UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/3/4)

週末にプールに入ってきました。もちろん温水プールですが、入った後外に出たら冷たい風に吹かれてかなり寒い思いをしました。この時期ちゃんと髪を乾かしたりしないとだめですね。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

スマスピ普及で注目の音声UI/UX 体験設計における4つのポイントとは? (BACKYARD)

音声UIのデザインに関する記事です。
ユーザー視点やビジネス視点でポイントが取り上げられていて、それぞれ図を使いながら大事な点について解説されています。
音声UIについてまとめた内容として、今まで見た中では一番わかりやすく、また内容も良い記事だと思います。
ただ、スマートスピーカーを略して「スマスピ」と言ったり、「音声UX」という表現を使ったりといったところは、やや違和感があるような感じもします。

書籍、TED、Podcastまで。ビジネスパーソンがデザインを学ぶおすすめの方法 (Goodpatch Blog)

UXデザインやUIデザインを学べる書籍などの情報源についての記事です。
過去の紹介記事をまとめた構成になっていて、ここまで集まっているのはなかなかないので参考になります。
個人的にも今まで役立った本やWeb記事、スライドやビデオなど一通り整理しておきたいと思いつつ、まだできていません。
他の人の役だった情報源も興味があるので、そういったものが見渡せるサービスがあるとよいですね。

UXが付く肩書きがもつ不安感 (could)

「UXデザイナー」の肩書きやキャリアパスに関する記事です。 UXデザイナーはゼネラリストとしての側面が強いですが、何かしらスペシャリストとなる分野を持っておくべき、という説明は説得力があります。
商品開発に UX 自体が浸透していけば、「UXデザイナー」とわざわざ名乗る必要もなくなるはずで、むしろそれが理想的な状況なのかなと思います。
私も対外的には UXデザイナーを名乗っているので、自分の強みについて考える良い契機になりました。

任天堂のゲームに学ぶ、ユーザーオンボーディングにおける3つの教訓 (Workship MAGAZINE)

ゲーミフィケーションの要素を取り入れたユーザーオンボーディングに関する記事です。
任天堂だけでなく、当時のファミコンソフトの実例が出てきて、そこでのエッセンスについて説明されています。
中でも最初のスーパーマリオブラザーズの説明は興味深く、実際にプレイしながら学ぶという、いわばOJT的なオンボーディングが良いのではと思います。

UI Design Best Practices for Better Scannability (Toptal)

スキャン可能なUI、つまり読みやすさや見やすさを考慮したUIに関する記事です。
ひとつのWebサイトでの滞在時間がどんどん短くなっている昨今において、いかにすぐに情報を伝えられるか、やりたいことができるとユーザーに思ってもらえるか、必要な要素がまとめられています。
多様なスキャンパターンやレイアウトにおけるヒントなど、どれも役立ちそうだなと思いました。

98 Questions UX Designers Must Ask (UX Planet)

UXデザイナーがプロジェクトにおいて発するべき問いに関する記事です。
全部で98の質問が載っていて、ユーザー調査時やレビュー時など、プロセス別に明らかにする必要のある点がまとめられています。
インタビュー系に書かれている問いは、まぁ当たり前と言えば当たり前の内容なのですが、最初のキックオフミーティングでの問いは重要です。
プロジェクトにおいてやるべきこと、やるべきでないことを正しく把握するためにこれらの質問の答えは押さえておいたほうがよいと思います。

UX関連記事 (2019/2/25)

最近いろいろと手を広げすぎて少し忙しくなってしまいましたが、その中で意外と時間を取られるのが子どものパンフレット作成です。軽い気持ちで始めてみたものの、だんだんと凝ってしまい、止まらなくなってしまっています。。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

「誰にも使われない機能を持つ製品」が生まれてしまう2つの理由 (berax)

