UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/11/16)

またまた新型コロナウィルスが広まってきていて、また元通りの状態に戻りそうな気配です。Go To Eat の食事券を買ってみたのですが、飲食店閉まったらどうしよう。。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

サービスデザインで考慮すべき3種類の心理的ハードルとは (freshtrax)

サービスデザインや UXデザインを考える上で考慮すべき点ということで、3種類のハードルを下げるということについてまとめられています。
実際の例も含めて説明されているのでわかりやすいです。
これらのハードルについては「UXピラミッド」という名前で呼ばれている考え方にも似ていますが、こうして UXのレイヤーを意識して設計するのは、UXのフェーズ(カスタマージャーニーなどのように時間軸で表したもの)と同様に大切なポイントだと思います。

コロナにまつわる各社の自主調査レポート集/コロナ×キーワード別[2020年11月] (えそらLLC UX ブログ)

新型コロナウィルス関連のリサーチについてまとめた記事です。
アンケート調査やユーザーインタビューなどのレポートが、自社だけでなく他社の実施分も含めてたくさん紹介されています。
数が多すぎてとても見切れないくらいですが、この中から気になるキーワードのレポートを中心に見ていくといいのかもしれません。
ユーザーの生活様式も様変わりしているので、想定ユーザー像もこうしたレポートを元に考え直すきっかけにするのがよいように思います。

2020年のデザイントレンドと注目のWebサイト5選 (Adobe Blog)

2020年のデザイントレンドということで、代表的な傾向とそれらを盛り込んだ Webサイトが紹介されています。
主に Webデザインの観点から書かれているため、コロナ禍でのデザインといった項目はリストアップされていません。
むしろ 2020年のといえばそちらの観点のほうが大きいとは思いますが、Webサイトのデザインという点では、ここで書かれているポイントが大事で、2021年もこの傾向は続くのかなと思います。

「設計」から「デザイン」へ (U-Site)

「デザイン」という呼称に関する記事です。
英語の Design には設計と意匠という2つがあるわけですが、そのように同じ言葉で表現するのはどうかという視点で説明されています。
それぞれ技術や道具は違うが目的は同じ、というのは確かにその通りだと思います。
最近は海外の記事でも、デザイナーとエンジニアの協業や、両方の役割を担うことの有効性についての記載が目立ちます。
ここでいう設計が、インタラクションにとどまらすエンジニアリングも含めて、お互いリスペクトし合いながら、同じ目的に向けて進んでいくような環境になっていくとよいのかもしれないなと思いました。

Top UX Celebrities you MUST follow to become great designer (UXness)

UXセレブリティ、ということで、UXデザインの大御所たちについて紹介した記事です。
大半の方々が私も知っているほどの有名人ですが、ここではそれぞれの簡単な経歴や、記事やツイートなどのリンクが紹介されています。
これらをウォッチしていると、かなり有用な情報が得られるように思いますが、これを見ていて日本人のバージョンもほしくなりました。 試しに作ってみようかなぁと。。

Strong Layout Hierarchy Reduces Content Overload (UX Movement)

コンテンツのリストの設計に関する記事です。
単に一覧するだけではなく、情報の重み付けをすることで、ユーザーの認知負荷を減らしてわかりやすさを高める方法について解説されています。
同じ例が使い回されていて、そんなにコスモグラフ推しならそれだけに絞って表示しても良いのではとも思ってしまいます。
まぁそれはともかくとして、バッジをつけるという点については、ユーザーの目に留まりやすいラベリングがあると、かなり効果的だと思います。

UX関連記事 (2020/11/9)

アメリカの大統領選挙の話題で盛り上がっていますが、お互いのけなし合いではなく建設的な議論をしてほしいところです。まぁ日本もそうかもしれませんが。。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

グーテンベルグの法則から考えるモバイルのCTA (UX MILK)

グーテンベルクの法則というあまり聞き慣れない用語が出てきますが、ユーザーの視線の流れをもとに、どこに CTAボタン(決定などのメインの行動のためのボタン)を置くかについて解説されています。
図で説明されているのでわかりやすいです。 左右配置のボタンは、ここで指摘されているような重みづけがモバイルでは標準になっていますね。
上下配置のボタンについては、一番下に CTA を置くことになっていますが、アクセントカラーなどで区別して上に置いてしまい、必要に応じてそれより下のボタンを見てもらうようにするのも良いのではと思いました。

