UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/7/23)

先日屋内プールに行ってきたのですが、スイミングキャップをかぶるのが必須とのこと。レンタルもできたのですが、ちょうど子供用が余っていたので、それを無理やりかぶって泳ぎました。頭が締め付けられてかなり厳しかったです。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

新型aiboと考える「人に寄り添うためのUXデザイン」 (コンセント)

aiboと過ごして気づいたペット型ロボットのUXデザインについての記事です。
職場で飼ってみたということで、自宅で飼うのと少し違うのかもしれませんが、それでもどういった体験なのかわかりやすかったです。
その考察として、曖昧な部分を自分で意味づけすることで愛着が湧くというのが書かれていて、なるほどと思いました。
それにも関係しますが、ナデナデしやすい形状の頭とか、助けてあげなきゃならないような状態に陥りやすいとか、愛着を深める行動をアフォードする仕掛けも大事だなと思いました。

ZARA」試着専用店舗のサービスサファリ (UX TIMES)

試着専用店舗のサービスデザインに関する記事です。
どういったサービスなのかは文中のリンクを見るとわかりやすいですが、この記事ではサービスサファリとして、実際に体験してみて気づいた課題がまとめられていて参考になります。
期間限定店舗とのことで、多分に実験的な試みなのだろうと思いますが、各タッチポイントでの体験の検証の必要性を感じるとともに、個人的には普通の店舗での購買体験に対する利点があまり見えないのが気になりました。

ユーザーを導く言葉をデザインする「UXライティング」という考え方 (Lifehacking.jp)

UXライティングについてのセミナーレポート的な記事です。
UXライティングとはユーザー視点に立った文言の検討を行うというもので、テクニカルライティングと呼んでもいいのかもしれません。
エンジニアとデザイナーの両方の業務を理解して、両者をつなぐ役回りであるというのは納得ですが、UXデザイナーもそういった立場であることが多いと思います。
また、ユーザーが読み飛ばすことを前提に考える、というのは言われてみれば確かに大事な要素で、今後文言検討する際に気をつけたいと思います。

あなたはフリップ派?タップ派?世代別で違うベストなモバイルUI/UX (APPAREY)

モバイルのUIデザイン、特にECサイトに関する記事です。
世代によりキーボード入力方法が違うことが引き起こすUXの課題という視点は興味深いですが、「フリック入力がメインの世代はタップを面倒と感じる」という件は、やや飛躍がありそうな気がします。
下のほうに記載されている5つの検討ポイントは特にフォームUIを検討する上で参考になりそうです。
それにしても、フリック入力をフリップと表現するのは初めて知りました。本当にそう呼ぶのでしょうか。

Why bad technology dominates our lives, according to Don Norman (fastcompany)

UXデザイン界(?)の巨匠ドン・ノーマンによる技術中心に対する警鐘的な記事です。
これまでの自分のアプローチは間違っていた、と告白するけっこう衝撃的な内容ですが、まぁまずは読んでみることをお勧めします。
最後のほうに「技術は人の能力を拡張するもの」という表現があり、これは私も常々感じていたことなのでちょっと嬉しかったです。
やはりお仕着せの「便利」ではなく、「自分のできることが増える」「自分の領域が広がる」といった未来のほうが望むべき方向性のように感じます。

The Rise of the Privacy-Conscious Consumer (Appcues)

プライバシーを意識するユーザーがWebの世界に増えてきているという記事です。
Facebookの例の一件や、欧州のGDPRの施行を含めた説明になっていて、特に途中のマトリックスは似たような問題を議論するときに重宝しそうです。
会社としては信頼性の向上(コンプライアンス面やセキュリティ面)が大事になってくるということで、こういった流れのできた今年あたりが、ネット上での会社と個人の関係の大きな岐路になるのでは、と思います。

UX関連記事 (2018/7/16)

16この週末は異常な暑さでした。すぐに家の麦茶がなくなるので困りもの。麦茶の水道を引きたくなりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UITableView の衝撃 (ソシオメディア)

iPhone のUIに関する記事で、かなりの大作です。
主にテーブルビュー(リスト表示)について、コンポーネント単位でその概念や工夫か詳細に説明されています。
こう見てみると、iOSのUIはいかに優れたものを始めから出していたかがわかります。
「動かしたままに動くではなく、動かしたいように動く」という説明が一番の肝のように感じました。

