UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2019/12/16)

皿洗い中にお皿を落として、別の皿とコップを割ってしまいました。けっこう壮絶に割れていたものの、落とした皿は無傷。それも割れなかっただけ良しとしようかなと思います。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

集中力を欠くWeb閲覧者に向けたライティングテクニック (UX MILK)

UXライティングに関する記事です。
どうすれば読んでもらえる、伝わるコピーになるが、ポイントがまとめています。
アクセシビリティの観点も含まれていますが、ここでいう「集中力を欠くユーザー」というのは、すべてのユーザーがそういった状態になりえるわけで、もはやそういうものとして文言を考えていく必要があるように思います。
なお、文中で紹介されているムービーも大変参考になります。

「ペルソナって古くないですか?」という質問を受けた話 (Yuichi Inobori)

ペルソナの手法が古いのかどうかという記事です。
最近は UXデザインのプロセスの中で、ペルソナを作らずに Jobs to be done やバリュープロポジションキャンバス(の特に右側)を使うことで進めるプロジェクトもあるように思います。
結局目的は一緒で、ユーザーの行動や考えを可視化してプロジェクト内の意識を統一するものですが、記事で書かれているように、ペルソナは感情移入しやすく、内部で質の高い議論が生まれやすい点が、ツールとして優れている点だと思います。
古い新しいではなく、一通りのユーザーモデリング手法の利点を考慮しつつ、プロジェクトに合った「ユーザーを理解する」ためのツールとして何を選べばよいか考えていきたいです。

フォントと心理学の意外な関係性。ブランドイメージはフォントで決まる!? (Workship MAGAZINE)

フォントの種類と、そこから受ける印象についての記事です。
英字フォントばかりですが、それぞれの特色と、どういう場合に使うと効果的かがわかりやすく書かれています。
セリフ体を明朝体サンセリフ体をゴシック体と置き換えれば良いのかもしれませんが、そろそろ日本語フォントについて同様の切り口で解説してくれる記事が出てくると嬉しいなと思います。

実は少しずつ変化していた!スクロールバーのデザインの変化(1981年~2015年) (カラパイア)

主に PC で使われるスクロールバーの移り変わりに関する記事です。
デザインの変化がわかりやすくまとめられていて、懐かしいです。
各年代を見ると、機能的にはほとんど変わっていないことがわかります。
記事ではタッチが主流になってきたために見る機会も減ってきているという話が書かれていますが、タッチの場合は位置だけ示すスクロールインジケーターがよく使われています。
これはそのリストがスクロールできること、またどのくらいの長さがあるかを伝えるため、忘れずにつけていく必要があると思います。

Iterative Shipping: A Guide to Product Hypothesis Testing (Toptal)

仮説を用いたテストに関する記事です。
要はA/Bテストあるいは多変量テストをどんどん実行するということで、アプリや Webサイトは仮説のまま世に出して検証していくというアプローチを取るべき、と記載されています。
こうしたテストの進め方について説明されていてわかりやすいです。
いつも気になるのがユーザーから見た側面で、このために UIが逐一変わったり、アプリのアップデートを何度も促されたりするのはユーザーのストレスになるはずで、こうした負荷をいかに軽減するかについても考得ていかなければと思います。

Adobe XD vs. Sketch vs. Figma - Comparing Top UI Design Tools of 2019 (1stWebDesigner)

プロトタイピングツールの比較記事です。
あまり大した比較はされていませんが、プロトタイピングツールについて旬な情報を手に入れるにはちょうどよいように思います。
Figma は以前から話題だったものの、ここ1年くらいで急速に浸透してきているように感じます。
機能的にはどれもほぼ同様、あとは自分のプラットフォームや他に利用しているアプリ次第という感じにまとめられていますが、私個人としては Adobe製品を使うことが多いので、XD を選んでしまうかな、と思います。
後は、Sketch が Windows対応版を出してくれるといいんですけどね。