UXにおけるクリティカルインシデント法 (U-Site)

ユーザーインタビューなどで用いるクリティカルインシデント法についての記事です。
名前はあまり聞き慣れていなくても、実際のインタビューで考慮している人は多いのではないかと思います。
私もやったことがありますが、記事で指摘されているように、思い出すまでに時間がかかるため、それを待つ(しかもインタビュイーに気を遣わせずに)というのが難しいけど大事な点だと思います。
良い点、悪い点もまとめられていますが、これらを考慮すると、通常のインタビューと混ぜてポイントポイントでこの方法を使うのがよいように思います。

最近のアイコンが似通ってきている問題 (freshtrax)

Google のアプリアイコンのリニューアルについての記事です。
様々な企業のアプリアイコンが似通ってきているということで、そこからデジタルウェルビーイングについての話や、デザイントレンドについての話に展開していきます。
前者はどの企業も少しでも多く使ってもらいたいと思っているので難しい問題ですが、少なくともユーザーの時間は無駄にしないようにする必要がありそうです。
後者は今後どういったトレンドになるのかわかりませんが、個人的にはスキューモーフィズムへの回帰もあり得るのではと思います。

ペルソナの作成・活用はなぜ失敗してしまうんでしょうか?/インフォバーンの井登友一さんに聞いてきた (Web担当者Forum)

ペルソナについての記事です。 ペルソナの利点や誤解について、漫画形式でわかりやすく解説されています。
記事中ではペルソナのアップデートについても記載されていますが、環境や成長に合わせてペルソナも変わっていくことを考慮して、更新しつつ継続利用していく姿勢が大事だと思います。
(まぁそれが難しいから失敗しがちなのかもしれませんが。。)
あと、最後の落ちところですが、この場合でもペルソナは必要かもしれないですね。

Average UX Improvements Are Shrinking (Nielsen Norman Group)

UX改善の効果が昔に比べて減っているという記事です。
2006年~2008年のデータでは UX改善の効果が大きかったが、今年のデータではそこまで大きくない、ということで、要はベースとなる UX が向上してきていると言えます。
これは UXデザインに従事してきた人たちの功績と呼べるのかもしれませんが、iPhone 登場以降ユーザーインターフェースに対するユーザーの目が肥えてきて、それに鍛えられている、という面もありそうです。
記事ではそうしたユーザーの期待値が上がることで、改善幅が減ったとしても依然としてUX改善は大事だとしています。
個人的にはまだまだ改善幅の大きそうなものが多いと思うものの、まぁ単純に良い製品、アプリが増えてきているということは喜ばしいことだと思います。

UX Specializations. Let your skillset do the talking this time. (Prototypr)

UX関連の専門職についての記事です。
ここ数年でメジャーになったものも含め、9つの職種が紹介されていて、それぞれどういう役割か、どういうアウトプットをするのかがまとめられています。
最初の UX/UI Designer は Generalist とされていますが、そういう位置づけだと私はこれに一番近いと思います。(あるいは Interaction Designer。) ただ、日本で UI/UXデザイナーというと、こと求人などの場面では、ビジュアルデザイナーを指すことが多いように思います。
本文の最後のほうでスキルセットが大事、とまとめられていて、日々の進歩についていくために常に学ぶ姿勢が大切だなと改めて思いました。

UX関連記事 (2020/11/2)

すっかり記事紹介のブログになっていますが、オリジナル記事もそろそろ書こうかなと思って昔の記事を見てみたら、意外とまともなこと書いていて何だか敷居が上がってしまいました。。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

デザインを模倣することのリスク(それが成功している企業のものであっても) (U-Site)

他の有名企業の Webサイトに似せて作っても効果が上げられない場合があるという記事です。
こうした企業はリリースした結果失敗だと判断したらすぐに変えられる体力がありますが、真似るほうはそうではないのでは、と言った話が展開されています。
よく「○○のようなデザインでお願いします」といった具合に名前指定で依頼を受けるケースがありますが、ちゃんとその背後にあるやりたいこととか、なぜそれが良いと思ったのかなど掘り下げつつ、それに適した設計を考えていくのがよいと思います。

ユーザーからのフィードバック率を高める9のポイント。平日午前10時&午後2時が狙い目? (Workship MAGAZINE)