ノーベル経済学賞 の「ナッジ理論」とは?具体例6選!人を操る現代の魔法 (Workship MAGAZINE)

少しのきっかけで人々の行動を変えるナッジ理論に関する記事です。
UXシナリオを考えた後、ユーザーをその流れに乗せるきっかけ作りに適していると思います。
興味深い具体例がいくつか書かれていて参考になります。
最後に悪用の例も書かれていますが、UXという観点からは、やはりそれが本当にユーザーがやりたかったことなのか考えて設計すべきだろうと思います。

判別しやすいステータスのデザインを考える (sadakoa)

ユーザーやコンテンツの状態を示すステータスに関する記事です。
色やアイコンの使い方など、細かく解説されています。
ステータスといえどもフィードバックの一種なので、ユーザーにわかりやすく伝えているか?という点が大事なだけでなく、なぜそれを伝えるのか?それを見てユーザーが取りうる判断は何か?など、併せて考える必要性を感じました。

クチコミはなぜ必要?ユーザーの心理とは? (サウスポー)

製品やサービスのクチコミに関する記事です。
クチコミの大切さが、実際のデータと一緒に説明されていますが、その対応策についてはそれほど書かれていないので、自ら考えていく必要がありそうです。
私もクチコミはたくさん見るのですが、やはりその意見や感想が誇張されていないか、自分もそう思えるのかどうかは確証がないので困ることが多いです。
そんな中にあって、製品やサービスの紹介動画は実際に使っているシーンが見られて役に立つように思います。

Single page vs multi-page design: which is better? (Justinmind)

Webサイトのページ構造について、単一ページの構成と複数ページの構成の双方のメリット・デメリットについてまとめられています。
タスクが少なくフォーカスしやすいときは単一ページ、拡張性を求めるときは複数ページということで、前者はブランドサイト、後者はECサイトが適しているように思います。
モバイルファーストの流れで、今後も単一ページが少しずつ盛り上がりを見せていくのかもしれませんが、中にはスクロールできるかよくわからない単一ページがあり、個人的にこういったサイトは勘弁してほしいです。

10 quotes from a bad UX designer (UX Planet)

イマイチなUXデザイナーに関する記事です。
どれも大事な点だと思いますが、特に気になったのは9番目、他がやっているから我々もやるべきだ、という考え方です。 よくUXデザインの重要性を語るのに、事例紹介でそういったサービスを引き合いに出すことが多いですが、あくまでそれはUXデザインプロセス導入時にとどめ、実際には対象となる製品やサービスに即したものを適用していく必要があるということだと思います。

UX関連記事 (2018/7/9)

各地で大雨による被害が出ていますね。濁流の映像を見るにつけ、川のそばは常に反乱の危険性があるということ、それと梅雨明け宣言というのは当てにならないということがわかりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

UIデザインはつまらない?現役デザイナーが語るその理由と解決法 (RICH DESIGNERS GUIDE)

UIデザイナーが様々な制約により自分のやりたいことができていないという記事です。
いくつかの要素がまとめられています、どれもどこかで聞いたことがあり、やはりこういった課題は共通なんだなと感じます。
プロジェクトによって役割や業務範囲が決められている、というのが大きなポイントのような気がしますが、一方で、そういう中でもできることはあり、結局は本人がどういう意識を持って仕事をするか、といった側面もあるように思います。

D2Cブランドに学ぶ!カスタマーと繋がる開封体験デザイン (freshtrax)

商品を梱包されている箱から出すときの体験についての記事です。
ここでは "Unboxing" という用語が使われていますが、どちらかというと "Open-the-box experience" という名称で説明されることが多いように感じます。
記事に書かれているように、ECでの買い物だと、タッチポイントとしてかなり重要だと思いますが、ただお金をかけて梱包を荘重にするよりは、簡単なメッセージを同封するなどといった、ちょっとした工夫でも大きな効果を得られそうです。

日本郵便の再配達受付フォームのわかりづらさを検証する (使いやすさ日記)

郵便局の再配達に関する記事です。
「お問い合わせ番号」と「お知らせ番号」の両方の入力欄があるのは誰しも混乱するところです。
記事でひとつひとつ丁寧に説明されているとおり、突っ込みどころが多すぎるのですが、そもそもひとつの番号と再配達日時を指定するだけで十分、それ以外の配達先指定などはオプションにしてほしいと思います。

