UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/12/21)

最近オンライン飲み会を行う機会も増えてきましたが、オンラインで会った後は「今度は対面で」という会話になります。なんだかんだで、やはりオフラインがいいなぁと思います。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

シナリオに乗せられる経験とユーザの主体性 (U-Site)

アプリやサービスの提供者側が考えるシナリオが、ユーザーの自由とか主体性の妨げになるケースについての記事です。
そのシナリオが本当にユーザーのやりたいことといえるのか、考えさせられる内容です。
こちらで描くシナリオにいかに乗ってもらうか(行動変容を促すか)を考える必要もあるとは思いますが、ユーザーの達成したいことをよく理解し、いかにそれをサポートするか考え、シナリオ上の課題を取り除いていくというアプローチも欠かせないのかなと思います。
ただ、小説や映画については、シナリオに乗せられるというより、シナリオを消費する、要するにエンターテイメントだから別に良いのではとも思います。

工具で学ぶユーザビリティー(入門編)とアクセシビリティー (ヌーラボ)

工具からユーザビリティアクセシビリティについて説明した記事です。
記事内のスライドと併せて確認すると理解が増すと思います。
レンチの幅を変える際の回転方向の対応づけについて案が出ていますが、こうして普段からユーザビリティの課題を考えるのは良いように思います。
記事に左利きの話も出てきますが、私もハサミは左手で使いたいときがあり、うまく切れず困るときがあります。
そういう場面でどちらの手でも切れるのがあるとよいのですが、これはアクセシビリティというよりインクルーシブデザインの範疇かもしれません。

2020年12月、LINEがNew Designでユーザーと再会しました! (ITmedia NEWS)

LINE のデザインのリニューアルについての記事です。
アイコンが明るくなっただけではなく、見やすさの改善や共通コンポーネントの採用など、細かい点が多く変更されているようです。
たくさんの UI案を作ったということで、そのいくつかを見ることができますが、基本の骨格がそのままなのは、ある程度これがベストプラクティスということなのだと思います。
ちなみに私はダークモードで使っているため、全体的な UI の変化はほとんど気づかずじまいでした。。

丁寧すぎる文章は逆効果? 読み手に気持ちよく行動してもらうための「UXライティング」を学ぶ (SalesZine)

UXライティングに関する書籍の PR記事です。
書籍の内容が一部紹介されていて、おもしろそうなので書籍も読んでみたくなりました。
ただ、最初の例は UI が悪いからこんな説明が必要になっているとも言え、UI と文言は不可分だなと思います。
最後のほうに書かれている丁寧さの加減については、昔の PCアプリなどと比べて最近のモバイルアプリや Webサイトはだいぶフランクになってきているように感じます。

Design Trend: Imagery Without People (Design Shack)

Webサイトで人のいない画像を利用するというのがトレンドであるという話です。
製品だけの写真とか、人が出てこない Webサイトが多く紹介されていて、人が出てきているとしてもイラストだったり、小さい登場のみだったりしています。
この背景にパンデミックにより人が多くいるような表現を避けるという意識が働いているようです。
確かに人混みの写真やマスクなしの画像は古臭く見えるようになりつつあるのかと思いますが、一方で人の表情や視線ユーザーにが与える影響も大きいことがわかっているので、なかなか悩ましいところです。

10 Mobile UX Trends for 2021 (UX Planet)

モバイルをとりまく UX のトレンドに関する記事です。
2021年に向けての10項目ということで、モバイルの領域に止まらず幅広く取り上げられており、UIデザインも含めてバランス良くまとめられています。
やはり新型コロナの影響があり、2番目のビデオインタラクションは外せない項目だと思います。
あと、4番目のフェイクニュース関連については、情報に対するバイアスから解放するような、世界平和に資するデザインといったものが早く登場するといいなと思います。
(といっても自分自身も良いアイデアはないのですが。。)