ユーザーへのフィードバックを促すポイントについてまとめた記事です。
記事のタイトルにあるように、促す時間帯などいくつかのポイントについて説明されていて参考になります。
個人的には、こうしたものはタスクがひと段落したときや、余裕があるときに回答してもいいかなと思うことが多いです。
その意味で、ポイントのひとつとして書かれている「ジャーニーマップを活用する」というのは大事な点だと思います。
あと、フィードバックを求める企業に好意的な印象を抱く人が多い、というのは意外に感じました。

ペルソナに付ける名前の選び方 (UX MILK)

ペルソナの名前のつけ方ということで、かなりニッチーな記事です。
元々海外記事なので、英語圏の名前を例にとって解説されていますが、珍しい名前か一般的な名前かどちらを選ぶかなど、日本の場合でも参考になると思います。
日本人の名前の場合は英語圏ほど名前によって想起されるイメージがないと思うので、比較的自由に命名できそうですが、身近な人と名前がかぶって余計なイメージを与えないよう、あらかじめ確認する必要がありそうです。

【検証結果と示唆】ブログ読了を促すプログレスインジケーターの最適化テスト (プリンシプル)

ブログなどの Web記事で本文を読んだ割合を示すプログレスバーの表現についてです。
複数案のプロトタイプを作って簡易的なユーザーテストを実施したという内容で、結果だけでなく、その実施の流れがわかりやすくて興味深いです。
Webサイトのページ上部に横棒で進捗を示すパターンはけっこうメジャーになってきていますが、この結果にある通り、何を示すかわからないというケースは多そうです。
個人的には、プログレスインジケーターではなくスクロールバー(スクロールインジケーター)で表現するべきだと思っています。
(最近はフッター部分に情報の多いブログも多く、正しく進捗が読み取れないことも多いですが。)

How to satisfy the need for human touch in a suddenly touchless world (Adobe Blog)

タッチレスな社会でのインターフェースについて解説した記事です。
新型コロナウィルスの影響により、こうしたニューノーマルについての記事を多く見ますが、この記事ではタッチ操作の代わりとなるものにフォーカスして、音声UI やモバイルによる非接触な体験の拡がりについて記載されています。
電車のつり革やドアノブに触るのに抵抗があるという話も聞きますが、私も最近はそう感じるようになってきてしまいました。
こうした意識の変化はこの先だいぶ大きな影響力になるだろうと思います。

16 Core UX Principles That Will Have Your Users Smiling (UXPin)

UX の原則についての記事です。
16項目の原則が紹介されていて、UX というより UI の原則と呼ぶべき項目が多い気がしますが、どれも押さえておくべきポイントだと思います。
大事だなと思ったのは最後のポイントで、見直しをして改善を繰り返すことについて書かれています。
今の世の中では当たり前になっていますが、出して終わりではなく、ちゃんとその後の効果測定まで含めて UXデザインだということを改めて感じました。

UX関連記事 (2020/10/26)

最近また少し出社するようになりましたが、リモートワークに慣れてしまうと通勤時間がひどくもったいなく感じるようになりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

Googleも採用するめっちゃ使えるUXデザイン手法 (freshtrax)

Google での UXデザイン手法に関する記事です。
ここで紹介されているポジティブな感情とネガティブな感情の割合は、カスタマージャーニーマップをつくって体験を評価するときにかなり参考になりそうです。
ただ、新規に体験をつくりあげるときは初めからネガティブな部分を敢えて作り込む必要はなく、そうした部分をどう解消していくかの観点で考えるとよいように思います。

従来のUIデザインの常識はモバイルアプリに当てはまらないことが判明:大きく明るいUI要素は効果薄 (@IT)

モバイルアプリの UI についての記事です。
PC など大画面と比較した場合の、モバイルアプリの特徴について、調査結果をもとに解説されています。
スクリーンサイズの影響はとても大きいと思いますが、スクロール前提であるということも特徴的な行動につながっていると思います。
個人的に大きな気づきだぅたのが、テキストに引き寄せられるという点です。
UI 上の文言は疎かにできないと改めて感じました。

行動変容デザインという魔法 (UX MILK)

行動変容のデザインということで、ユーザーがやってみようと思うきっかけづくりについてまとめられています。
本文の中程で登場するモデルはけっこう有名なので、覚えておいて損はないものだと思います。
たびたび紹介されているこの方の著書を読んでいないと深く理解できないような個所も多いと感じるのですが、まだ日本語版は出ていないようなので、そのうち出てくれることを祈ります。

iPhone12の日本語サイト、翻訳に苦悩してそうと話題に (秒刊SUNDAY)