【保存版】無料で学べるUXデザインの教材まとめ (TSUYOSHI)

無料でゲットできるUXデザインのドキュメントやテンプレートのまとめです。
「デザイン思考家が知っておくべき39のメソッド」など、どちらかというとデザイン思考寄りの資料が多いですが、有名なものも含まれているので、一通り目を通しておくと勉強になりそうです。
こういった教材は、今後もどんどん出てくると思いますが、UXデザイン関連の分野は変化が激しいので、常にキャッチアップしていこうとするマインドが大切だと思います。

From UX to CX to XD - What Experience Design Is and How We Got Here (Technotification)

エクスペリエンスデザイン(XD)に関する記事です。
ここではXDをUXデザインやCXデザインとは別物(というかそこからの進化形)として捉えており、UXデザインがプロダクト、CXデザインがブランドにフォーカスするのに対して、XDはビジネスにフォーカスすると説明されています。
ただ、これらの話は、今までUXデザイン、あるいはCXデザインという文脈で語られてきたことと同じだったリ、サービスデザインの定義と似ていたりします。
やはり用語が何であっても、今の時代(広義の)デザインとビジネスは不可分だと言えそうです。
ただ、個人的にはAdobeのプロトタイピングツールが「XD」という名前なのは、誤解を招くので避けたほうが良かったのではないかと思ったりしています。

The Most Hated UI & UX Pattern of 2018 (Icons8 Blog)

最近見かけるUIパターン(一部UXパターンも含まれていますが)について、イマイチなものが説明されています。
ハンバーガーメニューや無限スクロールなど、よく見かけるパターンが多いですが、実例も含めてわかりやすくまとめられています。
3番目のフォントの問題については、"Comic Sans" という欧文フォントが取り上げられていますが、本文もこのフォントになっていて面白いです。
日本語のフォントでいえば、「角ポップ体」がこれに相当するかもしれません。

UX関連記事 (2018/7/2)

一気に毎日が暑くなりましたが、それ以上に気になるのが風の強さ。栽培していた植物の茎が折れたり、洗濯物が飛ばされたりと、地味にダメージを受けています。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

カスタマージャーニーマップをめぐる5つのアンチパターン (TOKYO MARTECH BLOG)

カスタマージャーニーマップの作成で間違った考えに関する記事です。
主にマーケティング視点からまとめられていて、既存のフレームワークに引っ張られてしまうことが失敗の要因という点も、裏を返せば今なぜカスタマージャーニーマップが注目を浴びているのかわかるような気がします。
一点これに追加するとしたら、何のためにマップをつくるのか?です。
改善なのか新しい価値なのか、何がどうなればゴールなのか、あらかじめ明らかにしておく必要があると思います。

ピクサーのデザインチームが重要視する4つのプロセス (freshtrax)

ピクサーといえば有名な映画プロダクションですが、そのUXデザインのプロセスに関する記事です。
かなり綿密なリサーチから、シンプリシティというビジョンなど、詳しく説明されています。
では何か特別なことをしているのかというと、そういうことよりもむしろUXデザインのプロセスの中で重要だといわれてきたものをちゃんとやっているということなのかなと読み取りました。
やはりそれぞれのフェーズにおいて徹底的に掘り下げることができているというのが大きいのだと思います。

画像とテキストのジグザグ型レイアウトは、流し読みの効率を下げる (U-Site)

画像とテキストが交互に並んでいるようなサイトの可読性についての記事です。
意味のない画像は、昨今のWebサイトでは多く見られるように思いますが、これらが読み飛ばされるのは当たり前といえば当たり前です。
この「流し読みの効率を下げる」というのは「躓き」と表現されていますが、場合によっては流し読みされないようにする必要もあるので、一概に悪いとは言い切れません。
ただ、そういう目的をジグザグレイアウト以外の方法で実現できるよう模索する必要があるのかもしれないと思いました。

【Webサイトの基本】パンくずリストについて知ろう : ビジネスとIT活用に役立つ情報 (アーティス)

Webサイトのパンくずリストに関する記事です。
ユーザビリティだけでなく、SEOにとっても大事という説明がされており、参考になります。
パンくずリストはユーザーに現在位置を知らせることが大きなメリットとして挙げられていますが、それに加えて、その上位階層、上位概念へすぐに遷移できることも重要だと思います。
あと、たまにあまりに長々しいパンくずリストを見かけることがありますが、これはまずサイトの構造を見直すことから始める必要がありそうです。