冷蔵庫の過剰な機能についての記事です。
「症状よりも問題に着目する」など、なるほどと思える内容になっています。
この「誰にも使われない機能を持つ製品」が生まれてしまう理由にはもうひとつ、アンカリングの効果を狙っているというのもあるのかもしれません。
高機能で高価な製品を上位に据えることで、その下のもっとも買ってほしいモデルがユーザーにとってお手頃に見えてくるというものです。
仮にそうだったとしたら、それも戦略なのでとやかくは言えませんが、ただ、それでも備えるべきは役立つ機能だとは思います。

Userはユーザかユーザーか: カタカナによる外来語の表記、特に長音表記について (U-Site)

外来語の表記ルールについて、いくつかのガイドラインが紹介されています。
こうした外来語の表記は悩むことが多く、たとえばここで挙げられている以外にも、「リコメンド」なのか「レコメンド」なのか、「パーティ」なのか「パーティー」なのか、など細かいところがアプリ内で合っているか確認する必要があります。
もうどちらか統一してほしいな、と思ったりするのですが、その「どちらでも OK」具合が日本語の包容力だともいえそうです。
むしろカタカナ表記ではなく、もっと漢字に翻訳するという動きがあっても良いのかもしれません。

UIとUXの違いが分かりずらいので、色んなものに例えてみた (ジャングルオーシャン)

UI と UX の違いについて、具体的なものに例えて説明されています。
UX のほうの説明で一部 UX デザインについて言及していたり、UI が混ざっていたりして心もとない感じもありますが、それでも具体例に例えると双方の違いが分かりやすいです。
それにしてもこの UI と UX の違いは、それぞれ日本語にしてユーザー接点とユーザー体験と言ってしまえば、わかりやすさはぐっと上がると思うのですが、なかなかそうはならないですかね。

自身でドッグフードを食べよ(Eat your own dog food) (あやとり)

アプリや製品を自分自身で使ってみることに関する記事です。
"Eat your own dog food" と紹介されていますが、ドッグフーディングと呼ぶことも多いと思います。
これを行う上でのポイントは、試しに少しだけ試用してみるというより、やはりちゃんと継続的に普段使いすることだろうと思います。
その意味で、B to B のアプリや製品だと普段使いの難しいものも多く¥、B to C 向けの手法だなと思います。

15 examples of great user persona templates (Justinmind)

ペルソナのテンプレートを紹介した記事です。
たくさんの種類のペルソナがありますが、これをそのまま使うわけではなく、情報の内容や見せ方について参考にするのが良いと思います。
ここで紹介されているペルソナテンプレートの大半が大きな人物写真を用いて、行動特性をスライダーで表したもので構成されていますが、これらが最近の流行りであると言えます。
とはいえ、本文中ほどにある Gamer のペルソナのようなシンプルさでも、人物像をイメージしたり内部の意識をまとめるには十分なのかなと思います。

Solid Vs. Outline Icons: Which Are Faster to Recognize? (UX Movement)

イラストを塗りつぶしたアイコンと、塗りつぶさないで線画で描かれたアイコンのどちらが速く認識できるかについての記事です。
記事を読むと後者が認識されやすい場合もあるものの、多くは前者が認識されやすいことがわかります。
どれだけ特徴的な手がかりを与えられるかがカギとのことで、要はユーザーの知っている物事にすぐに結び付けられる必要があり、どういったモチーフを使うのかが悩みどころかなと思います。
スペースの問題もありますが、アイコン+テキスト表示にして、そういった理解を促進するのが無難のような気もします。

UX関連記事 (2019/2/18)

この週末は UX Hong Kong に参加してきました。また改めてレポートしたいと思いますが、英語の必要性を感じたのと、それ以上にこういった海外のカンファレンスに積極的に参加する必要性を感じました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

グーグルは聴覚障害者向けアプリの提供で、アクセシビリティの向上に挑む (WIRED.jp)

聴覚障害をもつユーザー向けのアプリに関する記事です。
一通りの機能を見てみると、聴覚障害をもつ人だけでなく、英語を聞き取るのが難しい人とか、騒音のひどい環境にいる人など、様々な状況で重宝しそうで、昨今トレンドになっているインクルーシブデザインに通じるものがあります。
それにしても、これらをすべて無料で出してくるあたり、Googleはすごいですね。

