UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2017/6/5)

先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

実はページ滞在時間は短い方が良い — アメリカでの最近のUXトレンド (AdverTimes)

www.advertimes.com

ECサイトなどでのWebサイトの滞在時間に関する記事です。
滞在時間が短いほうが、ユーザーが迷わずに済んでいるという説明はなるほどと思います。
一方で、商品の説明を読んだり、他の商品と比較したりするなど、良く吟味して商品を選ぶ人もいると思うので一概にそれが正しいと言えないようにも思います。
滞在時間が適切かどうかは、ユーザーテストなどを通して確認していくのがよさそうです。

キャンセルのキャンセル問題から考えるダイアログデザイン (Goodpatch Blog)

goodpatch.com

iOSでのダイアログの文言に関する記事です。
どのように考えてどういった文言にするべきなのか、わかりやすく書かれています。iOSのヒューマンインターフェースガイドラインの内容にも即していて、参考になります。
一点だけ、明確に破棄というボタンが押されたのでない限り、アクションシートよりもダイアログで示してあげたほうが良いと思いました。

ユーザーリサーチによる無駄な時間とコストを削減するデザインスプリント検証 (root blog)

ic-root.com

ユーザーモデリングに時間をかけるより、素早く試せるものをつくってユーザーテストしよう、ということのようです。
だからと言って、ユーザーリサーチが時間やコストの無駄になるとは思えませんが、ふと考えさせられるのは、「ユーザーのことを最優先に考えることがユーザーにとって一番良いソリューションを生み出す」と妄信していないか、ということです。

ユーザー体験をガラリと変えた、UXのブレークスルーの歴史7選 (ferret)

ferret-plus.com

UXのブレークスルーとは変わった表現ですが、ユーザー体験を大幅に変えた物事についての記事と言えそうです。
7項目紹介されていて、中にはすでに懐かしさまで感じてしまうものもあります。
ここに挙げられているものと被ることを承知で書くと、個人的に2000年以降に大きくUXを変えたものはiPhoneWeb2.0だと思っています。

7 Proven Cognitive Biases (And How They Impact Your Design) (SitePoint)

www.sitepoint.com

認知バイアスについて7項目が挙げられています。
どれも興味深いですが、ひとつめのIKEA Effectは、ユーザーを巻き込むといった意味で、UX検討でかなり役立ちそうです。
それ以外にもAnchoring Effectなど、参考になりそうなものが多数紹介されていますが、5番目に紹介されているDunning-Kruger Effectの事例はなんだか違うような気もします。

Visual Interface of Voice UI (Cooper)

https://www.cooper.com/journal/2017/5/visual-interface-of-voice-ui?www.cooper.com

音声UIでの視覚的なフィードバックの必要性についての記事です。
具体的にどういったタイミングでどのようなフィードバックが必要かが書かれていて、参考になります。
特に大事なのが、2番目に出てくる「こちらが話しているのを聞いているとき」で、ちゃんと聞いているのか不安になるのが一番良くないと思います。
3番目に出てくる「考え中や回答のロード中」については、今後音声入力の先読みが発達することにより、なくなっていくフィードバックかもしれません。