UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/7/23)

先日屋内プールに行ってきたのですが、スイミングキャップをかぶるのが必須とのこと。レンタルもできたのですが、ちょうど子供用が余っていたので、それを無理やりかぶって泳ぎました。頭が締め付けられてかなり厳しかったです。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

新型aiboと考える「人に寄り添うためのUXデザイン」 (コンセント)

aiboと過ごして気づいたペット型ロボットのUXデザインについての記事です。
職場で飼ってみたということで、自宅で飼うのと少し違うのかもしれませんが、それでもどういった体験なのかわかりやすかったです。
その考察として、曖昧な部分を自分で意味づけすることで愛着が湧くというのが書かれていて、なるほどと思いました。
それにも関係しますが、ナデナデしやすい形状の頭とか、助けてあげなきゃならないような状態に陥りやすいとか、愛着を深める行動をアフォードする仕掛けも大事だなと思いました。

ZARA」試着専用店舗のサービスサファリ (UX TIMES)

試着専用店舗のサービスデザインに関する記事です。
どういったサービスなのかは文中のリンクを見るとわかりやすいですが、この記事ではサービスサファリとして、実際に体験してみて気づいた課題がまとめられていて参考になります。
期間限定店舗とのことで、多分に実験的な試みなのだろうと思いますが、各タッチポイントでの体験の検証の必要性を感じるとともに、個人的には普通の店舗での購買体験に対する利点があまり見えないのが気になりました。

ユーザーを導く言葉をデザインする「UXライティング」という考え方 (Lifehacking.jp)

UXライティングについてのセミナーレポート的な記事です。
UXライティングとはユーザー視点に立った文言の検討を行うというもので、テクニカルライティングと呼んでもいいのかもしれません。
エンジニアとデザイナーの両方の業務を理解して、両者をつなぐ役回りであるというのは納得ですが、UXデザイナーもそういった立場であることが多いと思います。
また、ユーザーが読み飛ばすことを前提に考える、というのは言われてみれば確かに大事な要素で、今後文言検討する際に気をつけたいと思います。

あなたはフリップ派?タップ派?世代別で違うベストなモバイルUI/UX (APPAREY)

モバイルのUIデザイン、特にECサイトに関する記事です。
世代によりキーボード入力方法が違うことが引き起こすUXの課題という視点は興味深いですが、「フリック入力がメインの世代はタップを面倒と感じる」という件は、やや飛躍がありそうな気がします。
下のほうに記載されている5つの検討ポイントは特にフォームUIを検討する上で参考になりそうです。
それにしても、フリック入力をフリップと表現するのは初めて知りました。本当にそう呼ぶのでしょうか。

Why bad technology dominates our lives, according to Don Norman (fastcompany)

UXデザイン界(?)の巨匠ドン・ノーマンによる技術中心に対する警鐘的な記事です。
これまでの自分のアプローチは間違っていた、と告白するけっこう衝撃的な内容ですが、まぁまずは読んでみることをお勧めします。
最後のほうに「技術は人の能力を拡張するもの」という表現があり、これは私も常々感じていたことなのでちょっと嬉しかったです。
やはりお仕着せの「便利」ではなく、「自分のできることが増える」「自分の領域が広がる」といった未来のほうが望むべき方向性のように感じます。

The Rise of the Privacy-Conscious Consumer (Appcues)

プライバシーを意識するユーザーがWebの世界に増えてきているという記事です。
Facebookの例の一件や、欧州のGDPRの施行を含めた説明になっていて、特に途中のマトリックスは似たような問題を議論するときに重宝しそうです。
会社としては信頼性の向上(コンプライアンス面やセキュリティ面)が大事になってくるということで、こういった流れのできた今年あたりが、ネット上での会社と個人の関係の大きな岐路になるのでは、と思います。