スライダーを使いやすくする4つのクリエイティブな工夫 (UX MILK)

スライダーのコントロールに関する記事です。
いくつかの例と一緒に、スライダーの使い方や、課題の解決策について記載されています。
1番目の項目はユーザーが選択しやすくなる場合とそうでない場合があるので注意が必要そうです。
最後の4番目の項目は、課題をうまく処理していてなるほどと思いました。

標識「落石のおそれあり」を見てどう対処? (デザイン思考と本質追究を楽しもう♫)

道路標識に関する記事です。
こちらの標識は、私も意味を勘違いしていました。
早く通り過ぎたほうがよいと考えるのと、注意深く行こうと考えるのとではかなりの違いがありますね。
ただ、本来の意味を知ることは大事ですが、それをそれぞれの自発的行動に委ねるのではなく、デザインそのものを変えるべきなのかもしれません。

行ったり来たりするサイトは情報設計ができていない証拠 (UX TIMES)

サイトの情報構造に関する記事です。 ここで取り上げられている例はホテルプランの比較ですが、こういった表示はよく見かけるように思います。
ユーザーが何をしたいのか考えつつ、情報をデザインしていく必要がありそうです。

9 Ways Prototypes Improve Your Design Process (Usability Geek)

プロトタイプを活用する利点についての記事です。 9項目にまとめられていますが、3番目はいかにも海外の記事と言える内容です。
個人的に大事だと思ったのが 6番目で、案をいろいろ空想するより見える形にするほうが納得感を持って決めることができそうです。
最後の Conclusion にも忘れてはいけない大切なことが書いてあります。

The master list of 2019’s UX conferences (Inside Design Blog)

今年行う予定の海外のUXイベントがまめられています。 私がちょうどこの週末に行ってきたUX Hong Kong も載っていました。 海外のイベントは英語の問題が大きいですが、それ以上に得るものも多いと思います。
特に他の国のデザイナー、リサーチャーと話ができるのは刺激になりますし、自分や自分の会社の立ち位置を見つめるきっかけになりますので、参加してみるのもよいのではないでしょうか。
ちょうど時を同じくして、以下の記事でもUXイベントが紹介されていました。重複するイベントが多いですが、念のため紹介しておきます。
20+ UI/UX Design Conferences Worth Visiting In 2019 (EtonDigital)
UX conferences you can't miss (Justinmind)

UX関連記事 (2019/2/11)

最近自宅で扉を修理しました。ドアノブの締め直しや蝶番の取り換えなど、インターネットを参考にするとかなり上手に修理できました。インターネットのない時代、これらは全部業者任せだったかと思うと隔世の感がありますね。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

画面の見すぎで目が疲れたら、「ダークモード」をお試しあれ (WIRED.jp)

暗い背景で閲覧するダークモードに関する記事です。
今までは明るい背景が主流でしたが、今後は暗い背景になるようビジュアルを調整したり、その場合でも問題なく利用できるようユーザビリティを再確認したりする必要が出てきそうです。
個人的には、ダークモードは MS-DOS の時代に逆戻りしているように感じてしまいます。。

Webが進化中!参考にしたい話題の最新ウェブデザイン30個まとめ (PhotoshopVIP)

デザインの秀逸な Web サイトを集めています。
最近のトレンドであるパララックススクロールやムービーのバックグラウンド再生などが使われているものが多く、どのサイトも素晴らしいと思いますが、個人的には1番目のサイトが好みです。
ただ、中にはスマホで見るとどう操作したら良いのかわからないようなものまであり、それはちょっとやり過ぎなのではと思います。

Skypeから考える、デザインリニューアルの失敗について (CrowdWorks Designer Blog)

アプリなどのリデザインについての記事です。
Skype を例にとって、リデザインの難しさや目的意識について説明されています。
古いデザインのままだと信頼性にも影響するので、見た目を新しくする、ということは確かに必要ですが、その際はより本質的なユーザー体験のリデザインも考慮すべきだと思います。
この記事で触れられているように、そこにはユーザーニーズの分析・理解が必要そうです。

