、プリンターのインクも普段から不満に感じている点でもあります。
こうした例は探せばもっとたくさんあるはずで、このような場で可視化していくことも、ダークパターンを減らしていく一助になるのかもと思いました。

国際的なユーザビリティテスト:必要な理由 (U-Site)

様々な国の Webサイトの調査についての記事です。
言語ごと、国ごとに文化や習慣で違いがあり、それらをテストする必要性について説明されています。
実際の事例が書かれているので理解が進みますが、その国の言葉の意味するところや、他のサイトで馴染みになっている構造などは、一通り読んだだけではピンと来ないものもあり、だからこそユーザビリティテストが必要だと言えるのだと思います。
最近は海外のサービスで中国語や韓国語は用意されていても、日本語がない、というのを時折見かけますが、日本向けはあまり商売にならないのでしょうか。。

あなたのブランドを「Apple」にする方法 (Workship MAGAZINE)

Apple のようにブランド価値を高める方法についての記事です。
スティーブ・ジョブズの言葉など、比較的有名な内容が多いですが、そうしたブランド価値をどうやって高めていけばいいのかについて説明されていて、わかりやすい内容になっていると思います。
記事の中で触れられている「使いやすさについてはもはや優劣にならない」という点は確かにその通りで、もはや当たり前の価値だと思います。
今の世の中で強みとなる付加価値、その元となる存在価値が、ブランド価値に繋がっていくのかなと思いました。

「ADWAYSデザイナー川柳大会」結果発表! (ADWAYS CREATIVE)

デザイナー川柳というおもしろい取り組みについてです。
優秀な作品が紹介されており、あるあると思わずうなずくものも多数ありました。
どちらかというとデザイナー特有というよりはテレワーク特有という観点が強いように思いますが、それぞれの会社で似たようなことをやってみるのもおもしろいのかもしれません。
賞金が出るのは良いですね。

21 UX Laws Used by the Most Successful Designers (The Web Designer)

UX 関連の法則について記載された記事です。
比較的有名なものが多いですが、重要な法則がたくさん紹介されています。
最近は日本でもこうした法則に関する書籍が出てきていて、知名度が上がってきているように思います。
10番目と18番目の法則は矛盾しているようにも見えますが、バランスが大事ということでしょうか。
あるいは、後者は 10ヒューリスティックスにある、ユーザーの主導権のことに近いのかもしれません。

UX deliverables are dead*, long live collaboration (UXM)

UXデザインの成果物についての記事です。
ワイヤーフレームはもはや必要なく、デザインシステムをベースとしたプロトタイピングで事足りる、といった内容で説明されています。
開発プロセスアジャイルであれば、デザインプロセスもこの取り組み方が合っているように思います。
この記事はタイトルに「*」がついていて、文末に注釈があります。
そこでは外部とのやりとりで成果物が必要になるケースが触れられていますが、この記事を読んだ人の不安もそうしたところにあるのではと思います。
ワイヤーフレームが必要ないと結論付けるまで行かなくとも、どうコミュニケーションを取れば最小の成果物で済むのかを改めて考えてみる良い機会になるかもしれません。

UX関連記事 (2021/9/27)

久々に TSUTAYA に行って CD や DVD を借りてきましたが、返却が結構面倒でした。こういう人がサブスクリプションに流れるのでしょうね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UXリサーチ文化を支えるWeekly UXリサーチの仕組み (ProductZine)

UXリサーチについての記事です。
毎週定期的にユーザーテストの枠を設けて実施している仕組みについて説明されていて、かなり参考になります。
リクルーティングの内製化など説明されていますが、これらを構築・運用するために UXリサーチャーの作業も大変な分、得るものも大きいのかなと思います。
何より、あらかじめ箱を用意しておくことで、敷居を下げてリサーチの文化を根付かせる、という流れができているのは素晴らしいと思いました。

UXライティングで恐怖心を和らげ、コンバージョン率を高める方法 (KOTOBA UX)

ユーザーの不安を和らげる言葉についての記事です。
「メンタルリラクサー」という用語が使われていますが、これを用いることで、セキュリティや課金などに対するユーザーの不安を解消する方法について説明されています。
実際にどのように運用すると良いのかということも書かれていて参考になります。
間違えてはならないのが、これらの言葉はごまかすためのものではないという点で、アプリやサービスが倫理的に問題ない場合に限って、UXライティングが機能すべきだと思います。

ただのワイヤーフレームと一歩差をつける!作成するときの10のコツ (LIG)

Webサイトのワイヤーフレームについての記事です。
作成時に気をつけるべき点についてわかりやすくまとめられていると思います。
テキストは具体的に入れる、など、大事な点が書かれていますが、どちらかというと UI 的な観点の項目が多く、どういう情報を提供すべきか、という UX 的な観点も併せて考えていく必要がありそうです。

UXのいい未来はたしかにつくれるのだと実感した話 (UX JOURNAL)

