UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/7/29)

久々に自転車に乗る機会があったのですが、かなり涼しくて楽しいものだと気づきました。昔は通学に使っていて、かなりの距離だったので苦痛しか感じなかったのですが、不思議なものです。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

[初心者向け]ことばから考えるUIデザインの基本~インターフェイスとデザイン編~ (CreatorZine)

UIやUXに関する基本的な定義や考え方についてまとめた記事です。
初心者向けとあるように、初学者にわかりやすく書かれており、理解が進みやすいイラストも描かれています。そしてかわいいです。
社内の新人向けのコンテンツのようですが、こうしたコンテンツはUXデザインの担当部署ならどこでも作っているでしょうし、もっとその組織の特色も出そうなので、もっとたくさん見てみたいと思いました。

カップケーキ作りから学ぶ、デザインワークフローの改善点 (UX MILK)

カップケーキの作り方をデザインの実務に照らして参考になるところをまとめています。
カップケーキに限らず、どんなプロセスでもデザインプロセスの参考になるのではないかと思えてきますが、読んでみると、この中で「冷却する」というのがけっこう大事だなと思いました。
その時はとても良い案だと思っても、1日経つと妙に良くない案に思えてくることは私もしばしば経験があります。
おそらく客観視ができるようになったのだと思いますが、他の人の客観的なレビューだけでなく、自分自身の客観的なレビューも貴重な機会なのではと思います。

その失敗はあなたの責任です。そして、それは良い知らせであることに気づきましょう (Adobe Blog)

デザインというか開発全般において、失敗の責任に自分がどう関わっていくかについて語られている記事です。
責任を正しく取る方法として5つ挙げられていますが、特に3番目と4番目については少し前にブームになったアドラー心理学にも通じるところがあります。
メリットとしても挙げられている中で、謙虚さが自身の成長につながると書かれていますが、これは私も個人的に気を付けていることで、少しでも自分の成果におぼれると後でしっぺ返しが来るように思います。

【ファン・エクスペリエンス考#2】モデルケースを通して知る、理想的な顧客体験 (HALF TIME Magazine)

サッカーの顧客体験についての連載記事です。
ファン・エンゲージメントとかファン・エクスペリエンスという用語が出てきますが、日常的には顧客満足や顧客体験と置き換えてよいのではと思います。
話題としてはサッカーですが、野球などでも同様の話を聞きますし、それ以外の全然関係ない分野にも応用できそうな話です。
気になる人は前後の記事も読んでみるとよろしいかと思います。

10 Nudging examples for Consideration, Purchase & Usage (UX Planet)

ECサイトなどでユーザーの行動を促すための「ナッジ」の例についての記事です。
ナッジとは行動経済学の用語で、肘で軽くつつくが語源ですが、そうしたわずかなアプローチで行動を促す、変化させる、というものです。
まぁ平たく言うときっかけ作りですね。
ここではそれらの事例が10項目紹介されていて、画像入りでわかりやすいです。
どれも役に立ちそうですが、やりすぎは煩わしいと思われる可能性もあるので注意が必要そうです。

"Make it like Apple!" Why imitation is the sincerest form of failure (UserZoom)

「○○のサイト(アプリ)のようにしてほしい」という依頼はけっこうありがちな依頼なのですが、こうしたものが正しくないという記事です。
アップルを例にとり、アップルのどこを真似たいのか、そしてそれがなぜダメなのか論証していく形になっています。
最後に書かれている「他社ではなくユーザーを見よ」という言葉がすべてを物語っているわけですが、真似るとしたら見た目ではなくもっと上位のコンセプトとか、UXデザインに対する姿勢なのかもしれません。

UX関連記事 (2019/7/22)

週末に映画館で映画を2本連続で観ました。小さい頃に行った映画館で2本立てはよくありましたが、久々に2本連続で観ると、かなり疲れることがわかりました。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

【図解】バリュープロポジションの定義とキャンバスの使い方を解説! (berax)