旅行業界における「店舗」の価値とは。池袋パルコに生まれた、“旅のはじまり”を作る空間が教えてくれたこと ー H.I.S. (XD)

リアル店舗の価値に関する記事です。
今まで店舗は旅先が決まってから訪れるものだったのが、その前、旅先を決めるときに訪れるように設計されたと説明されています。
これを旅行ならぬジャーニーマップで考えると、従来想定していたステージだけでなく、その前のステージにもタッチポイントを設けたとということになり、興味深いです。
まず旅欲を掻き立てる、というような視点は、ほかのサービスにも適用できるのではと思います。

Bad UX that Made Me Think I Am Stupid (Prototypr)

巷のBad UXについての記事です。
この手の記事は問題点の指摘に終わりがちなところがありますが、この記事ではそれぞれの問題点が解説されているだけでなく、解決策についても画像を加工するなどして具体的に示されていて、わかりやすいです。
個人的には2番目に紹介されている電気コンロが難しすぎてわかりませんでした。

UI is UX (Sketch App Tricks)

UIとUXについて、その関連性も含めて記載している記事です。
海外の Web 記事で "UI/UX" という表現を使っているのはあまり見ないので興味深かったです。
前半に書かれているUI/UXの事例紹介も面白いのですが、特に後半に書かれている UI/UX原則は、パフォーマンスや直感性などのキーワードに対して、UIおよびUXの双方から考慮すべきポイントがそれぞれまとめられて、参考になります。
「UIはUXだ」と言い切ってしまうと、それはそれで誤解を招くわけなのですが、ちゃんとそこに込められた意味を理解するということが何より大事だと思いました。

UX関連記事 (2019/2/4)

節分で豆まき(取るほう)に行ってきました。みんなが一斉に手を伸ばして「こっちこっち」となっている様は、小説の『蜘蛛の糸』をほうふつとさせます。あれは豆をまくほうは楽しいだろうなぁ。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

シンプルは複雑だ。よけいな要素を簡素化してUXを向上させるコツ (Workship MAGAZINE)

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シンプルなサイトやサービスを作ることに関する記事です。
シンプルを実現しているのは複雑なことをシンプルに見せる努力があるということで、確かにここで紹介されているサービスも、裏では大変な議論があったのだろうと想像できます。
ミクロ的な視点でのシンプルということで、パスワード忘れの事例が紹介されていますが、いつもやっていて当たり前だと思ってしまうようなことでも、もう一度考え直す必要があることを示す良い例だと思います。

AIスピーカーで彼女と仲直りできたワケ (プレジデントオンライン)

スマートスピーカーに仲裁役を担ってもらうという記事です。
別にスマートスピーカーを使わなくても仲直りできるんじゃないの?というのは穿った見方は置いておいて、ここで重要だと感じるのはスマホが個人のためのデバイスなのに対して、スマートスピーカーは家族のためのデバイスだということです。
そのうちに、わざわざ仕組まなくても、そこにいる人たちの関係や状態に合わせてアドバイスをしてくれるようになるのではと思います。

人間中心設計とは?HCD資格保有者が難しいことばを使わず徹底解説 (UX JUMP)

人間中心設計についての解説記事です。
少し長めの文章ですが、人間中心設計の定義やプロセスについてわかりやすく書かれています。
具体的にプロセスを回すための手法については詳しくは書かれていませんが、「身近な人を喜ばせるところから始める」と記載のある通り、まずはマインドが大事なのだと思います。

あなたはデザインを見る目と判断する知識を備えているか、勉強にもなるUIデザイン検定問題 -Can’t Unsee (コリス)

UI の細かな問題点をみつけるクイズです。
初級編はすぐに問題点を見つけられるのですが、上級編は一体どこが違うのかわからず。 思わず立体視して見てしまうほどですが、わかる人にはわかるのでしょうか。
ちなみに私のスコアは 6730点でした。皆さんは何点でしたでしょうか?

