UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/7/27)

こうも雨が続くと気が滅入ってきますね。でも、たまに晴れると猛烈に暑くて少しは曇ってくれ・・・と思ってしまいます。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

「意見」は嘘をつく、「事実」だけに耳を貸せ。アイデアを成功に導く手法 (ライフハッカー)

プロトタイピングに関する記事です。
プレトタイピングという、プロトの前にコストをかけずに試すことの重要性について説明されています。
細かく分けるなら、プロトタイピング、プレトタイピング以外にも、プロボタイピングなんていうものもあるので、興味ある方は調べてみるとよいと思います。
ただ、手法としてはこれらをひとまとめにしてプロトタイピングとして語られることも多いと思います。
カニカル・タークというのも、今までもオズの魔法使いとして認知されているものです。
後半の「いいアイデアだね」と言われるだけでは意味がなく、ちゃんと身銭を切ってくれるか調査する、というのはなるほどと思いました。

やってはいけない!飲食店のWebサイト制作の「べからず」集10選 (SeleQt)

飲食店の Webサイトについて避けるべきポイントをまとめた記事です。
飲食店特有のものはそれほどなく、すべての Webサイトにおいて押さえておくべきポイントだと言えそうです。
1番目の BGM については、今どきのサイトではほとんど見る(というか聞く)ことはなくなりましたが、2番目の動画については、徐々に多くなっているように思います。
単純に埋め込み動画が再生されるのではなく、ヒーローイメージやバッググラウンドイメージに融合しているものもあるので、そのあたりをどう評価するのかが難しいところです。(ロードに時間がかかるのであればやはり避けるべきなのかもしれませんが。)
ここで挙げられている以外に大事だと思うのが、今風のトレンドのサイトになっているか?という点で、ユーザーが抱くイメージや、安心感といった観点で、意外に侮れないポイントだと思います。

MVP機能を決めるために必要なのはユーザーストーリー【意外と知らないUXデザイン #5】 (A.C.O. Journal)

実用最低限の機能として、どれを実装するか選ぶ際のポイントについて記載した記事です。 ユーザーストーリーマッピングというカスタマージャーニーマップに似た形でマッピングして、そこから機能を取捨選択していくという説明がされています。
具体的な手順を含めて詳細に説明されているのでわかりやすく、確かにこの方法だと、ユーザーの体験のつながりを意識しつつ、そのフェーズで必要な機能を絞って考えることができるので、効果的なのかなと思いました。
この工程をクライアントと一緒に行う、というのも大事な点だなと思いましたが、技術的制約や工数観点からのコメントをもらえるよう、エンジニアを巻き込むということも大事だと思います。

How real-life experiences can be transformed in the digital world (UX Magazine)

リアルな体験をデジタルの世界に持っていくというケーススタディです。
オフラインでの学習について、オンラインで実施するときに何が必要か、調査からペルソナ作成、プロトタイピングまで一通り実施して得られたポイントが詳細に説明されています。
ここでの気づきは、良い教師とサポートが何より重要、ということで、新型コロナウィルスで実施が難しくなっている料理教室やヨガ教室など、様々なオフライン学習で考慮すべき点なのかなと思います。
もちろん、ここで書かれている一通りのUXデザインのプロセスについても参考になります。

Alternative control interfaces for an elevator of a 10,000-floor building (UX Collective)

https://uxdesign.cc/case-study-alternative-control-interfaces-for-an-elevator-of-a-10-000-floor-building-95f1b9a025cd

10000階建てのビルのエレベーターを空想して、そこでの体験とそのための UI について検討した記事です。
こうした「もしも○○があったら」と仮定して UXデザインのプロセスを考えて見るのは、良い練習になるように思いました。
ここでも様々なアイデアが披露されていますが、もはやエレベーターとは呼べないような感じがします。
それで、エレベーターを定時運行にして、電車のようにしてしまうアイデアを思いつきました。
特急があり、それに接続する各駅(階)停車が運行され、スマホには出発時刻と到着時刻が示されるという感じですが、考えてみればこれは日本人だからこそのアイデアなのかもしれないですね。

The design elements that shouldn’t be missing from your website’s footer (Web Design Dev)

Webサイトのフッターに関する記事です。
フッターに必要な要素が、具体的なサイトの事例と一緒に解説されています。
多くのサイトの事例が集められていて、これらを眺めるだけでも勉強になると思います。 実際には、商品のランディングページなのか、コーポレートサイトなのか、Webアプリなのかにより必要な要素も変わってくると思うので、それぞれ適した要素を組み込んでいく必要がありそうです。