UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/9/13)

緊急事態宣言を意識してか、県外ナンバーだけど「県内在住です」というステッカーを貼っている車を見かけました。これだとどこにでも行けて便利ですね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

コーラのボトルに隠された世界最高峰のデザイン要件とは (ビートラックス)

コカコーラの瓶の形状に関する記事です。
比較的有名な話ですが、個性的な瓶の形状だけでなく、それを生み出したデザイン要件が優れているというかたちで説明されています。
いろいろなボトルに関するクイズもあるので、挑戦してみると面白いかもしれません。
最後のほうにパッケージデザインについても補足されていますが、最近 AI でパッケージを決めて売り上げが上がったという話も聞くので、そうした方向性は今後も盛り上がっていくと思います。

UXデザイナーとは“体験”をデザインする仕事。ポイントを徹底解説 (JobPicks)

UXデザイナーの職種紹介的な記事です。
インタビューとしてまとめられていて、自社の話題も出てきますが、基本的には標準的でわかりやすい UXデザイナーの説明になっているように思います。
UXデザイナーは今後なくなってもいい、という視点は私も共感でき、ここで指摘されているような「発展的解消」とでも呼べるかたちになるとよいのではないかなと思います。
ただ、現状到底そこまでは行きついていないので、需要のある職種になっているのだと思いますが。。

スティッキーヘッダー:より良くする5つの方法 (U-Site)

「スティッキーヘッダー」という、Webページ上部や左側に固定で出ているヘッダーメニューについての記事です。
どのように使えばよいのか、PC やモバイル双方のケースについてわかりやすく説明されています。
特に大事だと思ったのが 3番目の項目で、スクロール後しばらくしてからニョキっと現れるのはかなり邪魔になるので避けたほうがよいと思います。
ストーカーメニューという呼び方がされていましたが、言い得て妙だなと思いました。

なぜこんなことに? デザイン上の不具合 5選 ( ガジェット通信 GetNews)

イマイチなデザインについて紹介した記事です。
確かにどれもイマイチなのですが、4つ目の階段は、場合によっては怪我をする恐れもあるので、イマイチでしたで済む話ではない可能性があります。
(肉眼で見るとそれほどでもないのかもしれませんが。)
情報元のサイトは多くの Bad UI を集めているようで、眺めていると(人によっては)時間を忘れるほど面白いと思います。

Designing with experts: Participatory design as a superpower (UX Collective)

ユーザーが参加して一緒にデザインすることの大切さについて書かれた記事です。
ユーザーが専門家である場合の話が冒頭に書かれていますが、確かに業務システムなどは詳しい専門家、あるいは実ユーザーへのヒアリングが欠かせないと思います。
この記事で大切だと思ったのが、ユーザーは自分が本当に欲しいものを知らない、という傲慢さから距離を置くべきという視点です。
ユーザーの話は鵜呑みにしない、というのはユーザーインタビューでのセオリーであり、否定できない視点ですが、かといってユーザーに対する謙虚な姿勢も忘れてはならないと思いました。

What if Apple designed the Nintendo Switch UI? (Creative Bloq)

アップルがニンテンドースイッチの UI を作ったら?という記事です。
いわゆるデザインスタディなので本物ではありませんが、iOS をゲームの世界に持ってくると確かにこうなりそうだと思いました。
タッチスクリーンでの操作はこれで問題なさそうですが、テレビに映して十字キーで操作するときにわかりにくいような気もします。
個人的には元々の UI が抜群に良いとは思わないものの、それでもまだそっちのほうがミニマルな感じがして、それこそアップルが目指すべき UI の方向性なのではと思いました。