Apple のサイトの日本語への翻訳に関する記事です。
元々の伝えたいことを残しつつ、日本のユーザーに伝わりやすいように変えていくのはローカライズも含めた広義の翻訳といえますが、 UXデザインとして大事な要素だと思います。
このケースでは元々がぶっ飛んでいるだけに、ローカライズ担当の苦労が偲ばれます。
そう考えると、ダジャレ満載の海外コメディの字幕を考える作業はかなり大変そうですね。

State-Switch Controls: The Infamous Case of the "Mute" Button (Nielsen Norman Group)

状態を切り替えるコントロール、いわゆるトグルボタンに関する記事です。
実際のイマイチな例や改善案などがわかりやすく解説されています。
このコントロールは、今の状態を指しているのか、押した後の状態を指しているのかわかりにくいという伝統的な問題があります。
この記事ではこの両者を明確に分けて表示するのが良いと書かれていますが、確かに UI としてデファクトになったものでなければこの対応が安全だと思います。
最近の UI は現実世界のふるまいから離れつつあるわけですが、この場合は押されたままのボタンをイメージしつつ検討したほうが良いといえるように思いました。

10 UX Monsters that designers fear, and how to overcome them (Mooncascade Blog)

ハロウィンの季節、ということで、 UX にまつわるモンスターを紹介した記事です。
UXデザインを実践する中で出会うモンスターと、それぞれの対処方法についてまとめられています。
ユーザーテストやフィードバックをモンスターと呼ぶのは言い過ぎのようにも思いますが、結果に対してどう対処するかは大切ですね。
サービスデザインモンスターの項は何が書かれているかよくわかりませんでしたが、分かる人にはわかるのでしょうか。

UX関連記事 (2020/10/19)

早速鬼滅の刃の映画観てきました。心を熱く燃やそうと思いました。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

最適なタイミングを考慮したデザインをする (UX MILK)

Webサイトの表示時間やユーザーのタスク達成にかかる時間に関する記事です。
この記事では Powers of Ten について触れられていて、表示にかかる具体的な秒数がかかれています。
ただ、ユーザーが待てる時間はだんだん早くなってきているという話もあるので、サイトのパフォーマンスは良いに越したことはないと思います。
あと、フォームが長い場合はステップを分けるという話も書かれていますが、あまりに分かれすぎて全然終わらないというのも問題です。
やはりフォームで聞く項目の精査から入ったほうが良さそうです。

UXデザイナーへのガイド – The Guide To Design (UX TIMES)

UXデザインの入門的な翻訳記事です。
章立てになっていてかなり分量が多く、私もまだすべて読み終わってないのですが、こうしてかなりの情報量を翻訳して提供してくれるのはありがたいことだと思います。
各章にはそれぞれのテーマに関する書籍や記事が紹介されており、こちらも参考になりそうです。

2020年の最新事例に学ぶ BtoB サービスサイトに必要な9要素とは? (えそらLLC UX ブログ)

SaaS のサイトについて分析し、サービスの紹介サイト、ランディングページに必要な要素を分析した記事です。
実際に分析した事例を多数掲載していてわかりやすいです。
BtoB にフォーカスされていますが、 BtoC であっても必要な要素が多いと思います。
料金表についてあまり掲載されていないという件については理由含めて納得感がありますが、ユーザーサイドからすると、やはり問い合わせすべきかどうかの基準にもなると思うので、ざっくりとした規模感はわかる程度に掲載されていると良いなと思います。

人の感情を軸にした「共感ドリブン」なUXデザイン (Workship MAGAZINE)

共感ドリブンな UXデザインについての記事です。
一通りのプロセスがわかりやすく説明されていますが、普通の UXデザインとそれほど違いはなさそうで、言ってみれば UXデザイン自体が人の共感に根ざしたプロセスだと言えそうです。
ただ、最後に出てくるテクノロジーの人間化というのは、アプリやサービスがユーザーの気持ちを汲んで人との会話のようにやりとりできる世界を考えたときに、大事なキーワードになっていくのではないかと思います。

Stop Counting Clicks. (boxes and arrows)

