UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/2/3)

週末に蝋人形館に行ってきました。ただの本物そっくりの人形だろと思っていたら、これがけっこう楽しくて、写真を撮りまくってしまいました。。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

Googleが広告のようになった検索結果のデザイン変更を撤回 (TechCrunch Japan)

Google の検索結果の見た目が広告と区別がつきにくくなっているという記事です。
今回のデザイン変更でそう感じた人は多いのではないかと思います。
記事では今までの広告表示の変遷も見ることができ、今回の変更をダークパターンとする見解や、Googleの捉え方について説明されています。
今回の件で思ったのは、検索に連動した広告が出ても、その中身はユーザーの期待したものとはほど遠い場合が多いこと。
出稿する側も、ユーザーの文脈を捉えて、ユーザーに資する情報を提供していけば、たとえ広告であってもそれほど煩わしく感じなくなるのかもしれません。

圧倒的な説得力! プレゼン資料より「プロトタイプ」 (日経ビジネス電子版)

プロトタイプの効果についての記事です。
やはり動くものをつくるのは大切で、この程度ならイメージできると思うものでも、実際に見えるとだいぶ違います。
プロトタイプはエンジニアやデザイナーのためだけのものではなく、紙芝居でも人力操作でも、可視化できればいいのだと思います。
この方は著作も多く、その中でこの記事の内容が詳しく書かれているので、興味があればそちらも参照するとよいかと思います。

2020年を勝ち抜くための、ウェブデザイントレンドをご紹介します! (SeleQt)

Webサイトの 2020年におけるトレンドについて記載された記事です。
以前からトレンドになりつつあったものも多いですが、「大きく、大胆なタイポグラフィ」はここ最近語られることが増えてきたので、今年のトレンドと呼べるかもしれません。
今は年始なので2020年のトレンドについて書かれた記事が多いですが、海外の記事が大半なので、日本の記事も頑張ってほしいです。
(自分で書け、という話かもしれませんが。。)

WebデザインにおけるUXとCXの関係 (UX MILK)

Webサイトの CX について、UX の対比とそれを高める方法について記載された記事です。
私は CX と UX は話す人の立場が違うだけで中身はほとんど同じことを言っている、という意見の持ち主ですが、文中の「CXをデザインする方法」についての説明を読んでも、UX との違いはほとんどないように思います。
とはいえ、ここで書かれている点は大切なものが多く、特に購入後のフォローアップはちゃんと設計したほうがよい点だと思います。

How Information-Seeking Behavior Has Changed in 22 Years (Nielsen Norman Group)

インターネットを使っての情報探索行動の変化についての記事です。
22年前の調査結果と比較してどう変わっているのか、グラフなどを使って詳しく書かれています。
情報を受動的に取得するケースが増えているという件については、確かにモバイルが台頭することにより、プッシュ通知などの影響がありそうです。(一方でそれらがスマホ依存など引き起こしていると言えそうですが。)
ところでこの記事で使われている手法で Critical Incident Technique (CIP) というものが出てきます。
私もこれと似たようなものをインタビューで導入したことがありますが、調査結果の質を向上させるような効果が得られたので、試してみるのも良いかもしれません。

10 lessons I’ve learned practicing UX Writing (UX Collective)

UXライティングに関する記事です。
アプリや Webサイト上の文言設計について、気を付けるべき点が 10項目まとめられています。
どれも役に立ちそうなものが多いですが、3番目の項目については、「実際にどう見えるか、どう伝わるか?」を考えるうえで、特に注意する必要がありそうです。
(文中のイメージの "TURD" はくそ野郎という意味のようです。。)
また、8番目の項目も大事で、複数の人で文言を考えていく際には、言い回し含めて整合が取れるように考えていく必要があると思います。