UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/4/27)

私の iPhone XS の電池の持ちが急激に悪くなってきました。あまりに酷使しすぎたせいなのでしょうか。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

長押しを使ったデザインの可能性 (gihyo.jp)

ボタンの長押しとか、ロングタップと呼ばれる操作に関する記事です。
どういった使い方が良いのか、注意すべき点などについてわかりやすく説明されています。
電源操作については、むしろ簡単にされては間違いが起こりうる操作に対して長押しを割り当てた例だと言えそうです。
ショートカットとして使うという話も出てきますが、やはりどう気づいてもらうかが課題です。
より便利に使ってもらいたいのであれば、偶然見つけてそこから使うようになるというのではなく、気付いてもらうためのきっかけづくりが必要だと思います。

丁寧でやさしい「スローデザイン」を実践し日々良い選択をする (UX MILK)

エシカルデザインについての記事で、その中でも「スローデザイン」という観点での対談形式になっています。
一概にエシカルデザインといっても、SDGs に即したものやダークパターンへの警鐘といったものなどいくつか切り口がありますが、ここでいうスローデザインとは一緒にいて安心できるようなデザインという意味のようです。
UXライティングの話も出てきますが、確かに突き放したような言い方よりも、寄り添うような言い方のほうが良い印象を与えやすいですし、言い回しの面で既存のアプリやサービスを改めて見てみる必要性があるのかもしれません。

コロナ禍とペルソナの死 (井登友一)

新型コロナウィルスでライフスタイルが一変してしまったことにより、今まで通用していたペルソナも通用しなくなってしまったという内容です。
ペルソナのアップデートを行う必要があるとのことですが、それも含めて人々の行動や価値観などの変容に対してどう対応していくか、大きな問いかけがされています。
今も多くのアプリやサービスが検討され、世の中に出ていこうとしていると思いますが、そのまま進むよりは、コロナにより移り変わっていく世の中を見据えて、見直しや軌道修正すべきなのかもしれないと思いました。

ユーザーをもっと理解するために。UXデザインにおけるストーリーボードの役割 (Adobe Blog)

ストーリーボードに関する記事です。
ストーリーボードの作成目的と作成方法についてまとめられておりますが、ストーリーボードの利点の一番大きいものは、記事で最後の方に出てきている、全員のビジョンを一致させるという点、これに尽きると思います。
イラストレーションのスキルは必要ないという話も書かれており、確かにそうなのだとは思いますが、描いていくとどうしてもちゃんと描きたくなってしまいますね。

65 UX methods and when to use them (UX Collective)

UXデザインの手法が使用フェーズごとにたくさん紹介されています。
それぞれ説明が一言しかないので、それだけではわからないものもあると思いますが、知っておいて損はない手法ばかりなので、気になったものは調べてみるとよいかもしれません。
詳細へのリンクが貼っているものもあります。
使用フェーズがデザイン思考寄りになっていることもあり、アイディエーション関連の手法が多く紹介されているのが嬉しい点です。

Steve Jobs VS Reid Hoffman: Which Philosophy is the right one? (DreamWalk)

スティーブ・ジョブズと LinkedIn の創業者のリード・ホフマンの名言を比較して、どちらがアプリの開発として正しいかを論じています。
良い UX が実現できているのが最重要、ということでそれはその通りなのですが、不具合が少なければそれに越したことはないはずで、個人的にはここで挙げられている2つの言葉は対立するものではないと思うのですが、どうなのでしょうか。
最後のほうで引用されているジョブズのもうひとつの名言は、私の好きな言葉でもあります。