Webサイトの使いやすさにクリック数は関係ないという記事です。
コンテンツは 3クリック以内にアクセスできるようにしておくべき、といういわゆる「3クリックルール」は、調査してみると今の時代にはほとんど意味がないとのことで、そのあたりの調査結果や、代わりにどうすべきかについて書かれています。
クリック数が多いと認知負荷が高まるという話も聞いたことがありますが、そのあたりはどうなんでしょうか。
まぁ少なくともクリック数を使いやすさの指標にするのではなく、ページの複雑さを減らすなど、全体としてユーザーにアクセスしやすいものにしていく必要があるのだと思います。

Design Trend: Modern Tappable Targets (And How to Do It) (Design Shack)

タップ可能なターゲット、まぁボタンと言っていいと思いますが、そのルールに関する記事です。
最近のトレンド含めて、色や大きさ、文言などの要素について説明されています。
色については確かにここでの指摘のとおり、トレンドが暖色系から寒色系に変わってきているかもしれません。
広告の閉じるボタンは小さいというのもあるあるですが、これはダークパターンですね。

UX関連記事 (2020/10/12)

最近図書館めぐりをしていますが、各図書館とも品ぞろえ(?)に特色があって面白いです。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

いまどきのビデオ会議に自分の顔が映るようデザインされている理由 (Adobe Blog)

Zoomなどのビデオ会議でのセルフビューについての考察です。
これがあることの意義についてはなんとなく想像した通りでしたが、チームでの業務のパフォーマンスが低下する恐れがあるという調査結果は意外でした。
かたやネットワークのパフォーマンスの問題もあるので、なかなか顔出ししにくくなりますね。。
記事の後半で、これからのビデオ会議について書かれていますが、確かにビデオ会議は今年本格的に広まったと言えるので、セルフビュー含めた UIデザインや、良い会議づくりに貢献するような UXデザインなど、やりがいのあるテーマだと思います。

グーグルが力を入れるPixelスマホの価値を変えた「プロダクトインクルージョン」とは? (ASCII.jp)

プロダクトインクルージョンという名前は初めて聞きましたが、ネーミングからしてインクルーシブデザインに似ているものの、その中身はやや異なるようです。
主に人種やジェンダー、文化や習慣といった観点で、取り残される人がいないようにしていくということで、昨今の状況を考えるに、こうした視点を設計段階から積極的に取り入れていく必要がありそうです。
普段私たちが日本で日本人のためにアプリやサービスを設計する場合はあまり気が回らない部分も多そうですが、これからの時代、こうした点についてもチェックリストなど用意して都度確認するのが良いように思います。

UXデザイナーとは?その役割と仕事内容, 求められるスキル (freshtrax)

UXデザイナーについての記事です。
役割や必要とされるスキルなどについて、詳しく説明されていてわかりやすいと思います。
幅広い分野を理解する必要があるとのことで、実際どの程度まで必要とされるか難しいところですが、いずれにしてもそうした分野に興味を持って携わっていくことができるというのがまずは大切だと思います。
また、「ユーザーに対する共感力」という表現も出てきますが、何よりユーザーに興味を持つというのも必要不可欠な要素だと思います。

よりよいデザインのためのUXライティング (UX MILK)

UXライティングに関する記事です。
このところ UXライティングがかなり盛り上がってきているので、私も個人的に知見を整理しているところです。
この記事ではどちらかというと Webサイト向けの項目についての説明が多いですが、アプリなどでも通じる基本的なポイントも網羅されています。
最後のほうに書かれている「クリエイティブな要素を入れる」という件は、普段あまりなじみがない気がしますが、これは日本の会社が真面目なせいなのかもしれませんね。

The IKEA effect (UX Collective)

いわゆる IKEAエフェクト(IKEA効果)に関する記事です。
これはユーザーが自分で組み立て作業をした製品はそうでないものより価値を感じやすいというものです。
この記事ではそれをオンラインのサービスに当てはめた例を交えて解説されています。
必要以上に手間がかからない、コントロール可能といった点が大事で、その意味ではお好みの設定などは手軽なものかもしれません。
ただ、文中に出てくる PERMANENTLY DELETE の例はちょっと違う気もしますが。。

13 unique website footer design examples (Webflow Blog)

Webサイトのフッターのデザインについてです。
効果的なフッターを持つサイトが 13サイト、画面イメージ付きで紹介されています。
どれもわかりやすいと思いますが、最近のフッターはどんどん分厚くなってきていますね。
個人的には、この筆者の考え方と同様に、フッターエリアで次のユーザーの期待するアクションにつながる形になっていると良いなと思います。
ただ、どういうアクションが望ましいかは、コーポレートサイトなのかランディングページなのかなど、そのページの特性によっても変わってきそうです。