Want to understand experience design? Eat popcorn with chopsticks (Co.Design)

ポップコーンを箸で食べると、同じ味でも手づかみで食べるより評価が高くなるという話です。
普段箸を使い慣れている日本人だと、こうは差がつかないのかもしれませんが、それでも興味深い調査内容です。
記事ではこれをエクスペリエンスデザインでも大事なポイントであるとして、「すべてのデザインにこうした箸を入れよう」と書かれています。
確かに同じコンテンツでも提供手段が異なったり、「他とは違う」と感じてもらえるような演出があったりすると、UXは高まるのではないかと思います。

The ten commandments of UX (UX Collective)

UXの十戒ということで、モーセ十戒よろしくUXデザインで大切な要素が10項目まとめられています。
2番目の項目の中で出てくる "Uthers" という単語はなかなか面白い表現で、これはところどころで使えそうだなと思いました。
それ以外のどの項目も大事なことが説明されていますが、最後のほうの 7〜10番目あたりはどれも印象的な内容が多かったです。

UX関連記事 (2018/6/25)

ワールドカップが始まり、最初はそれほど興味がなかったものの、やはり日本代表戦は観てしまいます。そういう人は私以外にも多いと思いますが、これは周りが騒いでいるからそうなるのか、実は根源的に応援したいという気持ちがあるのか、どっちなのかと考え込んでしまいました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

高齢者に必要な次世代モビリティとは? 共感インタビューで見えた衝撃の事実 (Forbes JAPAN)

デザイン思考の実践、その中でも共感フェーズでインタビューを行ったことについての記事です。
かなりのインタビューをこなしたようですが、それ以外にもイベント参加や店頭のボランティアなど、エスノグラフィー調査とも呼ぶべきタスクをこなしています。
ここでの気づきは私もなるほどと思い、文章のわかりやすさも相まって、続きが読みたくなりましたが、この記事自体もそうした「共感」が意識されているのかもしれません。

無人タクシーで日本が失うものとは? (WEDGE Infinity)

モビリティ系でもうひとつ、無人タクシーに関する記事です。
自動運転車にまつわる海外のトレンドが説明されており、日本が遅れを取りそうということで、是非頑張ってもらいたいところです。
言われてみれば確かにその通りかも、と思ったのが、既存の自動車産業が破壊されるという件で、都市部に住んで平日はほとんどクルマに乗らない人々は、大半が無人タクシーに流れてしまいそうです。

「いいね!」の効果的な使い方―ボタン設計,複数リアクション,ブックマークとの違い (gihyo.jp)

「いいね!」に代表される簡単なフィードバック(ここではライトフィードバックと呼ばれています)に関する記事です。
いくつかのバリエーションが具体的な事例とともに紹介されています。
「いいね!」と保存(ブックマーク)は分けるべきというのはなるほどと思いましたが、一方で、読み手が明確に「いいね!」とフィードバックしなくても、読んだかどうかや、どのくらいの分量・時間をかけているかがわかるだけで、書き手にとってはモチベーションにつながるフィードバックになりえると思いました。

【インタビュー調査】ZOZOSUIT&おまかせ定期便でファッションの顧客体験 (CX)はどう変わるのか? (BACKYARD)

話題のZOZOSUITに関するユーザー調査・分析の記事です。
2人のユーザーについてインタビュー結果や、ジャーニーマップによる分析が丁寧にまとめられていて、参考になります。
このZOZOSUITは、通販だと実際に試着してサイズ感を見ることができないというペインを解消した素晴らしいUXデザイン事例だと思うものの、これを着てサイズを測るときの恥ずかしさや情けなさという問題はあると思うので、次はそのようなペインを解消してもらいたいなと思います。

Is the Future of UX Design Super Minimal? (ICS)

IoT関連で、UX(というかインターフェース)が超ミニマルな方向へ進んでいくだろうという話です。
確かにIoTデバイスは画面サイズがとても小さいか、まったくなくて音声UIで代替する形になって普及しそうです。
記事では、そうなることによってUXがより自然となるとのことですが、これは実世界のメタファーを取り入れた時はよいものの、スマホなどデジタルな世界のお作法を取り入れてしまうと、逆に手がかりが少なくなって、ある程度高リテラシーでないと使いこなすまで時間がかかってしまう可能性もあるので、注意すべき点だと思います。

