UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/11/4)

先日 GOOD DESIGN EXHIBITION を見てきました。印象に残った展示はたくさんありましたが、やはり実物があるものがわかりやすかったです。建築物や素材、無形のサービスなどは(展示に対しては)不利ですね。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

「今どきのデザイン」の見た目が似ている理由 (Adobe Blog)

Webサイトなどのデザインが似ている件に関する記事です。
デザイナーの見ているデザイン言語がみんな同じという点や、実世界の店舗デザインなども同じ傾向がある点がその理由として挙げられています。
そのときの流行もあるでしょうし、ユニークなものがまったく失われるわけではない(逆に映えるケースもある)と思うので、必ずしも良くないとは言い切れないと思います。
ただ、パーソナライズにより、Web上で目にするサイトの多様性が失われていくだけでなく、それらのサイトデザインの多様性も無くなっていくのは寂しい感じがします。

UIのデザインでよく見かける、目の錯覚による違和感を取り除くデザインテクニックのまとめ (コリス)

ビジュアルデザインで細かい見た目を改善するポイントについてまとめた記事です。
小さい文字は太くしたり濃くしたりして、全体的な見た目を違和感なくする、といった内容が多く紹介されています。
経験的にやっている人も多いと思いますが、一通りまとめられていてわかりやすいです。
このあたりのことを考慮して自動でオブジェクトを配置してくれるツールがあるといいなと思います。

適切なリンクラベル:クリックを促す4つのS (U-Site)

Webサイトのリンクラベルに関する記事です。
適切なリンクの文言について、考慮すべき4つの要素を実例を挙げて説明されています。
中でも大事だと思ったのが3番目の項目で、ユーザーは周りのテキストを読まない可能性があるので、リンク単独で機能するようにする、という点です。
これはアプリなどのボタンテキストにも言えるはずで、ボタン上に書ける文言が少しだから説明を厚くしがちなのは、あまり意味がない可能性も考慮してデザインしていく必要がありそうです。

デザイン崩れがよりよいデザインを生む (UX MILK)

実際のデータを入れてみるなど、様々なケースでデザインが破綻しないかを確かめると良いという記事です。
ダミーデータではなく実データ、あるいはとても長いデータやデータが一件もない状態など、様々なケースを試してみるのが良いと紹介されています。
UIデザインの検証ということになると思いますが、こうした問題を検証フェーズで見つけるのではなく、事前に見つけることができると手戻りなく進められると思うので、明示的にこうしたフェーズを設けるとよいと思いました。

Is UX Design as Ambiguous as Some May Think? (UX Planet)

UXデザインは曖昧なのか?という記事です。
UXデザインのプロセスに則って進めることで曖昧さを排除していくことができるということで、プロセスの各フェーズにフォーカスしつつ、曖昧さを抑えた方法(手法)について説明されています。
個人的にも曖昧さを指摘されたことは一度や二度ではありませんが、成功を約束されたプロジェクトなどあるわけもないので、いかに成功するための可能性を上げていくものであるか、丁寧に説明していく必要があるように感じています。

5 Unexpected UX Design Skills to Level Up (Webdesigner Depot)

UXデザインのスキルで、追加で持っておくと良いスキルについてまとめた記事です。
追加要素とは言えないような標準的なスキルもありますが、新技術の理解については、VR や AR に限らず常にアンテナを張っておくと良さそうです。
これらは他の人との差別化という位置付けで書かれていますが、どちらかというと、より良い UX の実現のために習得していくというスタンスでいてほしいと考えています。

UX関連記事 (2019/10/28)

ラグビーW杯、けっこう盛り上がっていますね。私も日本代表の試合は観て応援していましたが、ユニフォームのデザインがどうしてもウォーリーに見えてしまいます。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

調査・分析とデザインの間のキャズム (U-Site)

HCDプロセスで、調査・分析をした後、その要件(解決策)をどう立てるか?という記事です。
その溝を埋める手段として発想法が取り上げられていますが、たしかに発想法は HCDプロセスに含めていいくらい重要だと思います。
ただ、一口に発想法といっても様々あるので、発散のための手法、収束のための手法をそれぞれどういう場合に使うとよいか、知見がためていく必要がありそうです。
あと個人的には、要件をデザインに落とすところに、言葉から実体に移行するというもうひとつのキャズムがあるようにも感じるときがあります。