UX関連記事 (2020/10/5)

久々にお餅を食べましたが、砂糖醤油とか、ご飯にかけて食べようとも思わないのに、お餅なら許されるのが不思議に感じます。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーや顧客と理想的な関係を築くための「真実の瞬間」 (UX MILK)

「真実の瞬間」についてまとめた記事です。
真実の瞬間についてはかなり有名な話なので聞いたのことがある人は多いかもしれません。
この記事では、いくつかの真実の瞬間(という表現もなんだか変ですが)について説明されています。
要はユーザーに良い印象を与えるのが大切、ということですが、その意味では、アプリや Webサイトのことを考えると、表示速度とかわかりやすさといった基本となる点は最優先で良い体験になるよう改良していく必要があると思います。

アクセシビリティを考えよう:「視覚障害者として毎日イライラするwebサイト機能Top5」を紹介 (アユダンテ)

視覚障害を持つユーザーが困る Webサイトについての記事です。
主にスクリーンリーダーを使っているときに直面する問題について説明されていますが、そのうちいくつかはスクリーンリーダーを使っていなくても大事な点だと思います。
4番目のフォームについての課題は、プレースホルダーテキスト(入力エリア内に薄く表示される説明)で読み上げられないケースもあるという点も考慮する必要がありそうです。

クリックしたくなるボタンをデザインするためのヒント9選 (SeleQt)

UI のボタン表現に関する記事です。 どうやってユーザーが選択しやすいボタンにしていくか、主にビジュアルの視点から説明されています。
最近のトレンドでは、境界線がなかったり、境界線があっても透過していたりと、あまり存在を主張しないボタンも増えていますが、この記事にあるような点を理解した上で、慎重にデザインを決めていく必要がありそうです。
なお、ビジュアル表現以外にも、ユーザーのコンテキストに沿って、あるべき位置にボタンを置くなど、クリックしたくなる工夫は様々あると思います。

Webサイトの4種類の主要な構造とその特徴 (Adobe Blog)

Webサイトの情報構造に関する記事です。
始めのほうで出てくる「トップダウンアプローチ」と「ボトムアップアプローチ」が興味深かったです。
トップダウン」のほうが、ひとつのコンテンツに紐づくカテゴリーを複数持たせやすい特性があり、「ボトムアップ」のほうが、提供者側の気づいていないカテゴリーを発見しやすい特性があるのでは、と思いました。
Webサイトの主要な構造が 4つ紹介されていて、それぞれ自分のコンテンツの特性や想定ユーザーのコンテキストに合わせて適用していくことになると思いますが、具体的にどういったケースでどの構造を選ぶべきか、というポイントも知りたいなと思いました。

Intuitive Design? No Such Thing! (Smashing Magazine)

「直感的なデザイン」についての考察的な記事です。
直感的なものは世の中にそうはなくて、ユーザーがすでに見たことのある UIデザインパターンがそれに近い体験にできる解決策であるということで、いくつか実例が紹介されています。
ここで紹介されている例はどれも見たことがあるもので、それこそ私たちが「直感的」に利用できるものですが、それはどこかで学習した結果なのだろうと思います。
本文では、音声UI や AR/VR なども紹介しつつ、未来のインターフェースについて説明がありますが、これらはより人に近づいたインターフェースなので直感的に使える機会は増すと思われるものの、両者をつなぐ橋渡しは依然として必要です。
特に新しいインターフェースでは「直感」が醸成されていないため、より重要であるといえるかもしれません。

Website Design Trends & Tips for a COVID World (Design Shack)

新型コロナウィルスの影響により Webサイトのデザインも変化していく必要があるという記事です。
確かにこの記事で紹介されているような、マスクをつけた人々のイラストだったり、密な画像を差し替えるなど、対策が必要かもしれません。
他にもフォームで情報入力して感染時の追跡ができるようにしたりなど、いくつか紹介されていますが、やはり目的としては信頼できるサービス・会社であることを伝える点で大切だと思います。
信頼してもらえるという観点では、画像や文章が新しくなっていることで、ちゃんと手入れが行き届いている印象を与えるというのも大事な要素だと思います。