UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2021/5/10)

キッチンをすっきりさせたくなって、棚を購入しました。早速収納したら見違えるようになりましたが、時間がたつとまた前のように散らかってしまうのでしょうか・・・?
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

複雑なアプリケーションのための8つのデザインガイドライン (U-Site)

複雑なアプリケーションでの UI設計についての記事です。
主に業務アプリ、B2B ソリューションになってくると思いますが、そうしたアプリの UI で押さえておくべき点についてまとめられています。
どれも大事なポイントなのですが、特に2、3、4番目が大事だと思いました。
中でも 4番目については、業務中であれば複数の仕事を同時並行することも多く、誰かに話しかけられて中断するケースもあるので、すぐに再開できるのが大切だと思います。

現代のトイレ、ボタン多すぎ? 障害者だけじゃない…洗浄ボタン問題 (withnews)

トイレのボタンがわかりにくいという問題についてです。
視覚障害者にとってセンサーの位置がわかりにくいという話から始まり、様々なボタン配置などにより実際誰にとってもわかりにくくなっているという説明がされています。
トイレはその使用頻度からよくユーザビリティの課題として取り上げられることが多いですが、アクセシビリティの観点でもモデルケースになりそうだと思いました。
所謂「誰でもトイレ」をユニットバス風に全く規格統一して展開するというアイデアが浮かびましたが、それも確保できたスペースなどから難しいのかもしれないですね。

パティシエを見習え! デザイナーが学べる10のヒント (SeleQt)

デザイナーがパティシエから学べる点について、10項目が紹介されています。
主にフリーランスのデザイナー向けの説明になっていますが、それ以外の人(デザイナー以外も含めて)にとっても学べるところがありそうです。
4番目の「自分の知識を伝える」については、パティシエなど職人の場合、日本だと直接教えず見て学ぶ的な話も多く聞かれます。
この記事は元が海外なので、この項目がヒントとして説明されているのかなとも思いましたが、実際のところ、人に伝えることで自分の知識が整理されることが多いので、とても大事な点だと思います。

カルビーのポテチを売上1.3倍にしたAIの正体--プラグの「パッケージデザインAI」の実力 (CNET Japan)

パッケージデザインについて AI で評価するという記事です。
実際の事例を元に説明されていて、具体的な数値も出てくるのでわかりやすいです。
なぜそれが良いのか?を探る目的ということで、所謂 XAI と呼ばれるものなのかなと思いますが、継続的な改善とか次の検討につなげる意味で、大事なポイントだと思いました。
ただ、こうした取り組みがあらゆる商品に広がったとしたら、そこでの景色はどうなるのか、私たちの脳が疲れてしまわないのか、少し心配になりました。

UX lessons I wish I had learned earlier: working with stakeholders (UX Collective)

知っておくとためになる UX 関連のレッスンについて説明した記事です。
これはそのパート2 で、ステークホルダーとの関係についてまとめられています。 記事の中で「レッスン11」は非常に大事な点で、どんなに良い体験がデザインできたとしても、ユーザーに届けなければ意味がないと言えます。
「レッスン15」については、「上司や関係者に UX の理解が無い」という日本でもよく語られる課題について、解決策になるのではと思います。
このパート2 は必読ですが、パート1 でも実際の制作・設計のあたりで役に立つレッスンが書かれているので、そちらも是非確認することをおすすめします。

The New Rules of Minimal Design: Best Practices, Examples, and Tips (Design Shack)

ミニマルデザインについての記事です。
主に Webサイトでミニマルデザインを採用する場合の最近のトレンドや注意すべき事項が説明されています。
後半では、実際の事例が 10サイト紹介されていて参考になります。
これを見ると、大胆なタイポグラフィを配したサイトもけっこう増えてきていると感じます。
日本語のケース(漢字や仮名)はあまり見ないような気がするので、そうしたものも増えていくと良いですね。