カードUIの向き不向き (gihyo.jp)

UIデザインでカード型のコントロールを採用する際のポイントについてまとめた記事です。
メリット、デメリットがまとめられていて、わかりやすいです。
特にレスポンシブデザインの場合、ディスプレイのサイズに応じてカードの大きさは変えずに組み方を変えるだけで済むので、大きな利点だと思います。
あと、最近よくある縦長のページデザインで、複数のコントロールが混在している場合は、リストだとどこから始まるのかわかりにくいですが、カードなら明確になるという点も大事なポイントだと思います。

10回に1回当たればいい!? 市場調査をしないキングジムがヒット商品を連発し続ける理由 (Web担当者Forum)

キングジムのインタビュー記事です。
市場調査をしない、というタイトルですが、普段の生活の中でヒントを得たり観察をして得たアイデアを育てていく工夫がかなりなされていて、調査をしないというと語弊があるのかなと思います。
フットワークの軽さが節々に読み取れ、実際にそういったコメントがされていますが、一番大切なのはそうした姿勢なのかもしれないと思いました。

Googleが「スマホと適切に付き合う」実験的アプリ5種を公開。Digital Wellbeingを推進 (Engadget 日本版)

Google が Digital wellbeing のためのアプリを公開しているという記事です。
それぞれのアプリを見てみると、Digital wellbeing とは関係なく普通に使えそうなものがあります。
通知をまとめる機能など、通知してほしいけど頻繁にはいらないという人にとってはかなり使えるのではないでしょうか。
Digital wellbeing に向けて、スマホアプリ以外の取り組みももっと出てくるとよいと思いますが、ひとまずスマホそのものを健全に使うということで、今後この手のアプリには注目していきたいです。
ただ、私は iPhoneユーザーなのでインストールできません。。

8 Psychology-Based Design Hacks That Will Make You A Better UX Designer (Usability Geek)

UXを向上させる心理学の知識について 8つ紹介されています。
有名なものが多く、どれも大事だと思いますが、特に 3番目や 6番目は実際にアプリやWebサイトを開発する際に、常に考慮しておく必要があるものだと思います。
気を付ける必要があるのは、これらを過度に追及すると、ユーザーを無理やりその方向に陥れるダークパターンになりかねない点です。
長く使ってもらうには、やはりそのあたりのバランスが重要になってくるのではないかと思います。

Haptic UX — The Design Guide for Building Touch Experiences (Muzli)

触覚フィードバック(スマホなどでタップしたときに振動したり押した感覚が得られるもの)についての記事です。
触覚フィードバックを考慮した UXデザインについて、基本的な情報からどのように検討していくかの手順まで詳しく説明されています。
フィードバックを試すことのできるアプリも紹介されていますが、こうしたものを使って OS の標準的なフィードバックを理解しつつ、検討を進めるのが良さそうです。
今後ジェスチャーによる操作など、NUI がさらに増えていくはずなので、触覚フィードバックの重要性は高まっていくのかなと思います。

UX関連記事 (2019/10/21)

ベランダに取り付けられる物干し台を買ったのですが、どうも取り付け金具しかついておらず、物干し竿を通す部分は別売りのようです。取り付け金具だけじゃ意味がなくて困っています。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

台風被害で感じた情報デザインの難しさをデザイン思考を通してアウトプットしてみたお話。 (CrowdWorks Designer Blog)

台風の避難勧告などの情報デザインに関する記事です。
今回の台風19号での情報提供で分かりにくい部分について、実際の改善例を含めて説明がされています。
今回は多くの場所で警報が鳴ったと思いますが、確かにわかりにくく、私の実家のほうでも避難指示が出たものの、混乱していたようです。
この機会に、各所でフィードバックをもらって改善していけるとよいなと思います。

チームでデザイン力を高めよう! Weekly UIトレーニングの紹介 (Yahoo! JAPAN Tech Blog)