駅にあるテレワークのブースの案内がわかりやすくなったという記事です。
実際には何がきっかけでこのように変化したのかわかりませんが、こういう場合は自分の投稿がきっかけだと信じておいたほうが良いかなと思います。
こうした細やかな指摘や改善がだんだんと世の中を良くしていくのだろうと思います。
ただ、何でもかんでも UX として語るのもどうなんだろう・・・とも思ってしまいました。

The discovery paradox (UX Collective)

発見のパラドックスについての記事です。
あまり聞き慣れない言葉ですが、問題点を見つけてから共有するのではなく、まず状況を共有し、みんなで問題点を考えていくべきという内容になっています。
確かに正しい問いを立てるのが一番大切で、内部の人だけだとかえって見えない視点も多くあると思うので、ここでの考え方を実践していく必要があると思います。
文中に出てくる格言の "a problem shared is a problem solved" は正しくは "a problem shared is a problem halved" のようですが、意図的なものでしょうか。

Designing Empty States in Complex Applications: 3 Guidelines (Nielsen Norman Group)

データやコンテンツがなくて空の状態の表示についてです。
どういう場合にこの正体が生じるか、その場合にどんな情報提供をすべきかについて詳しく記載されています。
最近は空の状態のときに何も情報提供がないアプリや Webサイトはかなり減ってきているように思います。
ただ、システムステータスの提示のところの例で挙げられている、一瞬エラーが表示されるケースなどは、ときおり見かけることがあります。 記事に書かれているように、後から空の状態を考えるのではなく、最初から取りうる状態として設計しておくのが良いと思います。

UX関連記事 (2021/9/20)

久々に将棋をやってみていますが、弱くなった自分がわかります。これはブランクのせいなのか、歳のせいなのか・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

こいつできるな!と思わせるUXデザイナー 7つのソフトスキル (ビートラックス)

UXデザイナーが持つべきソフトスキルということで、7項目紹介されています。
どれも重要な項目で、上手にまとまっているなと思います。
コミュニケーション力やプレゼン力など、どんな職種でも大切なスキルが多いですが、UXデザイナーとはそうした総合的な「働く力」というか「人間力」が必要な職種なんだろうと思います。
個人的には、この中では好奇心が一番大事かなと思います。

いま「ビデオプロトタイピング」が熱い理由とは? (ANKR DESIGN)

ビデオプロトタイピングということで、映像で製品やサービスの価値がわかるようなプロトタイプについて説明されています。
映像の力は強力だし、見るだけでわかる、といったような利点などがまとめられています。
プロモーションビデオとの違いについても記載されていてなるほどと思いましたが、事例として紹介されている Dropbox の例はむしろプロモーションビデオ風に価値を伝えていて、Walking Backward法(逆行法)と呼ばれる手法であるとも言えると思います。

新紙幣は「ダサい」?実はよく考えられたデザインに「見やすい」との声も (Togetter)

新紙幣のデザインについての記事です。
何やらダサいという否定的意見と、外国人や弱視の方にも見やすいデザインだという肯定的意見について紹介されていています。
前者は何をもってかっこいいとするかどうかが難しく、慣れの問題もありそうですが、後者はユニバーサルデザインの観点で優れているということで、今後の世の中の紙幣は(まだ発行されるようであれば)、このようになっていくのかもしれません。
中には人物画像に威厳がないという意見も聞きますが、彼の地元出身の私としては辛いところです。

脱まんねりデザイン!注目の最新ホームページ見本厳選36個まとめ (PhotoshopVIP)

Webサイトのデザインについて紹介した記事です。
多くのサイトが紹介されていますが、日本のサイトが多く紹介されているのが身近で良いなと思いました。
一通り見てみると、やはり綺麗なデザインのものが多いですが、サイトの重さが気になるものもありました。
まぁ ECサイトではないからそこまで気にする必要はないのかもしれませんが。
あと、こうしたもののモバイルサイト版も見てみたくなりました。

Why empathy with your users is not enough (UXM)

共感だけでは不十分、という記事です。
自身の経験談を元に、共感マップなどのツールに頼るのではなく、エスノグラフィー調査のような形で実際の現場を経験することの必要性が語られています。
ツールを使うことで「わかった感」が出てしまうというのは確かにその通りだと思います。
ただ、ツールそのものはメンバー間の意識の可視化や合意形成に適していると思うので、それ以上のものを求めるときには生データに触れられるようにするなど、注意していく必要があると思いました。

10 Creative Hamburger Menus + Tips & Tricks (1stWebDesigner)

ハンバーガーメニューについての記事です。
主にハンバーガーメニューのアニメーションの例がまとめられていますが、それだけに終始せず、ハンバーガーメニューの利点やデメリット、代替手段についても触れられていて、わかりやすい記事になっています。
アニメーションそのものは確かに見ていて楽しいものが多いですが、ハンバーガーメニューのデメリットである、見つけられにくい、中に何があるかわからない、という点を解決するアニメーションもあるといいなと思います。