バリュープロポジションキャンバスの書き方に関する記事です。
バリュープロポジションキャンバスはサービスデザイン界隈でよく使われる手法で、紹介している記事もそれほど目にする機会は多くないのですが、この記事では一通り使い方が解説されて参考になります。
個人的には、サービスだけでなくすべての製品などで、バリュープロポジションの作成は大事だなと思うことが多く、これからより一層使っていきたい手法のひとつです。

LINEのUIデザイナーが参考にするWebデザインギャラリーサイト6選 (LINEクリエイティブセンター)

ギャラリーサイトについての紹介記事です。
スマホUI と書かれていますが、PC も含めて一通りの UI の参考になりそうです。
デザイナーとしてはこれをインスピレーションを得る機会とするとして、デザイナーでない人も良いデザインを判断するための引き出しを増やす場として使えるのではないかと思います。

すぐれた開発者体験のためにデザイナーができること (UX MILK)

開発者の体験(本文では DX という表現が使われていますが)に関する記事です。
要はチームワークの話で、ここで書かれている「デザイナーはコードを理解する必要があるか?」という議論も、結局はコードを書く人、開発者を理解するということが大事なのではと思います。
デザイナーが開発者と隣で仕事をすることの大切さに触れられていて、実際にそのようにできなくとも、お互いにリスペクトする気持ちを忘れずに仕事をするのが良いアウトプットにつながるのだと思います。

カスタマーサクセスとは カスタマーサポートとの違いも解説 (ferret)

カスタマーサクセスがどういうものか解説した記事です。
サブスクリプション型に適していると書かれていますが、それだけではなく、製品単体よりも全体的なサービスとして捉えるという昨今の流れに適した考え方なのではないかと思いました。
具体的な事例も参考になります。
カスタマーサクセスという言葉だけ捉えるとしたら、それは単に結果であり、カスタマーサポートも顧客の成功に向けて積極的にアプローチしていく必要があるということですね。

First-Time User Experience: How to Keep New App Users Coming Back (CleverTap)

モバイルアプリでの最初のユーザー体験ということで、ユーザー登録画面やチュートリアルなどのユーザーオンボーディングについて、よい例などを挙げながら説明されています。
最初の印象は肝心なので、継続的に役立つアプリであるということを示す必要があり、ここで紹介されている例は参考になりそうです。
ただ、最初の方に引用されているグラフでいうと、多くの人々が通知の煩わしさでアンインストールしてしまっているようで、そうした基本的なところをまずは押さえておく必要があると思います。

What Does The Future Of UX And UI Look Like For The Folding Phone? (Forbes)

折りたたみ式スマホについての記事です。
これらは問題を多く抱えているものの、今後は無視できない存在になっていくとのことで、折りたたんだ状態と広げた状態の双方で快適な UX をデザインしていく必要があるとしています。
どこまでこれらが盛り上がっていくのかわかりませんが、折りたためるかは別として、2画面表示という方向性もあり得るので、対応を考えておいたほうがよいのかもしれません。

UX関連記事 (2019/7/15)

先日猫カフェに行ってきました。猫好きにはたまらない場所ですが、中には明らかに別に猫好きではないが連れてこられた人がちらほら。まぁわたしもそうでしたが。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

3つの“無人店舗”事例からみる ユーザー体験を置き去りにしないためのヒント (BACKYARD)

無人店舗のユーザー体験についての記事です。
3つ(実際は 4つ)の事例を挙げて、ユーザー価値を表すフレームワークを用いて分析されていて、わかりやすいです。
最後にもうひとつおまけが書かれていますが、この事例を見ると「ユーザーを信頼する」ということも大切な要素だと思い当たります。
そういえば、田舎で良く見るリヤカーでの農産物の無人販売や、無人の駐車場(利用日分のお金を貯金箱に入れる)なども性善説で成り立っていますが、信頼されている感というのも、それはそれで心地よいものだなと思います。

使いづらいフォームに必要事項を入力し終えるまでの時間を競う「クソUIゲーム」が登場 (INTERNET Watch)