Weekly UIの取り組みについての紹介です。
テーマやツールなどを普段の業務からある程度自由にし、グループでアウトプットを出して投票するということで、楽しそうな取り組みです。
新たなスキルの獲得や勉強を個人でやると、モチベーションが上がらなかったり、良いのか悪いのかがわからなかったりすると思うので、かなり有効だなと思います。
あとは時間の確保が課題ですが、本文ではそれを課題として挙げていないところに、組織的な風土や個人の向上心を感じました。

ユーザーにない知識を補わないと、UXを損なう (U-Site)

主に ECサイトでの情報提供に関する記事です。
複雑な操作は多くの人ができないので、商品の比較や利用イメージなどをできるだけページをまたぐことなく表示させると良いとのことです。
リテラシーの問題でもありますが、それこそ実際のユーザーを観察して理解を深める必要があると思います。
あと、比較するための選択肢を提示する点については、選択肢が多いと満足度が下がるという話もあるので、そのあたりのバランスが大事なのかなと思いました。

【2019年版】これを読んでおけば間違いない!デザイナーにおすすめの本15選(Web編) (LIG)

UXデザインや UIデザインの参考になる本の紹介です。
比較的最近の本で、かつ実務寄りの内容のものが多く紹介されているように思います。
オススメ度も書かれていて、私が既読の本に関しては、私のオススメ度とそれほど離れてはいない印象を受けました。

The Myths of Color Contrast Accessibility (UX Movement)

アクセシビリティ、特に文字などのコントラストに関する記事です。
迷信として6項目が挙げられていますが、個人的に初めて知る内容も多く、非常に参考になります。
1番目は特に興味深く、コントラスト比について過信してはダメだなと思いました。
4番目の灰色ボタンが Disable に見えるというのも迷信だとしていますが、他に挿し色のあるボタンが存在する場合にはやはり Disable に見えてしまうはずなので、注意が必要そうです。

Solving the problems that don’t exist (UX Collective)

存在していない問題を解決するという記事です。
よく読むと、存在していないというより認知されていない問題を解決するという話で、いくつかの身近な例と一緒に説明されています。
その中で「不便をなんとなく受け入れるな」という内容がありますが、当たり前の出来事を疑うということ、そういう視点を常日頃から養っておくことが大事なのかなと思います。

UX関連記事 (2019/10/14)

台風がすごかったですね。幸いにして我が家は大丈夫でしたが、実家のほうに避難指示が出るなど慌ただしかったです。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

Googleが繰り返すデザイン変更からたどり着いた極意「明白こそが至高」について解説 (GIGAZINE)

わかりやすい UI が一番だという記事です。
ハンバーガーメニューを変えると一気にその先へのアクセスが増すという内容や、アイコンだけでなくテキストも添えてあげるとよいということが説明されています。
前者については、これと同じデータが以前からありましたが、今回 Google が引用していることに意味があるのかもしれません。
ミニマルなデザインがもてはやされることが多く、それは良いことですが、わかりやすさを犠牲にしてまで突き進むのはやめたほうがよさそうです。

「ダークモード」は、本当に“目に優しい”のか? 5つの観点から科学的に検証した結果 (WIRED.jp)

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ダークモードに関する記事です。
ダークモードのメリットとして言われている点をひとつひとつ検証していますが、その通りのものもあれば、メリットとは言い切れない、逆に問題があるものもあるということが書かれています。
個人的にはダークモードはあまり見やすくないなと思っていましたが、この記事を読んで、どうも乱視が影響しているのではと思うようになりました。
まぁ「及ばざるは過ぎたるより勝れり」という通り、あまり画面を見すぎないのが一番なのかもしれません。

試して直すプロトタイピングフェーズがあるのに、なんでリサーチが必要なの? (BACKYARD)

ユーザーリサーチに関する記事です。
マーケティングリサーチとデザインリサーチの違いや、デザインリサーチによる利点などが対話形式でまとめられています。
利点については3つの価値として書かれていますが、1つ目が大事な点かなと思います。
「仮説」に関していえば、仮説がある場合でも、より問題の「場」を理解することがそのあとのフェーズでの手戻りを少なくする(プロトタイピングフェーズであれば、より当たりをつけやすい)と思いますので、やはりリサーチは大切だと思います。