The Problem With Power Users (Usability Geek)

パワーユーザー、日本語でいうと熟練者と呼んでよいように思いますが、そういう人たちに対する考え方についての記事です。
パワーユーザーを重視しすぎると、初心者向けの対応やユーザビリティの課題などがおろそかにある可能性について書かれていて、「彼らはユーザビリティコンサルタントではない」というのはその通りだと思います。
パワーユーザーは声が大きい傾向にあると思いますが、その辺りを意識してバランスを取りながら製品やアプリの設計を行う必要がありそうです。

23 expert opinions on UI Design Trends 2019 (UserZoom)

UX関連の専門家23人が2019年のUIトレンドについてコメントしています。
すべて読むのは骨が折れますが、それぞれエッセンスがツイート用にまとめられているので、それを読むだけでも参考になると思います。
全体としてフラットデザインタイポグラフィなど、様々なテーマが登場しますが、中でもアクセシビリティに触れている人が多いです。
もはやアクセシビリティ対応は特別なものではなくなっているのかなと感じます。

UX関連記事 (2019/1/28)

先日UX関連のセミナーを実施してきたのですが、いつも思うのが、こちらとしても UXとかUXデザインに対して改めて気持ちを新たにする機会になっているということです。まさに「教えることは教えられること」ですね。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UXを専門外の人に説明するために準備しておくべきこと (UX MILK)

UXをよく知らない人、懐疑的な人に対して説明するという記事です。
有名な図をもとに説明されていますが、こういった一枚ぺらの資料を用意しておくとよいのかもしれません。
個人的になるほどと思ったのが、収益が上がる以上に、価値があるという点です。
対外的に継続的な利用を促しブランディングにつながったり、内部では顧客視点が浸透して開発の手戻りを防げたり、などといった部分も強調する必要がありそうです。

サンフランシスコで体験したロボティクスのユーザーエクスペリエンス (プルーヴ)

飲食店にロボットが導入されている事例に関する記事です。
大きめの写真が使われていて、わかりやすいです。
ロボット化された店舗がどうUXに影響するのかについてはあまり記載されていませんが、人の手に触れず清潔であること、待たされないこと、などでしょうか。
ロボットが作っているということそのものも大事で、それを眺めて楽しめるのも良いUXだと言えますが、こういった体験はそのうちコモディティ化していくのかもしれません。

ビジネスの成長の鍵は「マイクロコンバージョン」にある!マイクロコンバージョンの考え方と最適化方法【保存版】 (Workship MAGAZINE)

最終的なコンバージョンに向けて小さいチェックポイントを用意するという、マイクロコンバージョンについての記事です。
確かにいきなり最終的なコンバージョン(マクロコンバージョンと説明されています)を狙ってサービスをデザインしても、無理が発生してしまいそうで、その価値を伝えるためいくつかのポイントを設けて、エンゲージメントを高めておけると良さそうです。
最後のほうにカスタマージャーニーが出てきますが、マイクロコンバージョンと親和性が高そうに感じます。

The Dangers of Overpersonalization (Nielsen Norman Group)

過度のパーソナライゼーションの問題点についての記事です。
同じのばかり出てきて飽きてしまうとか、思考の偏りが助長されるといった点については以前から指摘されていた問題点ではありますが、それらがわかりやすくまとめられています。
個人的に感じている大きな問題点は、自分がパーソナライズされていることに気づけない場合もある点で、せめてそうした状態にあることを伝えられるとよいのではと思います。
いずれにしても、パーソナライゼーションの利点について述べた記事は多いものの、もう少しこうしたネガティブな点の議論もしたほうが良いように思います。

The 8-second rule (UX Collective)

Webなどの閲覧時、人の集中力は8秒しか持たなくなっているという話です。
金魚よりも短いと書かれていますが、金魚はWebを見ないので妥当な比較なのかなんとも言えません。。
ただ、多くの情報が溢れる中、すぐに別の場所へ行ってしまうのはもはや日常的なので、記事の中で書かれているような、コーチング画面を出すなどといった工夫が必要なのだろうと思います。

These are the songs designers listen to when they want to get in the zone (Inside Design Blog)