Stop Pushing “UX Designer” as a Job Title (Prototypr)

肩書に「UXデザイナー」と入れるのをやめよ、という記事で、私も「UXデザイナー」を名乗っているので耳の痛い話です。
確かにUXデザインはとても広い分野で、この記事で取り上げられている役割でどれを担うか(担えるか)を明確にしておかないと、クライアントからの期待値とずれているのに気づかず進んでしまうことになりかねません。
そういえば国内唯一といってもよいUX関連の認定資格「人間中心設計専門家」についても、認定者がみんな均質なスキルを持っているかというとそういうわけでもなく、デザインやリサーチ、評価など、バックグラウンドや役割に応じて様々です。
これからはそういった部分も可視化していく必要があるのかもしれないと思いました。

UX関連記事 (2018/6/18)

最近水辺の生き物を捕まえてくることが多く、家の水槽が増えてきて、メダカやエビ、モツゴ、オタマジャクシなど様々な生物を飼うことになっています。眺めているとけっこう楽しく、癒しになりますが、これ以上増えるのは勘弁してほしいところです。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

インターフェイス上に流れる時間を捉えるには (Goodpatch Blog)

UI上でなにかメニューを開いているとき、後ろ側の画面全体は時間が止まっている、という趣旨の記事です。
専門的にいうならば、モーダルとモードレスについてなのですが、実装寄りの話も出てきて面白いです。
この記事にあるように、iOSの戻るボタンで設定が適用されていないように見えてしまうのは、設計者だけでなく一般のユーザーも多く誤解してしまう問題です。
今何らかのモードに入っているのか、わかりやすい作りが大事だなと思います。

本当に実践的なデザインドキュメントの書き方 第1回:なぜ渡されたワイヤーフレームは分かりにくいのか? (Adobe Creative Station)

主にWebサイトのワイヤーフレーム(Webサイトの情報構造を整理したラフな画面イメージ)をめぐるWebディレクターとデザイナーの役割の話です。
かなり長い記事ですが、さらに続編もあるということです。
記事の中ほどに、ワイヤーフレームをめぐるディレクターとデザイナーの意識の違いがまとめられていて興味深いですが、実際にはここにエンジニアも入ってきたりして、さらに大変なことになりそうです。
こういった成果物に対する意識の違いは、ワイヤーフレームに限らず存在する可能性があるので、やはり成果物の定義はきちんと行ったほうが良いなと思いました。

75歳の父にも親切なウェブサイトやUX (Rriver)

携帯電話の機種変更を手伝ったという記事です。
75歳でスマートフォンというのもすごいと思いますが、今後は一般的になっていくのでしょう。
そういったユーザーも考慮して、アクセシビリティに専念しないとですが、その利用シーンを具体的に想像するのには、この記事のような自分以外の身近な人が適しているように思いました。
なお、セットアップについても少し触れられていますが、リテラシーのあまり高くないユーザーにとっては、このセットアップこそ最初で最大の難関のように思います。

新デザイン生んだ「感性工学」とは 「午後の紅茶」がリニューアル (FNN.jpプライムオンライン)

感性工学に関する記事で、ペットボトルのデザインが取り上げられています。
中身の見え方を工夫したということで、これがどの程度売上につながるのか興味があるところです。
考えてみればペットボトルを例にとっても他にもいろいろな要素がありそうで、例えば触り心地とか、しまいやすさ、開閉のしやすさ、空になったときの扱いやすさなど思いつきます。
私は感性工学に関しては詳しくありませんが、何となく心地よいといった言葉では言い表せない感じ方を実現していくのはやりがいのある仕事だと思います。

The next version of Microsoft Office will feature new Fluent Design experiences (Windows Central)

次のMicrosoft OfficeFluent Design Systemが採用されるという記事です。
公式発表はまだのようですが、記事の中ほどにある動画からその特徴を見ることができます。
UIに関して大きな変更はリボンがコンパクトになった点で、使いやすさが向上しそうだと思う一方で、昔のツールバーに戻ったような印象も受けます。
他の記事では AI 機能についても言及されていて、今後どうなっていくのか興味がわいてきました。

Why touchscreens in cars don’t work (UX Collective)