ゴミの分別について~ユーザビリティを考えてみる~ (デジマースブログ)

ゴミの分別のしやすさについて書かれた記事です。
入り口をそのゴミしか入らないように制約をかけるタイプとか、それに対する課題とか、分別に関わる課題がイラスト入りで考察されています。
インセンティブや自動分別の話は、ユーザビリティを通り越してサービスデザインの話になってきますが、原資や技術が確保できないと実現は難しいところだと思います。
それよりも、わざわざ分別しなくても済むようなパッケージングにするなど、企業側がゴミを想定したデザインを検討していくのも有効なのではと思いました。

The Future of UX Is Our Humanity (Toptal)

UXデザインにとって大事なのは人間性の理解である、という記事です。
技術も進歩する中で、UXデザイナーにとってはプロトタイピングなども大事だけど、もっと大事なものは共感、ストーリーテリング、倫理的なデザインだとしています。
UI のベストプラクティスが出そろってきて、さらに AI が進化して自動で最適な UI を作り上げるようになったとき、それらが人にとって適正なものなのか、人にとってどう働きかけるべきなのかをチェックし推進していくという役割は必要なものなのかなと思います。

Chrome Extensions for UX/UI Design (Prototypr)

Google Chrome拡張機能で、UXデザインや UIデザインを行う際に適したものが紹介されています。
Webサイトの CSS でどういったものが定義されているのかがすぐにわかる、というものが多いですが、参考にしたいサイトが見つかったときにすぐに情報が得られるため、自分のデザインスキルや知識を磨いていくのに良いように思います。
ちょうどこちらの記事でも同じように Chrome拡張機能が紹介されていますが、少し玄人向けのものが多いようです。
個人的にはどちらも記事でも紹介されている「Site Palette」が使えそうだと思いました。

UX関連記事 (2019/10/7)

先日やや飲みすぎて、久々に二日酔いになりました。もうお酒は見るのも嫌だと思いましたが、1日経つとまた飲みたくなるのはなぜでしょうか?
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UX改善のお供には、タッチポイント・ストラテジーキャンバスを使おう (Workship MAGAZINE)

「タッチポイント・ストラテジーキャンバス」という、あまり聞き慣れない手法に関する記事です。
ペルソナのタッチポイントを時系列で扱う、ということで、サービスブループリントやカスタマージャーニーマップに似ている印象ですが、ユーザーとの接点でいかに UX を高めるか、そのためにどういう仕掛けを用意するかのアイデア検討に主眼が置かれているようです。
原文はもう少し詳しく書かれているので、詳しく知りたい方はそちらもどうぞ。

Apple Watch Series 5の「常時表示」に感じた3つのメリット (GetNavi web)

Apple Watch の常時点灯に関する記事です。
メリットが 3つ挙げられており、どれも普通の腕時計なら普段から実現できている UX ですが、スマートウォッチだからこその利便性や表示の柔軟さがさらに価値を高めているとも言えます。
ふと思ったのが、逆に見るときにしか表示しないのであれば、文字盤なしの超小型プロジェクター表示や音声案内でも腕時計の代わりとして面白いかもしれません。

ユーザーがより「頑張らなくていい」体験を考える (UX MILK)

ユーザーの手間をなるべく減らす UX に関する記事です。
ユーザーに「考えさせない」という段階をさらに超えて、ユーザーに「行動させない」、あるいはユーザーが何もしなくても済むような UX を、事例を交えて説明されています。 確かに UXデザインで目指すところはそんな世界なのかな、と思いつつも、常に何もせず、やろうとすることを周りが見繕ってくれるのが思い描いた未来なのか、悩ましいところでもあります。

デザイン観点で iOS12とiOS13を比較してみた (CrowdWorks Designer Blog)

iOS 12 と 13 の違いをビジュアルで比較してみた記事です。
主にダークモードの対応について、公式アプリの差異など、細かい点まで丁寧に説明されています。
これを見ると、かなり微妙な調整が入っていることがわかりますが、個別のアプリでも同等のことを対応しようとすると大変だと思います。
OS が自動でやってくれる部分があっても結局確認する必要はありますし、開発者側は頭を悩ませる課題なのかなと思います。

