UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/9/6)

ワクチン接種をしてからかなり日を置いて肩が痛くなって上がらなくなりました。もうすぐ2回目接種なんだけど大丈夫かな・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

デジタル庁ウェブサイトにいただいたフィードバックの反映状況について (デジタル庁)

正式に発足したデジタル庁の Webサイトについての記事です。
様々な声をもらっていて、それらを徐々に対応していく、という内容です。
フィードバックの中には重箱の隅を突くようなものもあるような気がしますが、それらについて真摯に対応する姿勢は素晴らしいと思います。
いずれにしても、デジタル庁の扱う対象を考えれば、当然 Webサイトがすべてではなく、これからの具体的なアクションに注目すべきだろうと思います。
とはいえ、Webサイトの内容を見ると専門用語も多く、なかなか一般の人には理解しにくい内容も多いような気がします。

パワーユーザーの罠:SlackとInstacartからの学び (SaaSインサイト「日本にもっとSaaSを」)

パワーユーザーについて記事です。
パワーユーザーを大事にし過ぎるのも蔑ろにするのもどちらも課題があるため、そのバランスを大事にして、具体的にどういう点を考慮すべきか詳しく書かれています。
かなり長い説明ですが、内容もけっこう難しい表現が多いような気がします。
読んでみて一番課題に感じたのが、パワーユーザーとしてひとまとめに議論してしまうことです。
具体的にどういうユーザーなのか(利用率が高いユーザーなのか、エクストリームユーザーなのか、など)をはっきりさせる必要があると思います。

東京都、サービス開発時のユーザーテスト徹底へ 従来は「広く行われていなかった」 (ITmedia NEWS)

東京都のサービスで、ユーザーテストを徹底することになったという記事です。
今までテストされていなかったということや、これからの方針がまとめられていて、正直で良いなと思いました。
ユーザーテストの重要性は言わずもがなではありますが、ベータ版リリース後はあまり修正できるところも少なくなってしまうので、図で少し触れられている設計段階でのテストがかなり重要になってくると思います。

オリンピックサイトのデザインの良い点・改修すべき点 (UX TIMES)

オリンピックの Webサイトについての記事です。
タイトルとは違って良い点は書かれておらず、改修すべき点が 2点ほど指摘されていて、なるほどと思いました。
これらはそれほど大きな課題ではなく、探せばもっといろいろ出てくるのかもしれません。
前述のデジタル庁のサイトもそうですが、こうした旬な話題のサイトやサービスは、レビュー対象になることが多いです。
その分注目されているとも言えるわけで、それはそれで良いことなんだろうと思います。

The UX of new parenthood: Why we’ve got to conceive a better way (UX Collective)

気候変動と UXデザインについての記事です。
温室効果ガスの排出にデジタル消費が加担しているということで、UX の観点からできることが説明されています。
ストリーミングビデオを再生することで引き起こす温室効果ガスの排出量が航空機の排出量(しかもコロナ前)を上回っているのは驚きでした。
記事では余計な消費を増やさない UX 観点での取り組みが書かれていてなるほどと思いましたが、上記のような知らないことを知るということ、身近な存在になりにくいものを身近に感じられるようにつなげることに対しても、UXデザインの力が発揮できるのではないかと思います。

Principles and Techniques for Effective Localization (Material Design)

UI のローカリゼーションについての記事です。
マテリアルデザインのブログなので、主にアプリの UI について、様々な国や地域に展開するにあたり気をつけるべきポイントがまとめられています。
特に言語の特性に応じた表示が多く説明されていて、Noto の語源は初めて知ったので興味深ったです。
RTL言語についての説明は意外とあっさりしていましたが、リンク先にかなり詳しい情報がまとまっています。
個人的に世界中の様々な言語に興味があり、それらに触れる機会があるのがこの仕事していてよかったと少しだけ思える点です。