Bad UI を散りばめたゲーム?(あるいはサイト?)の紹介です。
当然わざとやっているのですが、あまりの Bad UI のオンパレードで、失笑してしまいます。
まぁ始める前からそういうものだとわかっているから失笑で済んでいるわけであって、一般の Webサイトで少しでも似たような部分が見られる場合には要注意だと思います。
個人的には右下のポップアップのコントロールが秀逸(?)だと思いました。

ランディングページのデザインまとめサイト11選!デザインを作る際のポイントとは (LIG)

Webサイトのランディングページについての記事です。
ランディングページを作成するときのポイントや、参考となるまとめサイトが紹介されています。
その役割についても記載されていますが、記載されているような特定の製品やサービスの紹介だけでなく、Webサービスの最初のタッチポイントというケースも多いと思います。
こうして見ると、日本の Webサイトはやはり特徴的だなと思います。

AIはどう私たちのUXを後押しするのか (UX MILK)

AIがどうUXデザインに影響するか、その展望について語られている記事です。
この筆者はその未来に前向きな視点を持っていて、自動化により人間のデザイナーがより必要な部分に時間が割けるようになると語られていて、それは確かにその通りかもしれません。
AI についてのトレンドは日本では一段落した感がありますが、実際の運用時の課題含めて、まだまだこれからのように感じます。

It’s time to kill the infinite scroll (Inside Design Blog)

コンテンツの無限スクロールに関する記事です。
無限スクロールはサイトの滞在時間を増加させているが、問題も多いと書かれています。
確かに私たちはスクロールの下限がないと延々とスクロールしてしまい、時間をかけた割に、より良いコンテンツを見つけられるかというと、怪しいところがあります。
あまりスクロールさせず、パーソナライズされたコンテンツを表示する話も出てきますが、これはこれで課題があり、落としどころは難しそうです。
まずはスクロール形態にとらわれず、どうやって短時間でより良いコンテンツに行きつくか(そしてそれでユーザーが満足できるか)を深堀りしていく必要がありそうです。

Types of Disabilities and User Experience (Telerik)

アクセシビリティに関する記事です。
障碍の種類に応じて、UXデザインで気を付けるべきポイントが記載されています。
取り上げられているものは身体的な障碍だけでなく精神的な障碍までカバーされていて、ここまで幅広いものは初めてでとても参考になります。
最後のほうで「アクセシビリティは誰にとっても有用」と書かれているとおり、この記事で書かれている改善ポイントを網羅できるとかなり使いやすいサービスになるのではと思いました。

UX関連記事 (2019/7/8)

先日猫カフェに行ってきました。猫好きにはたまらない場所ですが、中には明らかに別に猫好きではないが連れてこられた人がちらほら。まぁわたしもそうでしたが。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーが自然と目を向ける、視線誘導を意識したUIデザイン (Goodpatch Blog)

ユーザーの視線に関する記事です。
有名な視線移動のパターンと、その活用実例についてまとめられています。
コンテンツを見てもらいたい順序や優先度がある場合には意識すると良さそうです。
当然、同一ページ内の誘導だけでなく複数ページにわたる場合に、見てもらいたい順で誘導するための情報構造の設計も大切だと思います。

テレビとスマホ、家庭内でどう使い分けてる?先端調査手法で見えた生活者の「無意識」 (ウェブ電通報)

スマホは実は家庭内利用が多い、ということで、テレビとの使い分けについて記載された記事です。
ビデオエスノグラフィー調査という手法が使われていますが、ビデオ撮影とダイアリー調査を複合したものということで参考になります。
ただ、ずっと家庭内を撮影されるのはちょっと・・・という人も多そうです。
テレビとスマホの役割分担については、デバイスにより規定されているわけではなく、それぞれの特性が家庭内で必要とされているのだろうと思います。

開幕3日で不正利用被害報告、「7Pay」に何があったのか:モバイル決済最前線 (Engadget 日本版)

