UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/12/30)

もう冬休みに入っている人は多いと思いますが、私も少し早めに休みに入り、伊豆大島に行ってきました。自然が豊かでかなり良いところでした。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。 (来週はたぶんお休みします。)

なぜ優秀なデザイナーでも酷いデザインを生み出してしまうのか? (berax)

酷いデザインになるケースとその理由についてまとめた記事です。
どれも実際に直面したことかあると感じる人は多いのではないかと思います。
特に「フィードバックではなく承認を求め始める」については、この両者が混ざってしまうケースは多そうです。
納品期間が厳しいという現実的な課題も多いと思いますが、最初に書かれているようにちゃんと「情報共有と信頼関係構築のための期間に充てる」というのが、スピード感を持って事に当たるためのベストプラクティスなのかもしれません。

デザイナーのための「デザイン日記」のすヽめ (CrowdWorks Designer Blog)

デザイン日記をつけることで得られるメリットについての記事です。
日々の気づきをメモしていくようなものですが、これが将来どのように役立つか、実体験をもとに説明されていてわかりやすいです。
私も日々日報をつけていますが、この記事にあるような活かし方はできていません。
一日の総括という形で書いても、細かい部分まで書き残すのがなかなか難しいと思います。
気づいたベースでメモを蓄積していくことで、ここにあるメリットを享受したいなと思います。

ティーンエイジャーをネット中毒から保護するためにUXデザイナーが持つ責任 (Adobe Blog)

いわゆる倫理的なデザインの話で、若者がハマるようなアプリについてのあり方が議論されています。
程度問題のような気もしますが、若者に必要な睡眠時間がそれによって削られている、要は健康問題を引き起こしているというような記載があり、それは避けなければならないと思います。
Ethical designer なんていう専門家はまだいないと思いますので、UXデザイナーが担っていく部分だと思いますが、最後のほうに出てくる「ユーザーの声になること」という表現に責任の重大さを感じます。

UIデザイナーが知っておきたい海外の優れたデザインシステム17選 (knowledge / baigie)

デザインシステムについて、世の中で公開されているものをまとめた記事です。
全部で 90個調べた中から厳選、ということで、よくもこんなに調べたなという印象です。
それぞれ眺めているだけでも楽しいですが、こうした多くのデザインシステムが並列して成り立つ世界が、ネイティブアプリとは異なる Webの世界の楽しいところだと思います。
ただ、どのデザインシステムも Material Design をベースにしたものが多いような感じがしています。

12 design fails that were so bad they were actually good (CreativeBloq)

デザインの失敗、ということで、パッケージなどのデザインが正しく伝わらず、別のものに見える例が12個挙げられています。 下ネタの入ったものもあり、どれも吹き出すくらいに面白いものばかりです。
中の人になってしまうと、変なところになかなか気づかない、というのはあるのだと思いますが、それにしても出す前に誰も指摘しなかったのか気になります。
7番目がわかりにくいですが、雑誌の名前が whore に見えるということだと思います。

How to use behavioral science to improve your experience (UX Collective)

行動科学の UXデザインへの応用に関する記事です。
行動経済学や心理学などからいくつか理論が紹介されていて、実際の事例を元に説明されていてわかりやすいです。 ジャムの法則や損失回避など、ここで挙げられているのは有名なものが多いので、一通り押さえておくのが良さそうです。