UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/10/2)

春先に川で取ってきた魚が一向に大きくなりません。水槽の大きさのせいでしょうか。 。 さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

「UXリサーチ気取り」にならないためのマインドセット (UX MILK)

uxmilk.jp

"Snob" なので「エセUXリサーチ屋さん」といったニュアンスかもしれません。
そうならないためのポイントについて、いくつか記載されていますが、要は原理主義者になるなということだと理解しました。
リサーチすることが目的ではなく、課題解決に活かすこと、良いアプリやサービスを作ることが目的です。
そのためには、たとえちょっとした調査でも、しないよりしたほうが効果的だと言えると思います。

自分は偏っていると思うことから始めるデザイン (could)

www.yasuhisa.com

東京での生活に慣れていると、その環境や、周りの人々の特性を中心にしてかんがえてしまうことが多いという記事です。
確かに東京で過ごしていると、それが当たり前と思ってしまう物事が多くあります。それを是正するためのユーザビリティテストも、被験者は首都圏在住者が大半になるということを意識しておく必要がありそうです。
居住地に限らず、自分のまわりを中心に考えてしまうバイアスは他にもいろいろあるのではと思います。

サービスのWhyを明確にする!エグゼクティブインタビューのすすめ (Goodpatch Blog)

goodpatch.com

経営層に対してインタビューしてビジョンなどを聞くことに関する記事です。
意思決定者に対する同様のインタビューでは、ステークホルダーインタビューと呼びますね。
この記事では実際に使用したテンプレートも確認できますが、使いやすそうに思いました。
あと、やはり重要なのは、「なぜ」を問うことかなと思います。3年後にどうしてそうなりたいのか、なぜそのサービスをやる必要があると考えているのか聞けると、最後にいわゆるちゃぶ台返しを受けずに済むと思います。

シンプルなのに大きなインパクトを与えるアプリはどこで工夫しているのか? (ferret)

ferret-plus.com

主にPCアプリからモバイルへの移行という観点で、すぐにアンインストールされずに済むポイントについてまとめられています。
シンプルに、ということで主にビジュアルデザインに関する改善策が多いですが、記事で触れられているように、キーコンピテンシー(MVPと言い換えてもいいかもしれません)をユーザーに素早く適切に体験してもらうための仕組み作りが何より大切だと思います。

Removing The Mystery Of UX Design (millermedia7)

millermedia7.com

「UXデザインの謎を解く」といったタイトルですが、中身はユーザーリサーチやUI検討、評価といったUXデザインプロセスについて解説した記事です。
一通り網羅しているので長いのですが、それぞれがわかりやすく説明されていて、UXデザインの初学者向けに最適な内容なのではと思います。
最後のほうに「教科書のように従う必要はない」と書かれていますが、プロジェクトごとにその状況や特性に応じて適切なプロセスを取るのが大事だと思います。
まぁそれが難しいところでもあるわけですが。

When Slower UX is Better UX (Webdesigner Depot)

www.webdesignerdepot.com

瞬時に処理するより、ゆっくりした処理のほうがUXを高める場合がある、という記事です。
ちゃんと処理されていることがわかるように、あえてプログレスバーを表示するというような例が記載されていますが、ユーザーへのフィードバックが大事だということだと思います。
また、フィードバックを返すだけでなく、ユーザーがそれをちゃんと理解する必要もあると思います。
記事の最後に「ユーザーの期待にマッチさせる」と書かれていますが、そのように適切な長さで適切なタイミングでのフィードバックを検討するのがよさそうです。