7Pay の不正利用に関する記事です。
発覚してから始めの方に出た記事なので、その後の経緯については書かれていませんが、最後の方でユーザーの利便性についての話が出てきて興味深いです。
ここで述べられているように、囲い込み戦略が先行して、顧客提供価値はキャンペーンや還元だけ、なのであれば寂しい話です。
コンビニに限らず、最近は様々な決済手段が選べますが、ユーザーの利便性を最大化するような方向を向いたサービスが、長い目で見て利益を上げていくのかなと思いました。

デザイナー視点でみる「Googleトラベル」のUX、20のすぐれたポイント (non-standard world株式会社)

Googleトラベルの UXに関する記事です。
カスタマージャーニーマップでいうところのステージごとに優れている点が画像付きで紹介されていて、ネットで旅行を計画したことのある人であれば誰でもそのメリットが理解できると思います。
個人的には、ホテルやアクティビティはたくさんブラウザのタブを開いてとことん比較してから選ぶのですが、金額などの値の比較よりも、体験そのものの比較が楽にできるようなサービスが出てくると嬉しいなと思います。

Popups: 10 Problematic Trends and Alternatives (Nielsen Norman Group)

Webサイトやアプリのポップアップについての記事です。
基本的にこうしたポップアップは避けた方がよいものとして、いくつかのパターンにおいてその代替策も含めて紹介されています。
ポップアップは海外のサイトに多いのですが、中にはページのファーストビューが全面で別のコンテンツ(広告)になっているサイトもあり、その場合下にスクロールすると本文が出てくるのですが、始めは違うサイトにアクセスしたかと思ってしまいます。
ポップアップに限らず、ユーザーの期待と異なるもの、タスクを阻害するものは注意深くする必要がありそうです。

Did we lose the track on what User Experience is? (UX Planet)

UX や UXデザインを考えるとき、よく議論の対象となるポイントについて記載された記事です。
「良いデザインはツールから独立しているべき」というような、なるほどと思わせる内容が多いです。
日本なら、ここに「UXで儲かるのか?」という話題が追加されそうですが、そういったことも含めて、UX関連の議論に対する自分の意見を深めてみるきっかけにするのも良いなと思いました。

UX関連記事 (2019/7/1)

最近読まなきゃならない本が増えてきて困っています。図書館で予約していた本とか、勧められた本とか。もっと読書の時間が取れれば、と思いますが、取れたら取れたで別のことをしてしまうんだろうなぁ。。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

BX(ブランド体験)向上のカギはCX。君はUXばかり見ていないか? (Workship MAGAZINE)

ブランド体験向上についての記事です。
「BX」という用語は聞きなれないのですが、こうした新しい言葉が生まれていく流れは止められないでしょう。
ここでいう UX も、一時的UX についての記述になってしまっていて、本来は CX を語らなくても、累積的UX でブランド体験は語れると思います。
ただ、実際にUXデザインを担当する立場としては、どう言い表すかはあまり気にせず、純粋に体験全体の向上を考えていけばいいのかなと最近は考えています。

保存のデザインの使い分け―「自動保存」「行ごとに保存」「すべて保存」 (gihyo.jp)

変更の保存UI に関する記事です。
3種類の保存形式について、具体的な事例だけでなく、例題も用意されていて参考になります。
これらの保存形式は一長一短ですが、いずれの場合も、変更がどうなったのか、保存されたのかどうか、ユーザーがわかるようなフィードバックが必要だと思います。
一点だけ付け加えるとしたら、行ごとの保存は、変更が発生した行のみ保存ボタンをアクティブにするのがわかりやすいと思います。

アニメーションの専門家に聞いた、ユーザー体験を向上させるマイクロインタラクションの使い方 (Adobe Blog)

https://blogs.adobe.com/japan/cc-web-how-micro-interactions-can-enhance-the-user-experience/

マイクロインタラクションに関する記事です。
小さいアニメーションの使い方について、どうすれば効果的か、どういうものが逆効果かについて説明されています。
普段 Webサイトを見ていても、過剰なアニメーションだと感じるものはあるので(以前私が見たサイトでは、「お気に入りに追加」で全画面に効果が波及したものがありました)、ちゃんと目的に立ち戻って定義し直したり、本文にある通り、ユーザーテストで効果測定をする必要があると思います。

