UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/2/17)

少し前から月一回の近所のマラソン会に行っていません。今日は絶対に行こうと思っていたのですが、朝起きたら雨が降っていて断念。でも少しほっとした自分がいることに気づきました。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

”距離”を制したIxD(インタラクションデザイン)の魅力 (Workship MAGAZINE)

ユーザーの操作する距離に応じて最適なインタラクションを提示するという記事です。
ここでいう距離とは、ユーザーの操作しているポインタと対象物の距離という意味で、記事では具体的なアニメーションも含めて詳しく説明されています。
こうした UI は便利ですが、一方でユーザーの意図しないふるまいをしてしまう場合もあるので、ちゃんと行動を推測して最適な UI を用意するよう気をつける必要がありそうです。

エンジニアからデザイナーになり変化した4つの考え方 (CrowdWorks Designer Blog)

エンジニアとデザイナーの違いについての記事です。
エンジニアとデザイナーとの比較記事は多々あり、その中には協業するときのポイントや、垣根がなくなりつつあるというものも出てきていますが、ここでは両方を経験した筆者ならではの所感がまとめられています。
私見を加えて解釈してみると、問いを考えるフェーズと答えを考えるフェーズがあるとしたら、デザイナーは両方に関わることが多く、エンジニアは後者を中心に関わることが多いと言えるかもしれません。
それにしても、逆のケース、デザイナーからエンジニアになるケースはあまり聞いたことがないですね。

ディズニーワールドの体験から考えるUXのあるべき姿 (UX MILK)

アメリカのディズニーワールドから学ぶ UX についてです。
私はディズニーワールドに行ったことがないので、なかなか理解の難しい箇所もありましたが、日本のディズニーランドに置き換えてもイメージできる箇所もありました。
手厳しい指摘もありますが、それは期待が高いことの裏返しでもあり、期待値の高い UX のデザインは難しいと思います。
最後の方に書かれている「従業員一人ひとりが UXチームの重要な一員」という点は、いかにアプリやサービスを提供する側がユーザーに満足してもらうか考える、その姿勢が何よりも大事なのだと思いました。

身近に実践できたUXデザイン うれしさを作るプロジェクトX (レキサスブログ)

身近な UXデザインの事例ということで、保育園での工夫について紹介されています。
嬉しさをつくる、というのはその通りで、UXデザインは「良い出来事を増やすこと」だと言い換えてもよいと思います。
ここではよく書き込む言葉をスタンプにしたというアイデアですが、他にも印字したシールを用意するとか、付箋の色で取り決めておくとか、いろいろなソリューションが考えられそうです。

What UX from 1989 can teach us about product design (The Next Web)

ゲームボーイの UX についての記事です。
セガやアタリの携帯ゲーム機と比較して、性能は劣るが UX が優れているためにヒットしたということがわかりやすく説明されています。
これを読むと、UI を通して提供される価値だけでなく、耐久性やバッテリー寿命など、全体の利用状況に即した価値を考慮することの重要性を改めて感じます。
ちなみに私はゲームボーイは持っていませんでしたが、キャンプに行ったときに夜を徹してマリオで遊んでいる友達を見てうらやましいなと思った記憶があります。

Avoid These 10 UX Design Fails (Usability Geek)

UXデザイン、というより UIデザインで気を付けるべき点についてまとめられた記事です。
10項目について、実際の画面例(実在するのかどうかわからないものもありますが)を提示しつつ、それぞれの課題やポイントとなる事項について説明されています。
4番目はチェックボックスの誤用ですが、ここで示されている解決策はちょっとイマイチで、スイッチをやめることと文言から「NO」を抜くことにより、デフォルトチェックON だったとしてもだいぶわかりやすくなると思います。
個人的に一番共感できたのが 10番目の例です。
LINE でも同様に「メッセージは削除されました」というメッセージが残りますが、削除したことを伝えることは印象が悪くなるだけでまったくメリットがありません。
これは是非とも避けてほしいなと思います。