UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/5/13)

最近物忘れがひどくなっている気がするのですが、10連休終わって早速その本領を発揮し、休み前の仕事で仕掛中の内容をことごとく忘れていました。。
さて、先週お休みしたので、二週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

なぜ人は空気を吸うようにウソをつくのか (プレジデントオンライン)

UXリサーチ、特にユーザーインタビューに関する記事です。
「空気を吸うようにウソをつく」のは少し釣りも入ったタイトルですが、インタビューに回答した内容と実際がずれていることに注意する必要があると述べられています。
理想と現実両方を大事にする点や、極端なユーザー、すなわちエクストリームユーザーやアンチなユーザーにインタビューする点などは、非常に参考になると思います。 ウソをつくという観点では、自分の言動をロジカルに説明するのにウソが入る、というのも有名な話で、いかに「正しい」本音を探るかが肝だと思います。

「ゲームのUXを倫理的にデザインする」とはどういうことなのか? (GIGAZINE)

倫理的デザイン (Ethical design) は最近取り上げられることの多いトピックですが、この記事はゲームの場合について説明されています。
記事にある通り、適度に休憩が取れる・一区切りつけられる仕組みを用意しつつ、それでもまた時間が経てば戻ってきたいと思える習慣化が実現できると良さそうです。
これはなかなか難しいと思いますが、その最適解が見えてくれば、ゲーム以外のアプリなどにも応用できると思います。 ちなみに私もゲームはやり始めると止まらなくなってしまうたちなので、あえて据え置きゲーム機には手を出さないようにしています。。

名前がユーザー体験に与える影響力--どのように言葉をデザインすべきか (ZDNet Japan)

UI 上の文言などを考える際に注意すべき点に関する記事です。
わかりやすい言葉にすべき、ということで、UI 上のボタン名などは、やはりユーザーのメンタルモデルに即して誤解が発生せず、想像しやすいものにしていく必要がありそうです。
それより難しいのが新しい言葉や造語などで、こうした文言はキーフィーチャー以外ではあまり導入しないほうがよいのでは、と思います。

ミレニアル世代以下の「UX世代」に訴えかける店舗のデスティネーション化とは (ORANGE-POS)

リアル店舗の UX に関する記事です。
「UX世代」なる言葉は初めて聞いたのですが、今後一般的になっていくのでしょうか?
どの世代でも UX は大切なので、言葉だけ独り歩きしないでほしいところです。
オンラインでカバーできる範囲が広がりつつある中、記事にある通り、訪問そのものが目的になるようなリアル店舗が生き残っていくのかもしれません。
あと、個人的に感じているオンラインの欠点は、商品の比較が数値ベースに寄りがちなところで、このあたりもリアル店舗が有利な点なのかなと思います。

Javascript Popups - How to use them for good, not evil! (Boagworld)

Webサイトのポップアップメッセージ(インタースティシャル広告と言われることもありますが)の使い方に関する記事です。
最近は GDPR のためのクッキー利用確認で、この手のポップアップがさらに増えてきている気がします。
記事では基本的にこれらの使い方は良くないものだとして、より良い使い方や、代替手段について説明されています。
おもしろいのが、この記事を開くと、ポップアップが表示されること。(ブラウザーによるようです。)
代替手段についても、記事上部("Need some help?"の欄)で用いられているようですが、意図的なものでしょうか。

How to Manage a Design Diva (and Not Be One) (Toptal)

デザインディーバ、という、独りよがりな UXデザイン(と呼べないかもしれませんが)を進めようとしている人の対策についての記事です。
「いるいる、そういう人」と思うこともありますが、自分自身がいつの間にかそうなっている場合もありそうです。
記事ではそういう人を懐柔する方法や、そういう人にならないための心得がまとめられています。
前者は理想論も多く語られている中で、「そのようにふるまう原因を考える」というポイントが使えそうです。
つまり、そういう「状態」になってしまう外的要因を取り除いていくのが、本人を無理に説得するより効果があるのではと思います。