メンタルモデルとは何なのか。マッチングアプリのUIから読み解く4つの概念 (Goodpatch Blog)

メンタルモデルに関する記事です。
メンタルモデルの詳しい説明や、関連するアフォーダンスなどの説明もあります。
私はあまりマッチングアプリは詳しくないのですが、よく利用する人にとってはよりわかりやすい説明になっているのではと思います。
よくアプリ内の一貫性や整合性を突き詰めるあまり、メンタルモデルとの齟齬ができてしまうケースもあるので、注意しないとと思いました。

Basic usability issues still plague users (UX Collective)

基本的なユーザビリティの課題はいまだに存在するという記事です。
筆者が直面した課題を中心に、具体的なユーザビリティの問題の事例が取り上げられていますが、言われてみれば似たようなケースに出会った経験のある人も多いのではと思います。
これらの課題は自然となくなっていくというものではないので、ちゃんと知識を持って意識的に取り除いていかなければならないのだろうと思います。

A Guide of the Most Popular UX Design Laws (tagDiv)

UXデザイン、というより UI設計でよく出てくる法則についての記事です。
どれも有名な法則ですが、ひとつ目のミラーの法則はやや誤解されやすく、「7つまでなら大丈夫」というわけではなく、「ユーザーが選びやすい数に抑える」という捉え方が大切だと思います。
最後のヤコブの法則についても、他サービスを真似をしろというわけではなく、UIデザインパターンをちゃんと考慮せよ、ということだと思います。

UX関連記事 (2019/6/24)

オリンピックのチケットを申し込んだものの、外れてしまいました。しかし金額が高かったですね。あまり気にせず申し込んでいましたが、当選したらしたで悩んでしまいそうです。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ユーザーの抱えるリスクを削減すべき理由とその方法 (UX MILK)

ユーザーの不安を取り除くデザインに関する記事です。
主に Webサイトの CTAボタン(いわゆる決めボタン)を選択することに対して、セキュリティやプライバシーなどのリスクを減らす必要性について、わかりやすく説明されています。
ここに書かれている中で、個人的に一番の問題はメルマガで、サービスを使うたびに増えてくるのはどうにかしてほしいと思います。

お茶漬けの事例に学ぶ…ブランドを形作る5つのデザイン要素 (幻冬舎ゴールドオンライン)

お茶漬けのリニューアル検討についての記事です。
ブランドに寄与するのは体験からということで、その検討プロセスについて詳しく書かれています。
アンケート調査は行わないと書かれていますが、それもひとつの選択肢で、むしろ提供する側の想いが表現できる点で良いのではと思います。
ただ、サービスインの前にはちゃんとユーザーが参加しての評価ができると良さそうです。

顧客を「わかる」ための頭の使い方 (あやとり)

ユーザーの課題とその解決策について、どう考えるか?という記事です。
おもしろいフレームワークが紹介されていて使えそうだなと思いますが、これは HCD のプロセスにも通じるところがあり、このあたりの考え方は大切なのだなと改めて思います。
最初のほうで書かれている、手法だけ学ぶ危険性については、やはりその上にあるプロセスや、さらにその上のマインドセットも併せて理解していく必要があると思います。

イデア共有に必須のムードボード!おすすめ作成ツール集 (Goodpatch Blog)

ムードボードの作成についての記事です。
どういう利点があるか、またボードを作るためのツールについて紹介されています。
ムードボードについては主にビジュアルの意識統一の要素が大きいですが、デザイナー以外のプロジェクトメンバーにとっても、プロジェクトの目指すイメージを共有するのに役立つと思いました。
そのためには、デジタル上だけでなく物理的なムードボードの設置も必要かもしれません。

A Guide to Interface Design for Older Adults (Toptal)

高齢者のための UI設計について記載された記事です。
UIガイドラインにある内容はすべて最低限の基準、といったような、高齢者向けのアプリやサービスを検討する上で大切なポイントがまとめられています。
特に、デジタルな世界に慣れている高齢者に対して認知能力、運動能力の低下にフォーカスすべきとしている点については、これからの時代の UXデザインのヒントになるように思います。

