UX探訪記

UIデザインやUXデザインに関する記事を集めたり書いたりしています。

UX関連記事 (2020/2/10)

実家からまた大量にネギが送られてきたので、週末に一生懸命処理していました。数十本もひたすら輪切りにしましたが、手にネギの臭いが染みついて取れなくなってしまいました。
さて、ここ一週間くらいで私の気になった記事を紹介します。

Webデザインにおける適切なスクロール方法とは? (UX MILK)

主に Webサイトでの画面スクロールに関する記事です。 スクロールの種類が一通り説明されていて、それぞれどういうときに役立つか、注意すべき点は何かが詳しく書かれていて参考になります。
有効な UIパターンとして「スティッキーナビゲーション」が紹介されていますが、これは確かにユーザーのタスクが切り替わったときにショートカットになる効果的な要素だなと思います。
ただ、モバイルの場合はナビゲーションエリア自体が狭いので、どこまで情報を提示するかが悩ましいところです。
最近はすごく凝ったスクロールもありますが、自由にスクロール位置を決められなかったり、うるさすぎてコンテンツが頭に入ってこなかったり、そもそもスクロールに気が付かなかったりするケースもあるので、個人的には避けてほしいなと思っています。

ユーザーインタビューが失敗する理由 (U-Site)

ユーザーインタビューでの問題と解決策に関する記事です。
良いインタビューをするためのポイントがいくつか紹介されていて、どれも大事なポイントですが、特に問題2 が大事だと思います。
ステークホルダーもインタビューの観察に参加してもらい、場合によってはその場で質問もしてもらうなどして、うまく巻き込むのがよいのかなと思います。
あと、問題3 は個人的にも難しく、十分計画したと思っても足りないところが出てきてしまうことが多いです。
文中に出てくるパイロットインタビューもやってはいますが、もっと有効に活用する必要があるなと思っています。

いまWebがすごい!参考にしたい話題の最新ウェブデザイン37個まとめ (PhotoshopVIP)

素敵なデザインの Webサイトをたくさん紹介している記事です。
おもしろいアイデアだったり、きれいな見た目だったりとバラエティ豊かで、よくここまで集めたなと思います。
OS によるデザインガイドラインがない分、Web の世界は自由度の高い表現、もっというと実験的な表現ができるのだろうと思います。
ただ、前述の通りスクロールがわかりにくいという実例が、ここで紹介されている中でもちらほら見受けられました。。

スマートフォンから「物理ボタン」が消える日がやってくる (WIRED.jp)

スマホについている音量ボタンなど、現状残っているボタンもそのうち消えていくといつ話です。
徐々に移行していくことになり、ユーザーの反発も比較的少なそうだということですが、確かに普段使いではさほど問題ないように思います。
ただ、ソフトが固まったなど、不測の事態でどう対処すればいいのがわからなくなりそうな気もします。
防水とか内部構造とかメリットありそうではあるものの、もっと目に見えた形でのユーザーメリットがあると、より受け入れられやすいのかもしれません。

Use a Fake ‘Editing’ Flow When Users Try to Update Their Stored Credit Card (84% of Sites Don’t) (Baymard Institute)

ECサイトに登録されているクレジットカード情報の更新に関する記事です。
クレジットカードの更新においてカード番号の変更を許していないのは、情報保持のセキュリティの観点から仕方ないとはいえ、ユーザーのメンタルモデルと異なるためにわかりにくいとのことです。
それに対して、偽の編集を置くという解決策が取られていますが、これは非常に興味深いです。
やっていることはユーザーインタラクションに合わせて新規登録と更新をすり替えているだけですが、それがユーザーのわかりやすさにかなり貢献していると思います。
機能と認知のギャップを埋めるため、UI で何ができるのか、常に考えていく必要があると感じました。

The Amazon Prime UX works perfectly as a dating site (Fast Company)

Amazon のサイトを出会い系にしてみたパロディサイトの紹介です。
これはかなりおもしろいので、リンク先にある Amazon Dating のサイトを是非見てみてください。
ECサイトが別の目的でも十分機能する(というかむしろ適している?)ことがわかったり、こうして出会いに値付けがされる未来が来るのかと考えこんでしまったり、自分のアセットがもっと別の目的に使えるのではとアイデア発想を始めたり、などなどあれこれ考えるのもよいのではと思います。
それにしても、ここに登場している人たちは何者なのでしょうか。