UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/12/2)

アナと雪の女王2』を観てきました。詳しくは話しませんが、けっこう楽しめました。吹き替えを観たのですが、オラフの声が違うことにまったく気づきませんでした。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

UXライターやデザイナーが道路標識から学べること (UX MILK)

道路標識の視認性や分かりやすさをデジタルの世界でも検討しましょう、という記事です。
欧米の道路標識に基づいた説明になっているので、すぐにピンと来ない部分もあるかもしれませんが、日本の場合に置き換えれば十分説得力があると思います。
Outlook のアイコンがわかりにくいという話が出てきますが、昨今ミニマル化の流れがあるものの、アイコンなどについては十分注意しなければならないと思います。
ところで、文中に出てくるガソリンの給油口の位置は、意外と知らない人も多いのではないかなと思います。

JR東日本と東急、「アプリなし」実証実験が映すMaaSの今 (日経ビジネス電子版)

MaaS のサービスでアプリをなくすのを検討していることに関する記事です。
MaaS は自動車を含めた移動手段についての統合サービスですが、この中でユーザーとのインターフェースをモバイルアプリではなく Webサイトにしたということで、確かにそれもありだなと思います。
私も一度しか使わないアプリをインストールした経験がありますが、出先なら Wi-Fi のない環境も多いでしょうし、Webサイトで必要なときに必要なだけ使えればそれで十分な気がします。
もっというと、高齢者のユーザーを考慮し、こうしたサービスはスマホを持っていなくても利用できるといいなと思います。

UXは「マーケティングのイチ施策」ではない (Workship MAGAZINE)

UX はビジネス全体で大事なものだという記事です。
内容を読むとマーケティング分野からの説明になっていますが、当然ビジネス全体というからには、「どうやって売るか」だけではなく「どう作るか」「どうサポートするか」も含まれ、さらには「なぜやるのか?」なども範囲に含まれると思います。
その観点では、文中に出てくるように、自分の業務でも UX に関わる部分はあるので、まずはそこをしっかりやる、というスタンスでも良いように思いました。

どんなふうに見えてるの? 色覚に配慮したUI設計事例 #UI (Yahoo! JAPAN Tech Blog)

色覚異常の場合の色の見え方に関する記事です。
色鉛筆を使ったイラストでの説明や、筆者自身の経験からの事例など、非常にわかりやすい説明になっています。
こうした配慮は進んできていると感じるものの、少しのUI改善などのときに抜け落ちる恐れがあるので、ちゃんと検証プロセスなどに組み込まれているといいなと思います。

Trends for 2030 (Muzli)

来年(2020年)のトレンドの記事かと思ったら、なんと 2030年を標榜したものでした。
1番目と2番目は確かに将来的に実現できそうだと思うものの、2030年というタイムスパンを考えた場合、あまり妥当ではないようにも感じます。
それはインターフェースのあり方が変わるかもしれないと思ったからで、その意味では、3番目はけっこう妥当という気がしています。
あらゆる造形物や表現といったものが一般人のレベルまで降りてきている状況(例えばカメラの高性能化による写真の質の向上や、YouTube であっという間に有名になるとか)を考えると、インターフェースもそのレベルまで降りてきて、集合知によって人とシステムのインターフェースが成り立つ世界が来るように思います。

A short story of design feedback from “douche” clients (UXPin)

嫌なクライアントからのデザインフィードバックについての記事です。
別にデザイナーでなくても、またクライアントワークをしたことがなくても、このような指摘をされるケースというのは誰しも経験があるのではないかと思います。
ではどうするのがよいのか?というところで、最後に出てくるこの記事の結論はかなり心もとないですが、やはりどうやって信頼関係を構築しようか、というところから考えていくしかないのかなと思います。