Mirroring: how to design for Arabic users (Prototypr)

アラビア語など、RTL(右から左に読む)言語についての記事です。
基本的に文字は反転しますが、アイコンを反転させるべきかどうかなど、わかりやすく解説されています。
アラビア語圏にアプリやサービスを提供する機会は今後増えていくかもしれないので、ブックマークしておきたい記事です。
あとは、縦書き表示も増えてくることを期待して、日本語やモンゴル語用に縦書きのガイドラインが出てくるとよいなと思います。

How Being Uncomfortable Can Make You a Better Web Designer (Speckyboy)

快適ではない環境に身を置く、という記事です。
Webデザイナー向けとなっていますが、すべてのデザイナー、あるいはビジネスマンにも通じる内容だと思います。
慣れてないツールを習得する、外に出て他の人と交流する、など、大事だと思われることがまとめられています。
これらは日常業務からいかに時間を捻出するかが大変ですが、こうした姿勢が視点を新鮮に保つコツなのだろうと思います。

UX関連記事 (2019/9/30)

先日クルマのバッテリーが上がってしまいました。どうやらルームランプをつけっぱなしにして放置していた模様。あとちょっとで車検で、そのタイミングで新しいバッテリーに交換しようと思っていたのに・・・。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

インターフェース上の文言は意思決定に影響を及ぼす (U-Site)

ナッジ理論を元にして、UI 上の文言をどう設計すべきかをまとめた記事です。
ダークパターン的な使われ方も書かれていて、Webサイトでよく見かける「あと数分で割引が終わります!」というバナーはまさにそれだと思い当たりますが、長い目で見て利益とならないことが説明されています。
開発側の立場で気を付けるのはもちろんとして、一消費者としても、あまりそういったものに踊らされないように気をつけたいところです。

ソーシャルリスニングって何? (メンバーズ)

SNS からユーザーの声などの情報を集めて分析するソーシャルリスニングに関する記事です。
メリットとデメリットについてや、具体的な事例も紹介されていて参考になります。
個人的にはこうした情報を定量的に扱ったことがないので勉強になりましたが、他の人の目に触れる投稿を意識したバイアスをどう取り扱うかや、投稿の背後にある理由をどう吸い上げるかが課題だなと思い、そのあたりの知見も知りたいなと思いました。

Uberがアイトラッキングを利用してWebデザインを改善。その全貌を、新旧比較で大公開 (Workship MAGAZINE)

Webサイトの改善前と後の比較です。
アイトラッキングの結果を使って、ユーザーの行動が実際どう変わっているのか、改善ポイントを交えて記載されています。
改善ポイントについては、人物の視線とか、ページの長さとか、大事な点が実際のデータとともに説明されていてわかりやすいです。
最近のアイトラッキングもかなり進化していることが改めてわかって興味深かったです。

課題解決の視点を伝え方にも活かしていこう (could)

ツールの導入やUXデザインプロセスの導入についての記事です。
相手の課題に寄り添って価値を伝えていくのは、対象がユーザーでなくても大事とのことで、この部分の「ユーザー体験」をちゃんと考慮しなければ、と改めて考えさせられます。
また、伝えるというのは仕事全般にわたって大切なスキルなので、ここをちゃんと設計して血肉にすることで、自分たちの仕事ももっとやりやすくなりそうです。

UX has bad UX (UX Collective)

UXデザインを推進しようとする人や、UXデザインプロセスのユーザー体験が良くないという記事です。
使う用語がわかりにくかったり、UIデザインの話が抜けていたり、あーだこーだと時間がかかったりと、「UX」にまつわるイマイチな点が説明されていて、普段「UXだ!」と言っている立場からすると耳の痛い指摘が多いです。
最後のほうで「UX」と呼ばず「デザイン」と呼ぶべき、という指摘があり、時折似たようなことは日本でも耳にします。
これはあいまいさや敷居などをなくす意味でかなり有効なのではと思います。