Craigslist: success without design (UserZoom)

非常にシンプルなサイトに関する記事です。 デザインがない、というよりも、簡素な 90年代風のデザインのままで成功している、あるいはそのユニークさが特徴になっている、という言い方のほうが正しいように思います。
似たような思想のサイトは他でもありますが、こうしたものを見ると、やはり大事なのは表層よりも構造と骨格なのかなと思います。

UX関連記事 (2019/6/17)

この週末は大雨が降りましたが、そのせいで道もかなり渋滞していました。この「雨が降ったら車が増える」現象が謎で、増えた分の人たちは普段何を使って移動しているのだろうかと考えてしまいます。
さて、先週一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

ショッピングカートかウィッシュリストか: あとで買う商品を残しておく、ECサイトの機能 (U-site)

ショッピングカートがお気に入り的に使われているという記事です。
長文ですが、翻訳が丁寧でわかりやすいです。
今までの自分の行動を振り返ってみると、たしかに比較用としてとりあえずカートに追加するなど、本来のカートの使い方ではない使い方をしていたように思います。
吟味用のリストを用意して、そこで比較や購入に移動できるなど、現実のショッピングカートのメタファーから離れたデザインを検討しても良い時期に来ているのではと思いました。

デジタルウェルビーイングを実現する ”使わせない” デザインとは? (berax)

スマホが人々の時間を奪っていることに関する記事です。
様々なデータを元にスマホ依存の話が紹介されていますが、UXデザインにもその責任の一端があるという話も紹介されています。
「使わせないデザイン」については、どちらかというと使い過ぎにならないよう促してくれる系が多いですが、自分が本当に時間を費やすべき情報や行動を促してくれるようなデザイン(AI かな?)が出てきてくれるといいなと思います。

スイスのIT企業が“にわか応募者”対策のために「ひどいサイト」を開設!? (AdGang)

わざとユーザビリティのよろしくない採用ページを作ったという話です。
中身を見てみると、確かにこれはイライラしそうな UI なのですが、これで優秀な人材の応募が増えるというのが不思議です。
これなら自分でも改善提案できそう、と返ってレベルの低下を招くのではと思いましたが、そんなことはないのでしょうか。
それはそうと、「自称UXデザイナー」という表現が出てきますが、これは全員自称なのではと思います。

ユーザビリティテストとは?重要な理由とテスト実施の手順 (AtoOne)

ユーザビリティテストについての入門的な記事です。
Web 寄りの情報が多いですが、かなり細かく説明されています。
この記事ではユーザビリティテストの定義がかなり広くなっていて、アンケート評価も含まれていますが、ユーザー参加型のテスト、いわゆるユーザーテストと同義に使われるケースのほうが多いように思います。
最近は UXテストという表現もありますが、それぞれの正確な定義はさておき、何を確認したいか、仮説は何か、ちゃんと共通認識を得た上で、それを確認できる方法を考えるというのが良さそうです。

User Experience: Best Practices on Effective Visual Hierarchy (Design4Users)

画面内のビジュアルヒエラルキーに関する記事です。
ビジュアルヒエラルキーというと的確な訳語がないようにも思いますが、中身を読むと情報構造設計やレイアウト設計と言い換えてもよいと思いました。
主に Webサイトについて、どういう点に気を付けるべきか、事例を交えて紹介されていますが、Webサイトに限らず、アプリでもそのまま適用できるものになっているのではないかと思います。
下のほうにある別記事へのリンクも、理解を深めるのに役立ちそうです。

8 best books on color theory every UX designer should read in 2019 (UX Choice)

UXデザイナーが読むべき色彩に関する本について紹介している記事です。
UXデザイン関連の本ではなく、色彩に特化しているのはけっこう珍しいです。
8冊紹介されていて、それぞれ簡単な説明がついていますが、ざっと調べてみたところ、1冊目と 5冊目しか日本語訳で出ているものがないようです。
後者については「配色の設計」という本で、私も読んだことがあるのですが、色の基本について知るにはちょうど良い本だと思います。