UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2018/5/14)

週末に母の日のギフトを送ろうとしたところ、危うく「1~2週間後の発送」となっているものを注文しそうになりました。間に合わなければ意味ないじゃん、と思いつつ、世の中にはだいぶ遅れてもいいから希望するものを届けたいという需要もあるのかもしれないなと考えてしまいました。
さて、先週一週間くらいで私の気になったUX関連の記事を紹介します。

意外と知らない?世界の5つの事例から学ぶ、デザインの持つ力 (Goodpatch Blog)

UIデザインやUXデザインに関する良い例、悪い例の紹介記事です。
比較的有名な事例が多いですが、どこかでこういった事例がたくさん読めるようにまとまっているものがあると良いなと思います。
2番目の例は悪例ですが、投票先をわざと間違えるよう意図的に仕組んだものなのかも、と邪推してしまいます。

フルスタックUXデザイナーに求められるスキルとマインドセット (UX MILK)

フルスタック、すなわちコーディングやデザインも一通りこなせるUXデザイナーについての記事です。
すべてが完璧にこなせる人はほとんどいないとのことで、その度合いになってくるのだと思いますが、この双方は「普通」のUXデザイナーでも理解しておくべき点だとは思います。
記事ではこれにビジネスの知見も必要になっていると書かれていますが、要はUXスペクトラムで表現されるようなテクノロジー視点、デザイン視点、ビジネス視点を併せ持つことが今後は大事になってきそうです。

せっかく著名デザイナーを起用したのに長続きしない製品の裏事情 (ITmedia PC USER)

社外のデザイナーに依頼した時の課題や、社内のデザイナーを避ける理由などが書かれている記事です。
なんとなく思い当たる節があるせいか興味深く読むことができました。
社外に依頼するメリットが触れられていますが、社内のデザイナーに依頼する場合にも、契約関係が複雑でないこと、デザインポリシーを通してブランディングに寄与できること、など多数のメリットがあります。
依頼する対象範囲、あるいは参画してもらうフェーズなどの観点からも最適なケースが変わってきそうですが、そういった観点での続編があるとよいなと思いました。

新しくなったMaterial Designのココに注目!最近のUI要素・コンポーネントのデザインや使い方がしっかり学べる (コリス)

Material Design のアップデートに関する記事です。
Material Design は先日の Google I/O のタイミングで大幅に更新され、ガイドラインのサイトもリニューアルされています。
この記事はその更新ポイントを日本語でざっと紹介されているので、概略を掴むのにもってこいです。
私もまだ細かく見られていないのですが、後半に紹介されている Material Theme Editor も関係する Material Theming は、海外の記事でも多く取り上げられているので詳しく見てみたいと思います。

Filling the gap between Research and Prototype (Muzli)

リサーチとプロトタイピングの谷間を埋めるにはどうすればよいか、という記事です。
具体的なプロセス・手法を含めて丁寧に書かれていますが、かなりの長文で、ところどころキリル文字も出てくるので読むのに根気が要ります。
リサーチとプロトタイピングは同時並行で進めていくものとのことで、そのキーとなる手法としてストーリーフレームというものが紹介されていますが、ざっくりとした説明をすると、問題定義のプロセスということになると思います。

Why You Should Never Use Pure Black for Text or Backgrounds (UX Movement)

テキストや背景に真っ黒 (#000000) を使用してはダメ、という記事です。
真っ黒だとむしろ可読性が落ちる、というのはそれなりに知られている話だと思いますが、ここでは具体的なデータや事例を見ることができます。
ただ、個人的には、普通の文庫本などは文字が黒で見やすいと思いますし、会議などでプロジェクターで写したスライドでは真っ黒のほうが視認性が高まるような印象を受けます。
そういった場合には実際のところどうなのか、ご存知の方がいれば教えてください。
なお、最後のほうにリンクのある「color contrast checker」はけっこう重宝しそうです。