10 best vehicles for user experience and why the judges loved them (Detroit Free Press)

各国のクルマの UX に関する記事です。
主に運転席のダッシュボードについて、良いと思われる UI を紹介しています。
日本車だとレクサスやスバルが出てきます。
こうしたダッシュボードは一昔前とはかなり変わってきた印象があり、機能面でも操作面でもいわば「スマホ化」していると言えそうです。
ただ、ドライバーの状況理解を促進したり、負担を減らしたりするような特徴が、一部紹介されている運転支援技術以外にはあまり見受けられなかったように思います。
特に、クルマでピザを注文する、というのは本当に必要なのか疑問です。(アメリカ人にとってはかなり大事なのかな・・・?)

UX関連記事 (2019/9/23)

ここ数日のどが痛くて、のど飴をなめたりしてごまかしていたのですが、市販の薬を飲んでみたら効果てきめん。あったいう間に痛くなくなりました。最近の薬はすごいですね。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

意味のあるソーシャル機能をデザインするには (UX MILK)

SNSなど、ソーシャル機能のUXデザインに関する記事です。
真にユーザーのためになるソーシャル機能にするためのポイントについて、実際の事例や経験をもとに説明されています。
最後の方にプロトタイピングが紹介されていますが、ここで説明されている通り、サービスにチャット機能やソーシャル機能が含まれている場合は、その部分を既存の SNSサイトでまかないつつプロトタイピングを進めていくのが効率的だと思います。

ロゴにおけるデザインの重要性がわかるマッシュアップ例 (berax)

企業のロゴについての記事です。
ロゴを入れ替えてみて感じる違和感が、ブランドに対するロゴがいかに浸透しているかがわかるということです。 個人的には違和感ないものもけっこうありますが、普段のブランドとの接触度合いにもよるのかなと思います。
ただ、フェラーリはロゴよりシンボルが大きいので、フォードと書いてあってもフェラーリかと思ってしまいます。
ブランドロゴにシンボルがあるのはけっこう大事なのかもと思いました。

折りたたみ式スマートフォンに潜むUXの課題 (SeleQt)

折りたたみ式スマートフォンに関する記事です。
いくつか現行の発売・発売予定の機種が紹介されていて、その上で UXの課題(開発側の課題も入っていますが)が説明されています。
最後のほうで結論的にまとめられている「なぜ必要なのか?」という点は、コモディティ化が進む中で、技術先行でやっているという面も大きいかと思います。
今後は技術だけでなく、ユーザー体験との両輪で考えていくフェーズに入っていくのだと思います。

実際に読んで厳選!ノンデザイナー向けデザイン本おすすめ10選 (Workship MAGAZINE)

デザインに関する本を紹介した記事です。
ビジュアルデザインに関係する本が多めに紹介されていますが、最近はこの手の本が増えている気がします。
UIデザインとまではいかないまでも、プレゼン資料のデザインなどに対して、ニーズが高まっているということなのだと思います。
唯一、『インターフェースデザインの心理学』だけ毛色が違いますが、この本は私もおすすめです。

How to Create Great User Interfaces: Make It Invisible! (Boagworld)

UI をユーザーの目に触れないようにしよう、という記事です。
これは音声UI にせよ、という意味ではなく、なるべくユーザーに捜査させる必要のないところは UI をつくらず自動化などしましょう、という話になっています。
UI を検討していると、「ユーザーは UI を使いたいわけではなく、タスクを達成したいのだ」という基本的な原則を忘れそうになるので、なるべくユーザーに見せないというのを理想案として考慮しつつ、検討をすすめるのが良さそうです。

What samurai can teach us about UX (UX Collective)

サムライから学ぶ UX、という記事です。
日本では有名な武士が何名か紹介されていて、その人たちの名言から(半ば強引に)UX のエッセンスが解説されています。
本当に本人たちが言ったのかどうかはわからないとはいえ、どれも共感できる言葉ばかりです。
ただ、普段のプロジェクト運営について考えてみれば、徳川家康の遺訓がより共感できるかもしれないと思いました。