UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/9/27)

久々に TSUTAYA に行って CD や DVD を借りてきましたが、返却が結構面倒でした。こういう人がサブスクリプションに流れるのでしょうね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UXリサーチ文化を支えるWeekly UXリサーチの仕組み (ProductZine)

UXリサーチについての記事です。
毎週定期的にユーザーテストの枠を設けて実施している仕組みについて説明されていて、かなり参考になります。
リクルーティングの内製化など説明されていますが、これらを構築・運用するために UXリサーチャーの作業も大変な分、得るものも大きいのかなと思います。
何より、あらかじめ箱を用意しておくことで、敷居を下げてリサーチの文化を根付かせる、という流れができているのは素晴らしいと思いました。

UXライティングで恐怖心を和らげ、コンバージョン率を高める方法 (KOTOBA UX)

ユーザーの不安を和らげる言葉についての記事です。
「メンタルリラクサー」という用語が使われていますが、これを用いることで、セキュリティや課金などに対するユーザーの不安を解消する方法について説明されています。
実際にどのように運用すると良いのかということも書かれていて参考になります。
間違えてはならないのが、これらの言葉はごまかすためのものではないという点で、アプリやサービスが倫理的に問題ない場合に限って、UXライティングが機能すべきだと思います。

ただのワイヤーフレームと一歩差をつける!作成するときの10のコツ (LIG)

Webサイトのワイヤーフレームについての記事です。
作成時に気をつけるべき点についてわかりやすくまとめられていると思います。
テキストは具体的に入れる、など、大事な点が書かれていますが、どちらかというと UI 的な観点の項目が多く、どういう情報を提供すべきか、という UX 的な観点も併せて考えていく必要がありそうです。

UXのいい未来はたしかにつくれるのだと実感した話 (UX JOURNAL)

駅にあるテレワークのブースの案内がわかりやすくなったという記事です。
実際には何がきっかけでこのように変化したのかわかりませんが、こういう場合は自分の投稿がきっかけだと信じておいたほうが良いかなと思います。
こうした細やかな指摘や改善がだんだんと世の中を良くしていくのだろうと思います。
ただ、何でもかんでも UX として語るのもどうなんだろう・・・とも思ってしまいました。

The discovery paradox (UX Collective)

発見のパラドックスについての記事です。
あまり聞き慣れない言葉ですが、問題点を見つけてから共有するのではなく、まず状況を共有し、みんなで問題点を考えていくべきという内容になっています。
確かに正しい問いを立てるのが一番大切で、内部の人だけだとかえって見えない視点も多くあると思うので、ここでの考え方を実践していく必要があると思います。
文中に出てくる格言の "a problem shared is a problem solved" は正しくは "a problem shared is a problem halved" のようですが、意図的なものでしょうか。

Designing Empty States in Complex Applications: 3 Guidelines (Nielsen Norman Group)

データやコンテンツがなくて空の状態の表示についてです。
どういう場合にこの正体が生じるか、その場合にどんな情報提供をすべきかについて詳しく記載されています。
最近は空の状態のときに何も情報提供がないアプリや Webサイトはかなり減ってきているように思います。
ただ、システムステータスの提示のところの例で挙げられている、一瞬エラーが表示されるケースなどは、ときおり見かけることがあります。 記事に書かれているように、後から空の状態を考えるのではなく、最初から取りうる状態として設計しておくのが良いと思います。