車のコックピットにタッチスクリーンデバイスがあるとそれに視線や意識が行ってしまうという問題についてです。
テストした結果、タッチ操作に視線を奪われるばかりか、タッチしていないときでも気になって視線を奪われるとのことで、参考になります。
また、音声UIも同じように意識を奪われてしまうというのもなるほどと思いましたが、現状通話しながらの運転で事故が起こりやすいのを考えると、必然的であるとも言えます。 これらの気づきは、自動運転車が出てくればある程度解消される課題かもしれませんが、当面の間はとても重要な知見になってくると思います。

UX関連記事 (2018/6/11)

先日人間ドックを受けてきたのですが、おおむね健康だということがわかりました。一安心ということで、早速甘いものを食べたりお酒など飲んだりしたのですが、こういう生活がやがて身を滅ぼすのだろうと思いました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

CXOやCBCOって何する人?CEOやCFOだけじゃない、増殖する「チーフ・××・オフィサー」 (BUSINESS INSIDER JAPAN)

最近様々な肩書が増えていますが、ここではCXOなどの肩書に関する記事です。
CXOは「チーフ・エクスペリエンス・オフィサー」で、和訳すると「UXデザインの最高責任者」ということになると思いますが、主にスタートアップ系の会社でそういう肩書を聞くことがあります。
確かに対外的には「UXデザインに力を入れている会社なんだ」というふうに捉えられやすいように思います。
実際にうまく機能するかどうかは会社の規模にもよるのかもしれませんが、そういう肩書を持つ人が社内にいることで、他の人たちも直接的に刺激を受けたり、事前と内面が変化したりと、良い影響があるように思います。

UXデザインで野球はもっと魅力的になる (keizo)

プロ野球観戦にUX視点を取り入れるとよくなるのでは、という趣旨の記事です。
指摘されているように、野球観戦におけるUXは試合そのものだけでなく、球場での雰囲気も含みますし、チケットを購入してから球場に行き、また家に帰るまでも含みます。
すでにそういった観点で誘客に着手している球団もあるように思います。
要は「UX」という言葉を意識するかどうかというよりも、ユーザー視点でサービスが考えられているかどうかなのだと思います。
こういった「○○とUX」という記事は最近多くなってきているように思いますが、自分にも経験ある話が多いので、楽しく読めます。

WCAG 2.1 Recommendation (勧告) (Website Usability Info)

先日正式に勧告(要はリリース)されたWCAG 2.1 のまとめ記事です。
それぞれの項目差分が日本語訳され、わかりやすくまとめられているので、必読です。
これを読むと、単にアクセシビリティと聞いてすぐに想像してしまうようなお年寄りや障碍のある方への配慮というだけではなく、より一般的に使いやすい、ユーザビリティの視点が多分に含まれていることに気づかされます。
良いUIを考えるなら必須の視点だということになりますが、その意味では今後音声UIやVRなどでの配慮も検討課題になっていきそうです。

「レスポンスに勝るユーザー体験はない」AbemaTV開発局長・長瀬慶重インタビュー (Real Sound)

AbemaTVに関するインタビュー記事です。
番組切り替えなどのスムーズさや品質面で、徹底的にこだわっているのがわかった興味深く読みました。
「レスポンスに勝るユーザー体験はない」という言葉はまさにその通りですが、読み進めていくと、いかにレスポンスが速いように見せるか、遅いと感じさせないか、という部分も大切なのだということがわかります。
これはインターネットTVだけでなく、PCアプリ、モバイルアプリなどでも考慮すべき視点だと思います。

Most common excuses for not doing user research (UX Collective)

ユーザーリサーチをしない言い訳についての記事です。
いくつか言い訳とその解決案が記載されていますが、どれもこれも実際に聞いたことのあるような(そして自分でもつい言ってしまいそうな)言い訳ばかりで、思わず笑ってしまいました。
特に一番最初の言い訳が一番厄介で、初めて議論の俎上に上がった課題であっても、「考えてみれば当たり前」的な取り扱いをされる恐れがあります。
それでもそういったファインディングスを積み上げていき、徐々に信頼を得ていくのが意外と近道なのかもしれません。

5 Top Tips For Designing A Button (ClickThrough)

主にECサイトにおけるボタンのデザインに関する記事です。
5つのポイントが記載されていて、それぞれ具体的な良い例・悪い例が載っています。
これを読むと、大事なのは視認性と一貫性だということになると思います。
また、最後の項目はフラットデザイン全盛の現在では注意する必要がありそうです。
なお、このサイト、PCで見ると変わったレイアウトをしています。