UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/10/5)

久々にお餅を食べましたが、砂糖醤油とか、ご飯にかけて食べようとも思わないのに、お餅なら許されるのが不思議に感じます。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーや顧客と理想的な関係を築くための「真実の瞬間」 (UX MILK)

「真実の瞬間」についてまとめた記事です。
真実の瞬間についてはかなり有名な話なので聞いたのことがある人は多いかもしれません。
この記事では、いくつかの真実の瞬間(という表現もなんだか変ですが)について説明されています。
要はユーザーに良い印象を与えるのが大切、ということですが、その意味では、アプリや Webサイトのことを考えると、表示速度とかわかりやすさといった基本となる点は最優先で良い体験になるよう改良していく必要があると思います。

アクセシビリティを考えよう:「視覚障害者として毎日イライラするwebサイト機能Top5」を紹介 (アユダンテ)

視覚障害を持つユーザーが困る Webサイトについての記事です。
主にスクリーンリーダーを使っているときに直面する問題について説明されていますが、そのうちいくつかはスクリーンリーダーを使っていなくても大事な点だと思います。
4番目のフォームについての課題は、プレースホルダーテキスト(入力エリア内に薄く表示される説明)で読み上げられないケースもあるという点も考慮する必要がありそうです。

クリックしたくなるボタンをデザインするためのヒント9選 (SeleQt)

UI のボタン表現に関する記事です。 どうやってユーザーが選択しやすいボタンにしていくか、主にビジュアルの視点から説明されています。
最近のトレンドでは、境界線がなかったり、境界線があっても透過していたりと、あまり存在を主張しないボタンも増えていますが、この記事にあるような点を理解した上で、慎重にデザインを決めていく必要がありそうです。
なお、ビジュアル表現以外にも、ユーザーのコンテキストに沿って、あるべき位置にボタンを置くなど、クリックしたくなる工夫は様々あると思います。

Webサイトの4種類の主要な構造とその特徴 (Adobe Blog)

Webサイトの情報構造に関する記事です。
始めのほうで出てくる「トップダウンアプローチ」と「ボトムアップアプローチ」が興味深かったです。
トップダウン」のほうが、ひとつのコンテンツに紐づくカテゴリーを複数持たせやすい特性があり、「ボトムアップ」のほうが、提供者側の気づいていないカテゴリーを発見しやすい特性があるのでは、と思いました。
Webサイトの主要な構造が 4つ紹介されていて、それぞれ自分のコンテンツの特性や想定ユーザーのコンテキストに合わせて適用していくことになると思いますが、具体的にどういったケースでどの構造を選ぶべきか、というポイントも知りたいなと思いました。

Intuitive Design? No Such Thing! (Smashing Magazine)

「直感的なデザイン」についての考察的な記事です。
直感的なものは世の中にそうはなくて、ユーザーがすでに見たことのある UIデザインパターンがそれに近い体験にできる解決策であるということで、いくつか実例が紹介されています。
ここで紹介されている例はどれも見たことがあるもので、それこそ私たちが「直感的」に利用できるものですが、それはどこかで学習した結果なのだろうと思います。
本文では、音声UI や AR/VR なども紹介しつつ、未来のインターフェースについて説明がありますが、これらはより人に近づいたインターフェースなので直感的に使える機会は増すと思われるものの、両者をつなぐ橋渡しは依然として必要です。
特に新しいインターフェースでは「直感」が醸成されていないため、より重要であるといえるかもしれません。

Website Design Trends & Tips for a COVID World (Design Shack)

新型コロナウィルスの影響により Webサイトのデザインも変化していく必要があるという記事です。
確かにこの記事で紹介されているような、マスクをつけた人々のイラストだったり、密な画像を差し替えるなど、対策が必要かもしれません。
他にもフォームで情報入力して感染時の追跡ができるようにしたりなど、いくつか紹介されていますが、やはり目的としては信頼できるサービス・会社であることを伝える点で大切だと思います。
信頼してもらえるという観点では、画像や文章が新しくなっていることで、ちゃんと手入れが行き届いている印象を与えるというのも大事な要素だと思います。