デザイナーが集中したいときに聴く曲の紹介記事です。
多くのデザイナーが一曲ずつ挙げていて、それらをプレイリストとしてspotifyで聴くことができます。
これらを聴けば効率が上がるかというと、ちょっと怪しい気がしていて、みんな自分の好きな曲を選曲しているだけのような気もしますが、試しに今度このプレイリストをつけて作業してみるのも面白いかもしれません。
なお、この中で私が一番好きなのは The Cure の「Friday I’m in love」です。

UX関連記事 (2019/1/21)

落花生とピーナッツが同じものだと最近初めて知りました。いや、食べれば味は同じなので、そんな気はしていたのだけど、今まで両方をいっぺんに考えることがなかったから確信が持てなかっただけなのかな、と思っています。。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

デジタルサービス開発においてフローチャートを作成するメリットとコツ (Goodpatch Blog)

画面遷移などでのフローチャート作成に関する記事です。
条件分岐などを盛り込んで抜け漏れを防げたり、全体像を可視化できるなど、そのメリットや注意点について書かれています。
重要だと思ったのが、全体の作業見積もりがわかるという点です。
詳細なUIデザインに入る前にボリューム感がわかり、それを元に妥当性のあるスケジュールが立てやすくなると思います。

「5人でユーザテストすればユーザビリティ上の問題のうち85%が見つかる」の元ネタ論文を解説する (Mikio Kiura)

ユーザーテスト、ユーザビリティテストの推奨人数がなぜ5人なのか?についての記事です。
元の論文を参照しつつ、わかりやすく解説されています。
「マジカルナンバー7」などのケースとは違って、元の話が誤解されているというわけではないようですが、どういう理由によるのか、ちゃんと理解することの必要性を感じます。
この論文にも先行論文がありそうなので、そっちもさかのぼって確認する必要があるとなると厳しいですが。。

待ち時間の体験を向上させるスプラッシュスクリーン (UX MILK)

モバイルアプリの起動画面、スプラッシュスクリーンについての記事です。 いくつかの実例を見ることができますが、どれも心地よく感じるものになっています。 最近は起動直後スプラッシュスクリーンを表示せず、「プレースホルダーUI 」と呼ばれる UIの枠だけ表示するような画面で待たせrうパターンも増えています。
ただ、こうして見ているとスプラッシュスクリーンも悪くないなと思います。

逆転の発想から生まれたクールなデザイン雑貨4選 (@DIME)

今までなかった発想で課題解決をしているものを紹介した記事です。
逆転の発想かというと、1番目と2番目はやや違う気もしますが、今までの考え方とは違う切り口であることは確かです。
これらはアイデアを思いつくだけなら何とかなりそうですが、そこから実際の製品として世に出すまでがかなり高いハードルだと思います。(まだでていないものもありますが。)
そのあたりの苦労話も聞いてみたいです。

Should we move from Human to Interaction-Centered Design? (UX Collective)

人間中心設計からインタラクション中心設計にパラダイムシフトすべきか?というタイトルですが、細かく読んでいくと、インタラクション中心に据えたほうが人間中心になるのでは、という論調になっています。
確かにペルソナの性格や行動にフォーカスするより、人々同士あるいは人とシステムとのやり取りにフォーカスしたほうが、どうデザインすべきか見えやすいかもしれません。
そのためのツールとして思いつくのが、サービスブループリントやカスタマージャーニーマップですが、この記事にならうと「その人の性格だからそうなる」というよりも「その人と対象物のやりとりにおいてそうなる」と考えたほうがよいのかなと思いました。

The Secret Design: Designing Trash (Webdesigner Depot)

ゴミ処理業者のWebサイトを作成する際の話です。
クライアントがかなり厄介で、結局失敗に終わるストーリーになっていて、読んでいて悲しい気持ちになります。
どの程度事実なのかわかりませんが、クライアントがあまり協力的でなかったり、「あのサイトのようにしたい」と言うのが文字通りの意味だったり、というのは、私たちの身に起こらないとも限りません。
いくつかの出来事が後から考えると警告だった、とのことで、そういったものを敏感に察知して対策を立てるか、距離を置くかを選択していかなければならないのかなと思います。